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河合塾本郷校体験記(不合格者の視点から)①

河合本郷についてつらつらと書いていきます。一応言っておきますが僕自身は東大に落ちている身分ですので、その前提で読んでください。こういった類の「体験記」ってほとんど合格者側のものであることが多いので(まあ普通落ちた人は自分の傷舐めたくないわけで… )、そういう意味ではニッチな需要があるんじゃないかなと思います。刺さる人には刺さる内容になると思いますし、今河合本郷やその他予備校で東大などを目指している受験生にとっても、参考になる部分があるかと思います。

河合本郷とは?

河合塾本郷校、通称河合本郷は東大受験専門の校舎です。全国から東大を目指している浪人生が集まる校舎で、駿茶(=駿台お茶の水3号館、こちらも東大専門校舎です)と並んで全国トップ層の浪人生が群れをなしています。さらにその河合本郷内のトップ層は、「こいつら不正してないか?」と思わざるをえないくらいやばい(すごい)人たちでした。その人たちの暴力的な成績におびえながら、僕も一年過ごしたわけです。校舎内の雰囲気は緩すぎずピリピリしすぎずで、とても良かったと思います。首都圏の進学校出身者が一部固まってたりしますが、特に身の危険は感じません。僕は東北の限界地方県出身だったので、当然身寄りもなく、1年を通してボッチでした。前の席の人と少し話したことはありますが、それ以外はほんとに誰とも話してません。というか僕のクラス自体がそういう感じの雰囲気で、休み時間におしゃべりしてる人も数えるくらいしかいませんでした。当然盗み聞きするわけですが、彼ら彼女らの話はいちいち面白いのでわりと楽しかったりします。ぜひやってみてください。

もし時を戻せるなら・・・

 仮に今から一年前にタイムスリップできるなら、するであろうことを書いていきます。でもタイムスリップしたとしても、また一年受験勉強できるかと言われたら、できない・しない可能性が高いです。「100%努力した」と自信をもって言いきることはできないですが、一方で「やりきった」という感覚も確かにあるからです。共感する方、いるんじゃないでしょうか。では書きます・・・

同じクラスの人に話しかけて友達になる
 これに尽きます。やはり一年間を共に戦う仲間がいるのといないのとでは、メンタルが全然違ってきます。僕は一人でいることが好きなタイプなので、「別に友達作る必要ないじゃん。予備校だし。」と実に一年間思い続けていました。これは良くなかったと今では思います(同年代の人とほとんど会話しない一年間という意味では、ある意味貴重な経験だったかもしれませんが・・・) 。自分や知人の経験則によると、予備校に通う受験生って、結構僕と同じような状況になるみたいです。「別に誰とも話さなくても構わないけど、でも心のどこかでは話したいと思っていて、そのことに気づけない或いは気づかないようにしている」←こういう感じです。まだ5月です。先は長いようで短いようで、でもやっぱり長いです。話せる友達が一人いると相当心強いと思います。たまたま席が近くになった人とかになんか話しかけてみてください。「話しかけないでください」なんてことを言う人、いないはずですから(多分)。

 ここからは具体的な話になります。英語ネイティブの先生がオールイングリッシュで行う授業があると思いますが(他校舎の東大コースにもあるかもしれません)、僕のクラスの先生は席が近くの人と相談しあう機会とかを毎回設けてくれました(先生によっては設けないかも)。そこでちょっと話をして、授業後の休み時間とかにLINE交換をお願いする、というムーブは成立しそうです。ちなみに僕は近くの席の人とその授業の時だけは話しましたが、結局LINE交換しないまま基礎シリーズが終わってしまいました。完成シリーズから担当講師がお国に帰ってしまい、担当が別の講師になったことで、完全に近くの人と話す機会が消失しました。残念。それと、近くの人に話しかける時におすすめのタイミングがあるので紹介しておきます。それはずばり、「ワヤワヤしている時間」です。シーンとしている中で誰かと話すのは結構難易度高いからです(僕のクラスは基本的にシーンとしていた)。僕は日本史地理選択だったのですが、社会科目の授業は複数クラス合同で行われます。つまり授業間の休憩時間(社会科目は2コマ連続で行われる)や授業前は「基本的に」ワヤワヤしているいうことです。特に日本史の授業間と授業前は他と比べてワヤワヤしていた印象があります。なんでだろう。でも一方で、地理の場合は比較的静かだった印象があります。意味深なカッコはこのためです。これは多分、地理の伊藤先生から与えられる情報量がすごく多いので、休憩時間はみんな頭を休めていたんだと思います。ちなみに僕は伊藤先生の地理が授業の中で一番好きでした。

長くなってしまいましたが、要は「話せそうな時に誰かと話そう!」ということです。




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