2021/7/1 6月議会① 『オープンデータ』

一般質問① オープンデータについて
*オープンデータ:国や自治体、及び事業者が持ってる官民データのうち、誰もがネット等を通じて容易に利用できるよう、二次利用可能なルールが適用され、機械の読み取りに適し、無償で利用できるものとして公開されたデータを指します。

国や県などより広域な機関が集約してデータを集めオープンデータ化していった方が効率的なことは百も承知ですが、市が保有する様々なデータはみんなの財産として開かれているもの、そして現在まだ国内で進んでいない自治体データの活用が普通に誰でもできる時代に向け、基本データは出ていて当たり前になってほしいので、市の推進体制等を一般質問しました。

市からは、以下のような答弁がありました。

令和2年3月に「気仙沼市オープンデータライブラリ」を開設。国の推奨データセット一覧は14項目あり、現時点で一部の公開に留まっており、公開データを充実させていく。また、規格の統一化等、活用しやすい仕組みづくりが不可欠であり、改めて庁内体制を整え、今後、各データの所管部署による適切な更新等を促していくため、国による育成研修を修了した職員による庁内チーム立ち上げの検討、勉強会や制度周知を進めますとのことでした。

また透明性の観点からは、基本市の保有する情報は、個人情報に関するもの以外全てオープンであり、開かれた市政の展開を原則に進めます。透明性のある政策展開をする中で大変意味深い政策であるとの答弁がありました。

基本オープンなのに「地域課題を自分事として捉え」と言いつつ、あまりデータを出したがらなかったりします。みんながみんなそうではないのですが。オープンデータが進んでいる台湾の中でもさらに先進的に進めているまち、新北市の推進委員会の主任委員が次のように述べていたそうです。
「市政府がオープンデータを推進しようとする場合、まず『Open Mind』を持つことが必要である。公的機関の『自己本位主義』や『官僚的思考』を取り除くことが、オープンデータ推進のプロセスにおいて、最大のハードルである」

以下、通告内容になります。
平成28年の官民データ活用推進基本法によって、国及び地方公共団体はオープンデータに取り組むことが義務付けられました。オープンデータへの取組により、国民参加・官民協働の推進を通じた諸課題の解決、経済活性化、行政の高度化・効率化等が期待されています。仮想と現実の世界が融合し、またIoT(モノのインターネット)やAIを通じて人、モノ、ビジネスが直接つながり、利用者との関係が瞬時に変化していく状態が当たり前になる社会において、あらゆるデータは資源として存在することになります。以下の点について伺います。

(1)本市におけるオープンデータ推進の考え方を伺います。
(2)規格の統一や汎用性などを考慮し、より効率的にデータを集め公開していくために、元データを扱う担当課と統計分析係との連携や推進体制、職員の理解や研修等について伺います。
(3)重点的にオープンデータ化を推進する項目を伺います。
(4)市民ニーズや、データを扱う民間会社のニーズ等の調査をしたことがあるか伺います。

(追加質問)
・透明性と民間との協働の観点での考えは?
・現在のHPでは何のデータがあるのか、どこにあるのかわからないが?
・オープンデータ化していく課題は?
・オープンマインドがハードルであるとの報告があるがこの点についての考えは?
・石巻は市民意識調査なども優先事項としている。市民協働の観点でも重要ではないか?
・自動生成の仕組みの導入は検討されたか?
・先進的な自治体の調査結果は研究されたか?

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