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離婚が子供に与える影響

毎月22日は共同親権Day!

と言う事で何か書こうと思い、過去にいただいた資料を読み返してみました。

以前「離婚」そのものが子供の発達にどのような影響を与えるのかと言う資料をいただきました。

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米国の心理学者“ジョディス・ウォーラースタイン”さん

(離婚の子どもへの影響についての25年間の研究などを行い、同分野の権威)


離婚後10年の男性・女性・子どもたちの調査


・別居、離婚、再婚等、子どもの発達期に起こる為、自分が経験するものが内的な世界となり、社会の見方にも影響し、自分の子ども時代と青春は離婚の陰にあったと感じる
・子どもの半分は不安、学業不振を抱え、自己肯定感が低下し、時に怒れる若者となる
・彼かが一様にして口にするのが「どれほど彼らが家族の支えを必要としたか」「何が良いか、何が悪いのかについて道徳的にクリアな指針が欲しかった」「守ってほしかった」である
・驚くほど10代の若者が、精神的に身体的に人生の重要な時期に見捨てられたように感じ、将来についての内なる不確定な要素におびえを感じている。


行動科学の博士ポールR.アマトさん

結婚の質、離婚、親子の関係に関する問題にWell-being(心身の健康、良好な/満足な生活状態)の観点から調査、分析を行った研究者

社会学者の間では「離婚を通じた両親の不和は子どもの社会化と発達に問題のある環境を作る」と言うコンセンサスが出来ている


離婚が子どもたちに与える影響

・一人の親が家を出るのは通常父親が多いが、子どもたちにとって重要な、精神的な支えを喪失を意味する
・離婚後しばらくの間、監護親は子どもへの愛情に欠ける行為が見られる。
・離婚前後の両親間のあらそいは、子どもの心身への健康、生活への幸福感を減らすことを調査結果がしめしている。
・離婚は子どもが引越しや学校を変わるなどの一連の生活の変化によるストレスが増加する状態となる。
・リスク要因ー「親を失う」「子育ての低下」「両親間の争い」「経済的苦境」「ストレスの多い生活への変化」は子どもたちが様々な問題を抱えるリスクを増やすこととなる。
・離婚は子どもたちの機能と心身の健康、生活への幸福感に対して、幅広い負の影響を与えると言える。
・親の離婚を経験した子どもたちは、非離婚過程の子どもたちに比べて以下のメタ分析結果が出ている
 ・問題行動が多い
 ・教育達成度が低い
 ・仕事上の地位が低い
 ・生活水準が低い
 ・離婚リスクが高い
 ・シングル・ペアレントになるリスクが高い
 ・健康面で低水準

上記からの結論:非離婚過程で育った成人たちに比べ成人期に渡り、著しく大きな影響がある。


ロバートエメリー(心理学教授)

離婚家庭に育つ子どもたちの対応力を高める要因

 ・監護親による有能で適切な養育・子育て(温かさ、情緒的サポート、適切な躾)
 ・非同居親との良好な関係
 ・離婚後の両親の対立の減少(子どもに対し非同居親への怒りを伝えることは、子どもの適応力に破壊的な悪影響を及ぼす)

以上の結果から離婚(別居)後にどのような交流が望ましいのか

・非同居親が「子どもとの親密さ」や「父親としての子育て感」を持っている場合は「子どもの学業上の成功」を高める
・逆に、子どもとの親密さや子育て感を持てない場合は「子どもの攻撃的行動」「子どもの引きこもりがち行動」を増やす傾向がある
・非同居親との関係が良好である場合、非同居親が積極的に子育てに冠よしている場合は子どもたちの心身の健康や生活への幸せ感は大幅に向上する
・子どもと非同居親の関係性の質が子供への成果を左右する

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やはり両親が離婚すると言う事は子どもの心身の成長に大きな影響を与えるリスクがあると言う事がわかります。反面離婚をしたとしても、離れて暮らしている親との関係が上手く築けることが出来れば、そのリスクを軽減する事が出来ると言う事も理解出来ます。諸外国ではこのような研究結果をしっかりと検証して子どものリスクを少しでも軽減するために共同養育、共同親権への道を進んできたのでしょうね…何十年も前に。

日本は今現在も離婚後単独親権制度です。離婚率が3割にも増えているこの国で、離婚後に親権を奪い合う事がどれだけ子どもに負担をかけているのでしょうか?

仮に夫婦が離婚したとしても親子の関係は別です。子どもの心身の健康と明るい未来のために最低限の協力は出来るようになりたいですね。ビジネスでもそうですが、相手が嫌いだとしても協力は出来ますし協働することは出来ます。同じ目的のために最大限の努力をすべきではないでしょうか。











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サポートは別居や離婚を経験した子どもの支援に活用させていただきます。宜しくお願い致します。