イヤホン失くした。
Bluetoothイヤホンを失くしてしまった。いつかどうせ失くすだろうと思っていたので、高いものではなく「コスパ最強」的な安いものを使っていたけど、いざ失くなるとやっぱり少しさみしい。
ケーブルで接続するちょっといいイヤホンを持っていて、iPhone で曲を作るときはBluetoothイヤホンだと音が遅延してしまうのでそっちを使っていたけど、たとえば買い物に行くときや、寝る前のようなちょっとしたタイミングではBluetoothイヤホンを使っていた。もうすっかりケーブルがある状態で音楽を聴いたりすることが、考えるだけでも煩わしくなっていた。
考えるだけで煩わしい、というところが問題で、実際にケーブルありのイヤホン使ってみるとそんなに邪魔に感じない場面も山ほどある。そんなことを忘れてしまうくらい、Bluetoothの破壊力はすさまじい。
安いものを使っていたということは、つまり換えが効く。なたば買い直せばいいといえばいいのだが、なんとなくもったいない気分になってしまう。
せっかくなので有線のイヤホンをふだんも使うことにしてみた。このイヤホンはそれなりにいいもので、音は圧倒的にいい。ということをふだん使いに戻してみて改めて感じさせられた。俺はそのことをいつのまにか侮っていたみたいで、音楽を聴くのが急にいつもより楽しくなった。
音がいいからというだけではなくて、「わざわざ聴く」という意識がほんのちょっと持ち上がったせいで、たとえばただ買い物をするときに聴いてるだけなのに、音楽を聴くことに対するウエイトが重くなった。
数年前まで、イヤホンで音楽を聴く場合はみんなケーブルを繋いでいたわけだから、Bluetoothイヤホンが主流になってから音楽を聴くことに対するウエイトが軽くなったと言える。
音楽産業は世界的にみてこの数年間成長し、CDが最も売れていたときよりも潤っているらしい。サブスク化がそうさせたのは大きいけど、もしかすると音楽の聴き方がラウトになったことも影響しているのかもしれない。
音楽は一曲ずつじっくり聴こうよ、みたいなおじさんまっしぐらな発言は今後避けたいと思っている。
今日のMUSICTRICAL
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