受験しようと決めた理由

初めまして。都立の芸術系の学校に通う新高3のまおすけです。学校では主に演劇を中心とした芸術を学んでおり、外部でもたまに舞台出演などしています。

少し私の高校についてお話しします。

私の所属する舞台表現科は、演劇、バレエ、コンテンポラリーダンスの3つに区分されており、同じクラスにいても専攻ごとに授業が違います。専門科目が全体の3分の1を占める、少々特殊な学校です。そんな環境なので進路も多種多様であり、卒業後バレエ団、劇団に所属する人もいれば専門学校、短期大学、4年制大学などに進学する人もいます。舞台表現科は他の美術科や音楽科に比べて4年制の大学に進学する人は多い傾向にありますが、それでも全体の半分以下に留まります。

それでも私が受験を決意したのには3つほど理由があります。

1、自分の技量の限界、適所の判断

元々私がこの高校に進学した理由は、演劇や舞台が好きで将来役者になりたいと思っていたからでした。しかしこの数年間どっぷり演劇に浸かったことによって、どのようにして公演までに役作りをしているか、など役者の演劇に対する心構えが想像以上に硬いと気づきました。なにも知らないときは「好きだしやる気あればいけるっしょ」精神でしたが、世界の広さに若干躊躇した自分がいました。これから先役者になるために養成所や専門学校に行ったとしても、自分より実力が高い人を前に心が折れてしまう自分が想像できたので役者を本格的に志すのはやめようと思いました。

しかしこれは役者を諦めた、とは少し違い一旦離れようという決意です。役者は演技の勉強だけをしているかといえばそうではなく、様々な人生経験をして、そこで得られた良い油を演技の潤滑油にしています。私がこの先演劇を好きでいるためには、実力の高さに心を折られるよりも様々な経験をして人間的に、社会的に成長する方が最適だと判断しました。これは逃げではなく「寄り道」だと認識しています。将来演劇に携わる仕事がしたいという夢は変わりません。(それが役者かどうかはわからないけれど)

2、親の反対

結構これは大きいです。親は私がここの高校に入る条件として「大学進学」を提示しました。というのも親が専門学校、養成所、短期大学に強い嫌悪感を抱いているようです。ただ雑談の延長で「先輩が新国立劇場演劇研修所に行ったらしい」とぼやいただけで「そんなとこ金ぼったくられるだけだよ」と一刀両断。超不機嫌。専門学校の体験入学に行っただけで怒られる始末。ああ無情。でもそんな家庭環境に置かれたせいでだんだん研修所や専門に興味が無くなっていきました。洗脳と言われればそれまでですが、もしそれでも1番行きたい進学先がそれらの場所だったら反抗してでも行く決意はありました。まあ行きたい大学が見つかったので結果オーライですかね。お金も出して貰ってる身分なので強くは言えないですしね。

3、東進ハイスクール夏期講習で言われた言葉

高2の6月に学校の張り紙を見て東進主催の全国統一高校生模試を受けに行ったら、無料の夏期講習を勧められたので受けている時でした。勉強して、帰る前に社員さんと個人面談して志望校や普段の勉強状況を話していました。まだ受験するかどうかも決めていない、学校以外で勉強は特にしていないと言うと、社員さんは半分呆れてこう言いました。「受験を経験した大人と経験したことのない大人。社会に出たら差が歴然。明らかに受験したことのある人が人間としてしっかりしている」と。この言葉は少しむかつきました。そんな事で人を判断するな、と思いました。でも私が大人になって、周りはみんな大学受験経験者で、お前は受験してなくて人間として劣っていると言われるかもしれないのだ、と初めて悟りました。たかが受験、されど受験。成長の為にも目標の大学へ進学するためにも受験から逃げたらダメな気がして、決意しました。もしその言葉が私を東進に入れる為の口説き文句だったとしてもその言葉を自分なりにどう消化するかによって未来が決まると思うので、自分なりにやっていきたい。

長くなったが、これから受験勉強での気づきや参考書の話などをたまに呟こうと思う。同じ学校で見てくれた人はいないかもしれないけど、もし見てたらあの騒がしい教室でも集中してる人がいるって、心に留めておいて欲しいかな。

最後まで読んで頂きありがとうございます。

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