2020/12/18 12月議会 一般質問③ 『不登校支援』

3.不登校支援について

一般質問3つ目は不登校。

『教育機会確保法』ができ、そこには「多様な学びの保障」や「不登校が問題行動ではないこと」「学校復帰が前提ではなく社会的自立を目指すこと」が謳われていますが、なかなか教育の現場で浸透していない。
不登校生徒を支援する仕組みとして、気仙沼では不登校児童生徒が通う、適応指導教室「けやき教室」と、スクールソーシャルワーカー等を派遣するアウトリーチ型の「心のケアハウス」を設置しています。

適応指導教室って名前は最悪なので、変えてほしいとずっと言ってきました。次年度からけやき教室と心のケアハウスを合併して『教育支援センター』になるそうです。

今回は不登校の子たちも議場に傍聴しにきてくれていました(せっかく聞きにきてくれたのに時間が短くなってしまってごめんね)。質問は二つ。
(1) 学校ではなく、教育委員会や心のケアハウス等による不登校児童生徒、保護者の調査。
(2) 教育支援センターの設置場所を、現在の教育委員会のある建物内から離すこと。また不登校支援の情報共有の在り方。

教育長の答弁は次の通りです。
(1) 不登校は様々な要因があるため、子ども一人一人に寄り添う支援、保護者の方の願いに寄り添う支援が大事であり、これまでは学校からの聞き取りや国や県の毎年の調査によって把握してきたが、それだけでは十分とは言えないため、教育委員会としても、児童制度や保護者の想いを確認していく手立てを検討していきたいと思います。実際、9月議会で提案いただいた、保護者の想いの確認を全校でしたところ、学校と保護者のより良い関係づくりに役立ったという意見が両者から聞かれました。教育委員会や心のケアハウス等による実態把握については、アンケート調査が良いのか検討していきたい。

(2) 教育支援センターの誕生で、不登校支援を充実強化していきたい。心のケアハウスでは、スクールソーシャルワーカーなどを派遣し、学校での支援を重点としていた。新たな支援センターでは、けやき教室の直接的な支援と相談などを充実できるようにしたい。さらにスクールカウンカウンセラーやスクールソーシャルワーカーの情報共有も円滑化していきたい。

議員の提案を通所しやすく、活動しやすいセンターと捉え参考にし、新たな支援センターの場所は、子どもたちの居場所にふさわしい場所を広く検討していきたい。
不登校の他の施設との情報共有は、教育支援センターが、関係機関や民間団体との不登校支援ネットワークをつくっていく。また保護者同士のネットワークをつくっていくため、民間団体との定期的な協議会を開催していきたい。

最後に、不登校になったお子さんと保護者の実際の話を議場で伝え、質問を終えました。
宮城ではフリースクールのネットワークの方々が様々な活動をし、県議会でも積極的な動きがあるため、色々変わり始めています。今回の質問については、求めていた結果が得られたように感じました。

以下、実際の通告文です。
先日地元紙に掲載された宮城県による長期欠席者調査の結果に疑問を感じる。小中ともに「無気力」が3割を超えているが、「いじめ」が原因は0.1%でした。担当課は、調査は学校側が回答したもので、あくまで学校側の視点と述べていましたが、民間行ったアンケート結果とはだいぶ異なる。以下の点を伺います。

(1)不登校児童生徒及び保護者に対し、市教育委員会及び心のケアハウスやけやき教室による直接のアンケート調査等の実施が必要であると考えるが、見解を伺います。
(2)心のケアハウスとけやき教室の合併に向けて、設置場所を市教育委員会がある建物内から離し、現在使用していない市の施設等を活用すべきと考えるが、市の見解を伺います

 また、他の関係部署や関係機関、民間団体との不登校等に関する情報共有の在り方や考え方を伺います。

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