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プラスの感情もマイナスの感情もありのままに。 ~フリースクールもえぎ×無花果高等学園×キャンプ~

みなさんこんにちは!
『フリースクールもえぎ』スタッフのりんと申します。
今月も「いちじくの日常」の投稿週がやってきました!

先月の「いちじくの日常」、ありがたいことに多くの方に読んでいただきました。
...「まだ読んでないよ」という読者さんはぜひ、そちらもチェックしていってくださいね!


「いちじくの日常って?」


前回の通信と重複しますが、もう1度。
私が書かせていただく配信では、 もえぎでの日常を「いちじくの日常」と題して記事としてお届けします。
同じく無花果教育事業である『無花果高等学園』(「花高:はなこう」と我々は呼んでいます)」に通ってくれている生徒さんたちとの日常の様子だったりなども、お話できる機会があるのではないかなと思っています。
この配信記事がまさにそうなっておりますので!


今回記事にてお届けするいちじくの日常は題して.....

『フリースクールもえぎ×無花果高等学園×キャンプ』 

それではどうぞ、本編をお楽しみください!



今年の9月下旬、もえぎと花高の生徒さんと一緒にキャンプへ行ってきました!
上に添付してある写真は、キャンプ場に到着して間もなくみんなで協力して「タープ」をたてている場面になります!
タープは一人でたてるのは難しく、協力をしながらもロープを張る作業は意外にも繊細で、どうやったらうまく設営できるかをみんなで考えました。

生徒さん同士の会話のなかで、
「そのポールもうちょっと内側に立てたほうがよさそう!」とか
「そっちのロープ持っててね!」など、
あたたかい声がけがあったおかげで、無事にタープを設営することができました。

どんなに疲れても、うまくいかなくても、誰かを責めたり士気が下がるような言葉が生徒さんから出てこなかったのが、今振り返ってみるとすごいなぁと思えるところだったりしてます。



こちらはキャンプごはんの準備をする生徒さんの様子です!
施設の方に用意をしていただいた夜ごはんの材料を取りに行ったのですが、これがなかなか重たくて。
「一緒に取りに行くよ!」と言ってくれた生徒さんたちの協力のもと、何とかみんなのご飯をキャンプ会場まで運ぶことができました!
ありがたいことに、スタッフだけではまかなえない力仕事の部分を、率先して生徒さんが引き受けてくれてすごく助かりました。 協力体制ばっちりの頼りになる生徒さんなんです!



夜ごはんの材料調達と時を同じくして。
添付の写真は、コンロの準備をしている生徒さんの様子になります。
コンロの組み立てから火起こしまで、生徒さんみんなで行いました!

「火起こしなんてしたことない!」と言ってくれた生徒さんもいて、どうやったらうまく火がつくのかみんなでじっくり考えました。
風が通るように炭の組み方を工夫したり、段ボールで扇いだりなど、生徒さん同士でアドバイスをし合う姿も見られて、雰囲気がとてもよかったんです!

コンロの組み立てを率先して行いお手伝いをしてくれるところ、どうすればコンロを安定させられるか、そして火を効率よく起こせるか。
生徒さんの優しい一面が見られたとともに、状況の分析力だったり、行動力だったりなど、いいなぁ!と思えるたくさんの言葉・表情・姿が聞けたし見られました。
無事に火が着いたことに生徒さんも喜んでくれて、みんなで何かをできた・達成できたという感じがして、スタッフである私がなんだか嬉しい気持ちになりました!




材料調達やコンロの組み立てなど、夜ごはんの準備がひと段落すると、きれいなオレンジ色の夕日を背景に、仲睦まじい様子で生徒さんが遊び始めていました!
夜ごはんであるBBQの開始まで少し時間がある夕方、生徒さんが芝生の上で活動する様子が見られました。
追いかけっこをしたりでんぐり返しをしたりなど、自然が感じられるキャンプ場で元気にかつ楽しそうに体を動かしていました。
屋内であるもえぎでは普段できない活動や、走ったりして活発に動く生徒さんの姿を見守ることができて、キャンプに来てよかったなぁと感じたことを覚えています。



こちらは待ちに待った一大イベント、BBQを楽しむ様子です!
日中は、コンロを組み立てたり火起こしをしたり、材料調達に行くなど、夜ご飯のためにみんなで準備をしてきました。
そしてやっと、生徒さんがかねてより「〜したい!」と言ってくれていたBBQが実現しました! お肉に野菜に魚介類と、食材も様々で生徒さんとお話ししながら食事を楽しむことができました。
焼けたお肉を仲良く取り分ける様子や、焼きおにぎりや焼きマシュマロなんかをつくっている姿も見られて、キャンプ1日目を締めくくるいい時間になったと思っています!




夜が明けて、『フリースクールもえぎ×無花果高等学園×キャンプ』も2日目を迎えました!
キャンプ2日目は、生徒さんお手製の朝ごはんからスタートです!
今回のもえぎ×花高のキャンプを主軸で企画をしてくれた生徒さんが、ホットサンドをつくってくれました。
まだ外が薄暗い朝早くからご飯の準備をしてくれ、他の生徒さんたちに料理をふるまってくれました。
こういった屋外で食べるご飯っていつもよりあたたかみが強くておいしく感じちゃいますよね...
出来上がったホットサンドは生徒さんたちにも好評で、あらためてつくってくれたことへの感謝を伝えたいです!



