【詩】端っこ暮らし

端っこで泣いている君に気付いてあげられる人間になりたい。

交差点 青信号なのに進まない 後ろから聞こえる赤いサイレンの音 立ち止まり目と耳をサイレンの方に向ける群衆と四角い鉄の塊達 
本当に向けるべきは、そうなる前の君だとどこかではわかっているはず。

駅に行けば簡単に酔えるくらい人は沢山いるのに、独りの君には気付けない。この丸い地球は君が端っこで泣かないためにできているものだと思ってたのに。どこでそんな場所を見つけたの?

ああそうか、そもそももう、丸くないのかもね。

どれだけ本心で皆んなに幸せになって欲しいと願っても、ただそこにポツンと居る願いになるだけで、辛い時にチョコレートを一緒に食べることもできない。
願い事も独りぼっち。こんな自己中心的な私欲を散り散りにして天の川の星たちの家族にしてあげられたら少しは救われるのだろうか。

きっと織姫様と彦星様も願われるより嬉しい、かもしれないし。

多分誰の目にも止まらないだろうし、読んでくれる人は0人が前提だけれど、送るのは親愛なる皆んなへ。
どうせ見るなら膝小僧じゃなくて未来を見よう。今を見ることが1番大切なのかもしれないけれど、たまには未来を見てみよう。
5年後10年後なんて先じゃなくて良いから。
明日だって未来だよ。

バターのシーツにハチミツの掛け布団、大きな食パンの上で今日もおやすみ。

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