見出し画像

映画ボブマーリー One Love

先日仕事が早く終わって時間があったため
予告が出た時から気になっていた
「ボブ・マーリー:ONE LOVE」見てきました

【簡単なあらすじ】
ジャマイカ出身のアーティストで
''レゲエの神様''と称されるボブ・マーリー
そんな彼の波乱万丈の人生を描いた伝記映画

渋谷の小さい映画館で観たのですが
なんせ見に来る層がいかにもな人ばかり

1目でボブマーリーを見に来たんだろうと
わかるような人達ばかり
普段の映画館とは違った空間で
思わず笑っちゃいそうでした

ドレッドのお兄さんとそのツレたち
ロン毛のお兄さん タトゥーまみれのカップル
ラスタカラーのTシャツを着たおじさん
スケーターっぽい感じの3人組
タトゥーロン毛ヒゲのイケイケおじさん
ハーフっぽい男の集団
アフロヘアの2人組
ベルボトムが良く似合うヒッピー系のお兄さん集団
そして1人で来たロン毛美容師の俺

ジャンル的にメジャーではない上に
レイトショーで上映時間も遅い
極めつけに外はあいにくの大雨
100人以上入りそうな映画館の中に集まったのは
たったこれだけ

座席1列につき1組くらいの間隔で座れました

みんなシアターに入る前からニコニコしていて
そこらじゅうからポリポリポリポリ
ポップコーンの咀嚼音が聞こえてきました

いやまぁなんでかはわからないんですけども

前のお兄さんたちが2つ目のポップコーンに
手を伸ばし始めたあたりでいよいよ上映開始

予告の間にポップコーンが無くなってるのを見るのは
さすがに初めてだったので
そっちに気を取られそうになりましたが
すぐに世界観に引き込まれ目線と意識はスクリーンに

シーンの要所要所でボブ・マーリーの有名曲が流れて
思わず首が縦に揺れてしまいました

レゲエってスローテンポで陽気な雰囲気だし
イメージ的に「白い雲 青い空 人生最高だぜ」
「自然の恵みに感謝」「今日ものんびり楽しもう」
みたいな感じだけど
政治的 宗教的な要素が入った曲も多いんですよ

Get up,stand up
起き上がれ 立ち上がれ
Stand up for your right
自分の権利のために立ち上がるんだ
Get up,stand up,don't give up the fight
起き上がれ 立ち上がれ 闘い続けるんだ

ボブマーリー「Get up Stand up」

Until the color of a man's skin
Is of no more significance
Than the color of his eyes
肌の色が瞳の色以上の意味を持たなくなるまで
Mi say war
闘争は続く

ボブマーリー「War」

映画内に出た「彼にとっての銃はギターなんだ」
というセリフの通り
ボブマーリーは音楽で世界を変えようとしていました

それもボブの影響力を危険視したギャングから
幾度となく銃撃に合おうとです

そしてついに内戦を行っていた
二大政党のリーダー達をステージ上で和解させます

そして祖国ジャマイカに平和をもたらしました



伝説のロックバンド Queenの
フレディマーキュリーの半生を描いた
「ボヘミアンラプソディ」
ラッパー エミネムが成り上がってく様を描いた「8Mile」といった映画とはまた違ったテイストで
ボブマーリーがいかにして有名になったか
ではなくボブマーリーが苦悩や葛藤を抱えながら
どのようにして国を変えていったかの物語でした

ボブマーリーの大ファンというわけでもなく
簡単な生い立ちや功績 数曲の有名曲
しか知らない自分でも充分楽しめました

カルチャー要素 政治的要素 宗教的要素
など日常生活であまり触れないような部分に触れ
少しでも自分で考えてみるのもたまにはいいでしょう

余談ですが帰りのエレベーターでは
前記にあったようなドレッドのお兄さんたちなど
一緒に映画を観ていた人達が乗り合わせ
それぞれエレベーター内に3つあった
「開」ボタンから手を離さず
「お先にどうぞ」と譲りあっていました

コントのように譲り合っていたためエレベーター内はクスクスと小さな笑いで包まれました

そしてその流れで外でみんなでタバコを吸って
映画の感想を語り合いました

見た目こそ世間一般的には良くない集団だったけど
間違いなく渋谷で1番ピースな場所でした

タバコを1.2本分の時間くらいしか話さなかったし
お互い名前も年齢も知らないけど
すごくいい時間を過ごせました

死後も世界に愛を広げるボブマーリーにBig Up

そうそう、そいえばボブマーリーが残した名言に
こんな物があるんですよ

「雨を感じられる人間もいるし、ただ濡れるだけの奴らもいる」

原文:Some people feel the rain. Others just get wet.


てころで傘をささず雨と音楽に身を委ねて
鼻歌を歌いながら帰路につきました

イヤホンから鳴り響くボブマーリーの楽曲のおかげで普段は「ただ濡れるだけのやつ」の自分も
この日だけは「雨を感じられるやつ」になれました

それではまた👋

この記事が参加している募集

#スキしてみて

525,778件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?