生きる#32 猟期6回目にして初めて共猟を愉しめた話
2018年の夏にわな猟の免許を取得し、その年の猟期に初めて狩猟登録をしました。
なぜ狩猟免許を取ったかはこちら↓
翌年には第一種銃猟の免許を取得、警察の所持許可を得るのに半年かかり、ようやく2021年にわな猟と第一種銃猟で狩猟登録できました。
銃を持つまでの話はこちら↓
わたしが所属する猟友会の支部では、毎年年明けに「共猟」に出かけます。
わたしが狩猟免許を取った動機は前述の通りで、先輩方に比べると猟欲は少ない方かもしれません。
でも(だからこそ)、この共猟にはよっぽどの理由がない限りは参加するようにしています。
2019年1月
初年につき不参加
(よく分かってなかった)
2020年1月
まだ銃は持ってなかったけど、鴨撃ちに初めて同行。
鴨の種類や特徴を聞いて覚えたり、空気銃を使う方からいろいろ聞いたり、全てが新鮮で面白かったのを覚えてます。
先輩について池を目指して山に上がり、その景色の美しさに感動もしました。
共猟の後の直会では、野鳥の王様ヤマドリのお肉のおすそ分けいただき、その旨味に感動。
2021年1月
新型コロナの流行で中止
2022年1月
この年、初めて自分の銃を持って共猟に参加。
まだ銃の扱いに慣れてなくて、とにかく出猟中はずっと緊張していました。
射撃場で撃つのと、山で撃つのは全く感覚が違う!
経験豊富な先輩の言葉を、一言一句漏らさないよう、しっかり聞いていました。
初めて鴨に向けて発砲。
あたりませんでしたが、わたしにとって人生初の鳥猟の体験でした。
2023年1月
この年は悪天候で中止
2024年1月
つい10日前の話。
少しだけ、ほんの少しだけ、心に余裕ができた分、純粋にワクワクしていました。
こんなことでもないと入らないような狭い狭い山道を、軽トラックで連なって上がっていき、
鳥たちに気付かれないようにスポットに近付き、
ワンコも大事なメンバーとして、チームプレーで猟を行う。
猟犬の賢さには毎年驚かされる!
一番の価値は、やはり一緒に山を歩きながら聞く先輩方との会話。
「昔は○○に行ってキジを捕まえたよ」
「去年と今年は、このあたりの池にほとんど鴨がいない。渡って来てないようだ」
先輩方の経験談で、山の見え方が変わります。
身近な山がこんな面白い場所に見えるのは不思議な体験です。
途中、イノシシの痕跡も発見。
今置かれている鳥獣被害対策実施隊という立場上、どうしても「どんな被害が出ていて、どう対策したら良いか?」という、被害対策寄りの考え方になってしまうのですが、山の中でイノシシが生活しているのは当たり前のこと。
猟期に山の奥に入っていくと、生き物たちの生活の中に私たちの方が入れていただいてる感覚になります。
この日獲れたヒドリガモを譲っていただき、玄関で毛をむしり、
台所で捌きました。
焼き鳥にして食卓に出したら、なんと一瞬で子どもたちに食べられてしまいました。笑
手羽の部分は骨ごと煮込んでスープに。
生き物が生活する山の中に入れていただき、手にすることができた猟果は、やはり感謝していただかねばという気持ちになる。
これが本来の生き物とのかかわり方なのだと、共猟のたびに毎年気持ちがリセットします。
多くの先輩方のようにテンション高くはないかもしれませんが、6回目の猟期にしてようやくわたしなりの愉しみ方をつかめたかもしれません。
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