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「縁」

別居状態になって1年1カ月が経過しました。仕事はありがたい事に忙しくて毎月45時間程度の時間外労働。別居親状態になってからと言うものメンタルの状況はとても不安定なので、休みの日ぐらいのんびり過ごした方が良いのではと思う事もありますが、調停だけをやっていても子どもが自分に自由に会えるようになるとは到底思えない悲しい状況。だから休日は子どものために出来る事に取り組んでいます。

今年で言えば駅で「共同親権」を訴求するためのビラを配ったり、ポスティングをしたり、勉強会に参会したり、同じ立場の仲間と集まって子どもたちのために自分たちに何が出来るのかをアイデアを出し合ったり、自身の状況をライターの方に記事にしていただいたり。

この週末は名古屋駅で行われる街頭演説に関東の当事者(別居親)仲間と5人で参加してきました。一緒に行ったメンバーとは昨年の11月まで全く会った事も無かったメンバー。一緒に街頭演説参加のために名古屋に行くようになるなんて当時は考えもしませんでした。でも彼等に出会えたのは「縁」だと感じています。少なくも11月のあの日に彼等に会えていなかったら自分は今もっと落ち込んでいたかもしれない…会社だって辞めていたかもしれない…もしかしたら鬱になったり自死と言う選択をしていたかもしれない。それぐらい彼等には精神的に助けられているし、支えられていると感じています。

名古屋駅での街頭演説では今までSNSでしか繋がっていなかった多くの方々と逢う事が出来ました。皆本当に子ども思いの良いお父さん、お母さんでした。皆一生懸命働いて、三連休の初日に街頭演説のために各地から駆け付ける。こんなこと中々できないですよ。ビラ配りだってティッシュ配りだって駅前で横断幕を持って立っている事だって、多くの人前で演説をすることだって普通の生活をしていたら体験する事ではないし、体験する必要もないこと。とても勇気のいる行為。何故そんなことを休日にしているかと言えば子どもたちのため、子どもたちの未来のため。名古屋で一緒に活動したメンバーと出会えた事も「縁」。ビラを貰ってくるた方や演説を熱心に聴いていただいた方と名古屋の地で会えたのも「縁」。

街頭演説を終え、懇親会に参加して、3月に東京で開催されるパレードの打合せが終わったのが22時30分過ぎ。仲間と食べたいと話をしていた名古屋台湾ラーメンを求めて名古屋駅周辺を歩くも何処も閉店かラストオーダーを終了している時間。どうしても皆で台湾ラーメンを食べたくて、客引きの方々に話をかけながら唯一開いていた台湾ラーメンのお店にどうにかたどり着き注文。着丼と同時にいつも通り「共同親権 パパもママも」と書かれたボードや「子どもの権利条約」のボードと写真を撮っていると隣のお客さんに声をかけられました。僕等はあまりにも日常的に行っていますが確かに珍しい光景ですよね。多分このボードを使って一番写真を撮影している自分としては、声を掛けられる事はたまにある事なので、日本の単独親権制度の問題や法制度の問題、連れ去りが行われてしまう状況について話そうかと思ったら、声をかけてきた会社経営者の方は我々と同じ立場の方で、離婚時に親権を争った別居親の方でした。僕等と同じぐらいこの問題に詳しく、長い期間関わってきた方。たまたま入ったお店にこんな方が居て話せる機会があったのも「縁」。この方は3月22日のパレードに参加を検討いただいています。

そして皆でこの問題について話をしていたら、この方の隣に居た女性の方が「シングルファミリー支援団体」の代表の方と言う更なる「縁」。シングルマザーのみを支援する団体や、シングルファザーの存在を無視するような方かと思い皆少し身構えた瞬間がありましたが、「子どもを中心に考えたら両方の親が子どもと自由に会えるべき」「一方の親の都合で親子を会わせないのはおかしい」と言うお考えの方で一気に皆警戒心が解けて情報交換、意見交換。

そしてここから更なる出会い。このシングルファミリー支援団体の代表の方が応援しているミュージシャンの方が同席されていてお話しをさせていただきました。名前は“川村いさみ”さんで2020年3月4日に発売するアルバムのコンセプトが「親子を繋ぐ音楽」。

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コンセプトが我々のような別居親からすると本当にドンピシャ!私はその場でyoutubeで曲を聴きましたが、今の自分の心に響く歌詞と声質とメロディーで自然と涙が。その場でライブチケットを購入しCDを予約。話を聞くと普段は都内在住で活動をしていると言う事。こんな方と本当にたまたま来た名古屋と言う場所で逢えた「縁」「奇跡」。

今回の名古屋演説への参加は急遽決めた事でした。たまたま仕事の都合がついた(無理矢理つけた)のもありますが、仲間が誘ってくれてなければ行かなかった可能性が高いですし、通常であればラーメン屋に行く時間があんなに遅くなるとも考えていませんでした。あらゆる条件が揃わなければ、この場に居た皆さんに出会う事は出来なかったと考えています。

そして「共同親権 パパもママも」や「子どもの権利j条約」ボードを持ち歩き写真を撮る習慣が無ければ話す機会はなかただろうと感じています。このボードを常に持ち歩き写真を撮るようになって約2ヶ月。続けていて本当に良かったです。

こうやって書いてみると「縁」や「出会い」を繋いでいるのは「想い」であり「行動」があって初めて繋がるものなんですよね。

名古屋には僕が「名古屋の街頭演説行くよー」と書いたtwitterを見て急遽参加してくれた仲間もいました。これも「想い」や「行動」。これを見て僕はもっと頑張りたいと感じたし、仲間の行動を見て「次は自分も」と感じてくれた人もいた様子。

子どもたちを想い、行動して多くの「縁」を繋げていきたいですね。子どもたちの未来のために。



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