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2018年8月3日 「地域ごとの住民自治」の先進地 島根県雲南市視察


山陰地方では過疎化が早く、地域のあり方の見直しが早く色々な取り組みが行われているらしいです。

雲南市では小規模多機能自治という、地域ごとの住民自治のあり方を視察しました。気仙沼でたぶん4回くらいお話を聞いてる内容です。


地域の自治会等の活動を棚卸しし、地域ごとに地域自主組織(まちづくり協議会のようなもの)を立ち上げ、地域課題の解決に向けた活動を行う仕組み。地域自主組織には市から人件費と事業費が支給されています。公民館などを交流センターにして、地域自主組織の拠点とします。


見てきたところではJAの建物を利用して、週一回物販施設とお茶飲みの場にしている中野地区。廃校を林間学校などの合宿施設にしている入間地区。地域ごとにやってることはそれぞれ違いました。


ポイントは

・地域に人件費と事業費を基金(ある程度自由に使えるお金)として出していること。

・地域の意思決定の窓口を地域自主組織としていること(市と地域で協定を結んでいる)。

・地域により多くの裁量があるということ。


課題も色々伺ってきました。反発もあったり、組織形態の問題、どうような事業との住み分け、地域間格差、担い手の問題だったり。
仕組みのところもありますが、現場は結構泥くさくやってて、同じような地域づくりのジレンマも抱えていました。


本筋ではない話ですが、公民館の交流センター化は、自分は社会教育が疎かに成るのが問題と思っていましたが、雲南市では社会教育支援コーディネーターを市が派遣し、社会教育をサポートしていました。でも何となくそれじゃ足りない気がします。
気仙沼市は公民館をまちづくりセンター化させる方向で考えていますが、自分は公民館職員とまちづくり拠点が共存するような拠点がいいと思います。まちづくりに寄せ過ぎても、公民館に寄せ過ぎてもいけない気がします。

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