見出し画像

大学4年生、これからつくる社会の話

皆さん、あけましておめでとうございます。millenniumのかすみです。
年が明け、卒業まで残り3ヶ月を控えこの記事を書いております。

無事に2024年を迎えることができたことは、周りで支えてくださっている沢山の仲間のお陰です。いつも、本当にありがとうございます。

昨年は、millenniumにとって大きな決断の1年となりました。
今日は、そんな2023年に「決断したこと」
そして、2024年「これから目指す未来の話」をしようと思います。

2024年はmillennium創業メンバー卒業の年。
「これからmillenniumはどうなるの…?カフェはどうなるの?」
そんな疑問をお持ちであろうみなさんに是非お読みいただければと思います。

2年半を経て、カフェから生まれた新たな可能性

カフェという場で、夢中になっているのは「人づくり」

以前よりnoteを読んでくださっている方はご存知かと思いますが…
改めて私の自己紹介をさせていただきます。
私は、コロナ禍の大学3年次にcafe.millenniumというお店を開業しました。最初は短期営業の予定だったはずが、気づけば現在まで2年半も続けています。

でも、私がカフェに没頭している理由は
「お洒落な空間を作ることが好きだから」でも
「お菓子を作ることが得意だから」でもありません。

私はカフェを"道具"にして
「学生達が自分の頭で考え、行動し、決断する力を育てること」
に没頭しているのです。ここで、ハテナが浮かんだ方が殆どだと思いますので、説明していきますね笑

茨城県の大学生達と古民家カフェPOPUP営業を企画

「カフェ」に見出した人財育成の可能性

創業当初は純粋にカフェを作りたい!という想いでお店(cafe.millennium)を始めたことに間違いはないのですが、
次第に、学生たちと地方に行き現地のカフェとコラボしてみたり、都内の学生達を集めPOPUPイベントを1から企画したりと、次第に様々な学生達を巻き込んで企画を作ることに面白さを見出していきました。

そうして企画作りを続けていく中で
「カフェをつくるという体験を通して、人の意志が育っていくこと」に気づきました。(意志=自ら考え、行動し、課題を設定していく力と私は定義しています。)

millennium×明治大学 | 3ヶ月のカフェ企画プロジェクト

過去、企画に参加した学生達は多くが「一般的に"良い"とされるキャリア、生き方」に囚われ、自分の心の奥底にある「本当はやりたい、やってみたいこと」に蓋をしていました。
例えば、「公務員になるために大学に通っているけれど本当は自分でお菓子屋さんを経営してみたい」みたいな。

そんな彼らの行動/ものの見方が、カフェづくり(自分の力でモノを作ってみる、売ってみる、発信してみる)に挑戦する過程で変わっていったのです。

彼らの行動は
相対的な価値基準で物事を判断していた状態
=世の中で良いとされているかどうか から
          ▼
自分なりの価値基準で物事を判断しようとする状態
=自分の価値観や幸せに対して善いかどうか 
に変化していったのです。

この経験から
「ただやりたいこと(ここではカフェ)を本気でやるという経験が自分のキャリア観や人生観、好きなこと、長けていること、不得意なことへの解像度をあげ、結果的に自分の軸をクリアにしてくれる」という事実を認識しました。

私はまさにこれに人の意志が育つ可能性を感じ、それからはカフェというコンテンツを使ってて学生が自己実現する場=コミュニティづくりを始めたのです。(カフェ×展示、カフェ×食、カフェ×デザインetc….)

millennium×起業に興味がある学生達|昆虫食ブランド立ち上げを構想する企画

「ただやりたいことをやる」
これは一見簡単そうに見えますが、世間体を意識せざるを得ない現代でこれができる若者は少ないと感じます。
皆が最短距離を求め、行動の最適解を探すために自己啓発系の本やコンテンツを眺める…

でも、一番の近道は「行動する」なんです。今、ただやりたいことをやってみる。やってみて違かったらなぜそれが違うのか問う、そこから仮説を立てて、またやりたいことがあればやってみる。なければ無理に探そうとせず、誰かのやりたいに乗っかってみる。休んだっていい。

それができるようなコミュニティを作りたいと思いました。


「カフェ」から人を育てる「コミュニティ」への変化

「カフェという道具を使って人財育成が実現できるのではないか?」
そんなことを考え、2023年から本格的にコミュニティづくりを始めました。

コミュニティは、一朝一夕に出来上がるものではありません。
多種多様な人を巻き込みながらも、目指す軸をぶらさず進んでいくことは想像以上に難しいものであることを実感しながら試行錯誤する毎日です。

でも「価値が揺らいでいる社会を生き抜くには、人の根幹をつくる環境が必要だ」と信じて活動をしていく中で、応援してくれる仲間が少しづつ増えてきました。(本当に有難いです…。)

millennium×株式会社Integrity様|起業の卵を育てるイベント

こうして仲間達に支えられていく中で、「カフェを入り口に、人財育成ができるのでは?」という思いつきは
「人の意志を育てる環境をつくり、次世代の未来を変えたい」という野望に変わっていったのです。

millenniumコミュニティの仲間と📷|テーマ多様なワークショップ

大学4年生、生まれた野望

「人の意志を育てる環境をつくり、次世代の未来を変えたい」
という野望は綺麗事ではありません。

私がカフェを始めたのはコロナ禍で社会が止まった2021年。
あの時、動けなくなってしまった若者達、路頭に迷う大人達の姿を見てきたからです。
そんな時、カフェを通して若者達の行動が大きく変わっていく姿を目の当たりにしたからこそ、
「生き方に正解がなくなっていくこれからの社会では、人の意志を育てる場が必要になってくる、私はなんとしてでもこれがやりたい。」と気づくことができたのです。


