あなたの、わたしの、「活きかた」を探す「生きかた」 ~道草を大いに楽しもう~
こんにちは!
『無花果フリースクールもえぎ』スタッフのりんと申します!
今月もいちじくの日常を読んでいただきありがとうございます。
季節はすっかり春となり、満開の桜も少しずつ葉桜へと変わっていますね!
もえぎでは、生徒さんとお花見をしたり、暖かな日にはお散歩に出かけてみたりなど、この春を楽しめたような気がしています。
春は「出会いと別れの季節」なんて言われたりもしますが、新生活を始められた方がきっといらっしゃると思います。
卒業や入学をされたみなさん、おめでとうございます!
昨年から運営を開始した通信制高校のサポート校でもある『無花果高等学園(通称:花高)』からも、この春にはじめての卒業生を送り出すことができました...!
卒業後の進路としても、なりたい自分を実現するための道をしっかりと自分で選択し、スタッフとしても誇りに思うばかりです!
この春からも、きっと生徒さんらしく頑張ってくれているのではないかなと、そう祈っています。
先日もえぎの新学期もスタートし、春休みを経て生徒さんの活気がもえぎにかえってきたような気がしています!
この新年度を機に、もえぎや花高に通ってくれる生徒さんたちも増えました!
そこで、あらためてにはなりますが、先月の生徒さんのもえぎでの活動を振り返りつつ
「フリースクールとはなにか?」
「もえぎではどんな過ごし方ができるのか?」
今月のいちじくの日常として、みなさんにお届けできたらなと思っております。
題して...
「活きかた」を探す「生きかた」 ~道草を大いに楽しもう~
それではどうぞ、本編をお楽しみください!
「フリースクール」ってどんなところ?
定義のようなものは存在しないのかもしれませんが、 「学校ではない場所で、学びや課外活動に取り組むことのできる空間」 これを指す言葉に「フリースクール」があるのではないかなと私は思っています。
一概に「フリースクール」といってもそれぞれ行っていることや時間の過ごし方は様々です。
ここでは、「フリースクールもえぎ」の在り方をお話しようと思います。
いわゆる一般的な(あまり使いたくない言葉ですが。)学校教育ともえぎの違いのひとつは、毎日の時間割がないことだと思います。
それは学習に関しても、その他の活動に関しても、です。
その日に必ず取り組まなければならないことがないんです...!
日常のなかで、生徒さんが伝えてくれる
「~したい!」 「こうなりたい!」 「こんなことに興味がある!」
といった声が、フリースクールもえぎを動かす原動力です。
スケジュールが決まっていないからこそ、もえぎでは生徒さん自身がその日にどんな活動をするのかを考えることができます。
"そうはいっても、具体的に何をして生徒さんは過ごしているの?"
なんだかこんな疑問が聞こえてくるような気がしています...(笑)
では次に最近の生徒さんの活動様子と共に、もえぎでの過ごし方についてお話をしますね!
こちらは生徒さんとスタッフがお話をしながらのんびり過ごしている様子になります!
アニメや漫画の考察をしてみたり、最近のSNS事情だったり、共通の趣味に関してだったり...。
日頃からお話しできるトピックが流行に沿ったものであることが多く、生徒さんと年齢が近いからこそ共感できる節がたくさんあるのかなと。
スタッフとしても、生徒さんとの何気ない会話をいつも楽しまさせてもらっています!
こちらは小学生と中学生の生徒さんが交流をしている様子になります!
もえぎの特色として、学年の垣根を超えたコミュニケーションスタイルがあるとスタッフは思っています。
花高生徒も混ざり、小学生から高校生までを含めた、もえぎらしいにぎやかな空間です。
学年は違えど、お互いの好きなことやものについてお話をしたり、お互いに思いやりをもって接してくれているなと感じています...!
そんな生徒さんたちの姿を見るのがスタッフとしては何よりも嬉しいです!
ある日には、スポーツ大会と題して、「Switch Sports」をスタッフと一緒にプレイしたこともあります。
写真はみんなでボーリング勝負をしているときのものになりますが、そのほかにも、ゴルフやテニスといった様々なスポーツで勝負をしたようでした!
こちらは勝ち負けのない、ゲームらしくない「アンゲーム」をプレイする生徒さんたちの様子です!
このカードゲームでは、話し手と聞き手に分かれ、話し手がお題に対する答えをみんなに共有します。
アンゲームに参加をしているみんながどんな考え方や価値観を持っているのか共有のできるゲームになっているんです!
この日も生徒さん同士、普段はお話できないような事柄について、一緒に考えるきっかけをづくりを楽しんでくれたのではないかと思います。
流行や新しいものに敏感な生徒さんから、スタッフが学びを得ることもあります。
Googleストリートビューを使った地理ゲーム「Geo Guessr」では、表示される世界中のランダムなスポットを、移動しながら手がかりを集めることで、そこがどこなのかを特定するようです...!
生徒さんたちも画像の視点を変えながら、土地を言い当てるのに難しさを感じつつも、ゲームに興味津々。
「ちょっとした旅行気分を味わえそうだね~」なんてお話しながら、スタッフも生徒さんと一緒になってゲームを楽しんだことでした!
「わたし」ってどんな人間?
さて、いかがでしたでしょうか?
「フリースクールもえぎ」が一体どんな空間なのか、その雰囲気の一端が少しでもお伝えできていれば幸いです。
なんだか私の考えすぎかもしれませんが
”もえぎでの過ごし方=特に学習時間も課外活動もない=遊びが大半では...?”
こうは思われていないでしょうか?
先ほど、日常のなかにある生徒さんの「~したい!」といった声が、フリースクールもえぎを動かす原動力なんです、というお話をさせていただきました。
でも、自分の欲求を明確に言葉にすることって簡単ではないなと思っているんです。
多感な時期にある生徒さんが
”学校に行きたくない。でもどう生きたらいいかわかんない”
と思うことが間違いでもないし、 かといって、学校に行って教育を受けることが必ずしも正しいとも言えないと思うんです。
年齢を重ねるにつれて、家族以外のコミュニティを持つようになって、自分の興味や知見の幅が広がるとともに、いろんな制限や難しさがあることを知ります。
「~しなくちゃ」とか「~するべきだ」とか、そんな考え方をよくしてしまうのは私だけでしょうか...。
見ず知らずの間に、周りに同調することとか、枠から外れないこととか、誰かから与えられた何かをこなすことに一生懸命になることとか。
そんなことを中心にして日々を過ごしてしまうことになっていないかなぁと。
その点、もえぎの生徒さんは今のこの時期ををどう生きたいのか、よく考えていると感じるんです。
自分がどんなことが好きで、苦手で、何に楽しさを感じ、やりがいを持てているのか。
「自己分析」なんて言葉が使われたりもしますが、大人でも難しい「自分を知る」というこの力が、もえぎの生徒さんは強いなぁと思います。
自分の良さや能力を、どうやって発揮できるかという「活きかた」を、日々の活動を通して、彼らたちの「生きかた」のなかで模索をしている姿が、もえぎにはあるんじゃないかと私は思っています。
なんだか今月は一段と長いいちじく通信になってしまったようです。
ここまで読んでくださったみなさま、ありがとうございます!
上の写真にもありますが、今月から無花果高等学園の新校舎が開校しました!
写真は未だ準備段階のものにはなるのですが、すっかりとリフォームされた空間で過ごす生徒さんの様子が新学期から見られています。
詳しくは来月のいちじくの日常にて、お話をさせていただければと思っております...!
※この記事は2023/4/12に配信されたものをnote用に再編集しています
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