楽しいがゆえに、生徒さんにも疲れが少しずつ見え始めました...
写真は、昨夜のBBQで使ったコンロを掃除する生徒さんとスタッフの様子です!
炭のすすや焦げをスポンジでこすったり水で洗い流しながら、お借りしたときの状態以上になるよう片付けをしました。

片付け、しかも洗い物ともなると重労働だしあんまり生徒さんに好かれないのではないかと、スタッフが主体になって洗おう、なんて思っていましたが、そんな心配は不要でした。
「コンロの片付け、手伝ってもらえたりする?」と声をかけると、
「いいですよ!」と応えてくれて...
おかげでコンロはきれいになり、どことなく生徒さんも達成感のあるような様子に見えたなぁと思っています。


生徒さんとの関係性


コンロの片付けに限ったことではありませんが、疲れてる時こそスタッフが士気を下げずに声をかけたりお話をしたりするのが大事なのではないかと。

「このペットボトル捨てに行くの手伝ってくれる?」とか
「テーブルの上のごみ集めてくれたら助かるな!」とか

スタッフとしての要求を言葉にすることを少しためらったりもしたのですが、生徒さんは嫌な顔しないで「いいよ!」と言ってくれて。

あ、いまフラットに接することできてるかも。

と感じる場面が何度もありました。
これはキャンプをしたからこそ考えることのできたことなんじゃないかなと思っています。
準備や片付けまで含めて、今回は「みんなでつくったキャンプ」になったと感じる1コマです。



場面は変わり、 こちらはテントでまったりと過ごす生徒さんたちの様子になります!
キャンプ場には寝泊りをするテントに加え、BBQ会場にテーブルソファー付きの大きなテントがあり、自由時間にはみんなでそこに集まって楽しそうに会話をしていました。

もえぎと花高の生徒さんのなかには、普段は接点の少ない生徒さん同士もいたりするので、交流のためのいい機会になったのではないかと思っています。
お話しながら笑顔で過ごす生徒さんの様子を、ほほえましいなぁと少し遠くから見守ったスタッフでした!
不思議なことに、生徒さんが自由に過ごしていい時間にも、スタッフも含めみんながこの大きなテントに集まっていたように思います。

自分たちのスペースが確保される寝泊り用テントで過ごすのではなく、大きなテントでお話をしたり、ゲームをしたり、芝生の上で体を動かしたり。
各々の時間の過ごし方ではあるのですが、自然に1つの場所に集まる自分たちって仲がいいんだろうなぁとなんだかしみじみと感じてしまいました。





さて。
今回お話をしてきた『フリースクールもえぎ×無花果高等学園×キャンプ』本編、いかがでしたでしょうか?
...ありがとうございます。楽しんでいただけたという声がたくさんあることを願っております。

最後に改めて、キャンプを終えての感想をスタッフ視点でお届けしようと思います!
ボードゲーム大会やカレーライスづくり、奉還町夏まつりなど、これまで様々な分野にわたって生徒さんの「~したい!」をイベントとして実現させることができました。

あ、余談ですが。
こちらのイベントたちは、「いちじく通信」配信開始以前のものです。
「フリースクールもえぎ」の公式Instagramのほうに、イベントや生徒さんの様子が投稿されておりますので、下記URLよりチェックしていただけると喜びます!
無花果もえぎフリースクール岡山:https://www.instagram.com/1ziku_moegi/

いいね!やコメント、フォローなんかをしていただけるともっと喜びます!

...図々しく失礼いたしました。本題に戻りましょう。



「声」を「感情」をいつも大切に。


これまで、数々のイベントを実現させてはきました。
ですが、今回のキャンプのように丸1日もの間、スタッフ含め生徒さん同士が時間を共にすることは今までになくて。
キャンプ場というあの空間で過ごしたあの時間だからこそ、生徒さんとお話できたことや見ることのできた姿がたくさんありました。

もちろん、スタッフとしてキャンプ場で過ごす生徒さんをもう少しサポートできたなぁ、と反省をする部分もあります。
ですが、添付されたキャンプ後のふり返りシートの写真からもうかがえるように、何よりは「楽しい!」と感じてくれた、声にしてくれた生徒さんたちが居てくれたことを嬉しく思います。
そして、その感情を大事にしていき続けたいと、そう思っています。


『フリースクールもえぎ』がはじまって早1年。
今回も生徒さんの「~したい!」の気持ちと企画力のおかげで、このキャンプはかたちになりました。
「来年以降もこういうふうにイベントを開催できるといいなぁ。」とスタッフは感じています。

最後になりますが。
これからの「いちじくの日常」でも、もえぎでの生徒さんの様子やありのままをお届けしていきますので、楽しみにしてていただけると嬉しいです。




私たち無花果は、認定NPOを目指して活動しています。
認定NPOになることで、もっと多くの子どもたちに、もっと多くのことができると考えています。
みなさんの500円、1000円の寄付で、認定NPOに大きく近づきますので、無花果の一員になってもらえると嬉しいです😊

※この記事は2022/11/16に配信されたものをnote用に再編集しています



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