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日本農業新聞コラム⑤ 変わったのは私自身

今年11月、「松江ジビエールフェス」というイベントを開きました。
松江市産のイノシシ肉を使ったジビエ料理やイノシシ革製品の販売、猟銃シミュレーターやわなによる狩猟体験、IoTを使った鳥獣被害対策システムの紹介などを行いました。
ジビエの普及・狩猟の魅力発信から、鳥獣被害対策の意識向上につなげることが目的です。

市の鳥獣被害防止対策協議会の事業として行い、私たち「合同会社弐百円」は企画運営を担いましたが、,
行政、猟友会、猪肉生産組合、地元飲食店や農家、IT企業など、各立場からの協力があってこそ成り立ったイベントです。

また、私たちの想いに共感してくれた仲間や若手ハンターがスタッフとして支えてくれて、盛況のうちに終了しました。
慣れないことで反省点もありましたが、「有意義な機会だった」という声も多く、今後を見据え手応えを感じられました。

このイベントで、鳥獣被害対策に関わりだした頃から描いてきたことが一つ実現しました。
松江には各分野のプロがいて、私たちはプロ同士をつなぐ潤滑油でありたいと思っています。
ただ外から口だけ出すのではなく、自分で動き現場で一緒に汗をかくことで見えてくることが多く、地域の方からは教えてもらうことばかりです。

そんな私が「地域をおこす」なんておこがましい。
自分が「おもしろい!もっと知りたい!」と行動したことで、結果的に地域の皆さんが笑顔になったらいいな…
というのが、協力隊を3年経験して感じたことです。

私には、松江でやりたいことがまだたくさんあります。
新しい挑戦をするときは勇気が要りますが、地域の方や家族など応援してくれる人の顔を思い浮かべると前に進めます。
その時の自分の行動力に、我ながら驚いたりします。

私が移住するきっかけとなった「松江を変えるプロジェクト」
一番変わったのは私自身かもしれません。
そして、これからも松江と一緒に変化を続けていきたいです。

―――日本農業新聞2021年12月2日(木)掲載
※許可をいただいてます

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