目の当たりにしてきた、日本人の現実

私たちの国では皆当たり前のように中学、高校、大学と進学し「正解を言い当てる訓練」を受け、社会に出ています。多くの人には「ビジョンを描く力」がありません。

「なんで大学に行くの?」「なんで就職するの?」というような問いに
自分なりの答えを持っている日本人は少ないのではないでしょうか。

彼らが失っているのは「当たり前を疑う力」「課題を設定する力」「行動する力」…要は自律的に考え、行動する力を失っているのです。

過去の社会が生み出した教育が、時代に合わせ変化することなく、それらの力を奪ってしまったこと、そしてこの社会は行き先を見失っているという事実を伝えたいのです。

今、生き方の正解がなくなってきている。
私たちの世代は、これを感覚的に感じ取っています。

この現状を目の当たりにし、未来を想像した時にゾワっとしました…。


同世代と共に未来を良い方向に導きたい、生まれた野望

かくいう私自身も、「答えを言い当てる訓練」を経て、レールの上を丁寧に生きてきた人間でした。

”コロナが到来する前までは。”

大学2年生の時に到来したコロナウイルスの影響で社会が止まる現状を目の当たりにしました。
そこで、初めて自身の人生に向き合ったことで
「今のままで、私は大丈夫なのか?」と問うことになったのです。

そして、自分のやってみたかったことである「カフェ開業」に思い切って挑戦してみたら、転びながらも自分の頭で本気で考え、行動選択できるように変化している自分に気づいた。

初めてカフェを営業した日|創業仲間と共に

一方で、周りを見渡してみると漠然と将来へ不安を抱えながら、一歩踏み出せず転ぶことを怖がり、転ばないように社会に出ていく若者が沢山いることに気づいた。そして、これからの社会に不安を覚えた。

そんな原体験があるからこそ、私は次世代が自律して行動する力を育てる環境を作りたいと考えているのです。


大学4年生、これから挑戦すること

これから「次世代が自律して行動する力を育てる環境づくり」を、
全く新しい教育の形として行いたいと思っています。
とはいえ私は教育の専門家ではないので、学校を作るわけではありません。

学生達が課外活動の選択肢の一つとして「millennium」というコミュニティを選んでもらえるような状態を目指そうと思っています。

「若い子からはお金取れないから事業は難しいよ、人材紹介でもすれば?」
以前こんなことを言われたことがあります。
これは今の資本主義においてある意味正しい「手段」ではありつつも、本質ではないと感じています。
私はあくまで「次世代が自律して行動する力を育てること」を目的に行動したいと思います。

意味のある活動(次世代が自律して行動する力を育てる環境づくり)をどう継続性のある形にしていくか?というのがこれからmillenniumが乗り越えるべき一番の大きな壁です。

そこから2023年は「今の社会では儲からないけど意味のある活動」にどうやったらお金が集まる流れと仕組みが作れるんだろう?という問いと向き合うことになりました。

そして、辿りついたのが「信用経済」という考え方です。

「次世代が自律して行動する力を育てる活動」に共感が生まれ、
その活動自体に社会的価値があると認識する人が増えれば、「応援」という形でmillenniumの持つ信用にお金が集まる。また、お金という価値ではない協力者や支援者といった人的ネットワークが増える。

すると、次世代の教育という社会的に意味のある活動に本気で励む人にお金が巡るようになり、活動の継続性が維持される。
そんな未来が実現されれば、今資本主義から外れている教育課題を解決できるのではないかと考えたのです。

だから、私がこれから挑むことは「流れ」と「仕組み」を作ることです。

流れは、「この未来を心から信じる仲間を増やすこと/地道に粘り強く行動し続けること」を通して
仕組みは、「将来世代への贈与の概念を事業に取り入れていくこと」を通して実現したいと思っています。

短期の時間軸で物事を判断する訓練をされてしまった人には、この言葉は届かないかもしれない。
でも、今の社会に「違和感」を感じている次世代、社会を良い方向に導きたいと考えている大人達と仲間となり、より沢山の人を巻き込めるようになったらどうでしょうか?少しはこの社会を、良い方向に向かわせることができるのではないかな?と思っています。

そのために私はコミュニティを作ろうとしています。この同じ意志を共有する仲間が集まるコミュニティこそが”この先数十年の社会”を変えるためのパワーを創り出せるのではないかと考えています。

最後に

今回は、これから私たちmillenniumが目指す未来についての話をさせていただきました。元々は、目指す未来のために今後具体的にどう行動していきたいのかまで話すつもりだったのですが、今日が終わってしまいそうなので…笑次回、この続きを改めてお話しできればと思います。

かなり長い文章となってしまいましたが、最後までお読みくださった皆さんありがとうございます🙇

あと半年で創業から3周年。創業メンバーは今年で卒業です。
昨年末、この場所を残すことを決めました。millenniumは無くなりません。

2024年、自分に課した課題があります。
それは「みんな、助けて!」を素直に言うこと、「一緒に頑張ろう!」と巻き込み続けることです。
迷いや不安が出ると、助けを求めることに躊躇したり、巻き込むことが本当に正解なのかと自問してしまうことがありました。これが私の弱い部分であり、克服せねばならないことです。

millenniumは正解のない道を進んでみることにします。
それには本当に沢山の仲間の力と応援が必要です。私たちの目指す世界に可能性を感じていただける方々、これからもどうかこの場所を見守って、時には一緒に巻き込まれていただければ幸いです。

いつも私たちを支えてくださっている皆様、本当にありがとうございます。本年もよろしくお願い致します🌷



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?