「りんご湯」
春になったかと思えば三寒四温。
ストーブをつけると暑いが、消すと寒い。そんな今日このごろ。
ちょいと季節外れですが「りんご湯」の絵です。
今まで描いた「ゆず湯」「もも湯」は日本の伝統的な「季節湯」でしたが、今回はちょっと変化球。
秋〜冬にりんごの名産地の温泉宿でよく見られる「りんご湯」。
ざっと調べたかんじ、やはり青森・岩手・長野が強い。
「1日1個のリンゴは、医者を遠ざける」
りんご湯の効能は
疲労回復、美肌効果、冷え症予防、血行促進
また、香りもよくリラックス効果があり…とのこと。
ふつうに食べても健康に良いですしね。
・カリウム、ペクチン、リンゴ酸、クエン酸
→ 整腸作用、高血圧予防、疲労回復
・ポリフェノール、セラミド、ミネラル、ビタミン類
→抗酸化作用、美肌・保湿効果
ポリフェノールやペクチンは皮に多く含まれているので、
ご家庭でりんご風呂をするなら食べた後の皮や芯をネットに入れて湯船に浮かべるのがよさそう。また果肉をすりおろしたりジュースにしたりするのもいいそうです。
湯船に大量のりんごがプカプカ浮いている光景には憧れますが!
ちなみに
星野リゾートさんwebページによると、りんご湯に使うりんごは「傷がついてしまい、百貨店やスーパーマーケットの店頭に並ばないもの」だそう。
さらに使用済みりんごは堆肥化するのだとか。
たぶん他の地域でもそんなかんじなんでしょうね。
台風で大量に落っこちてしまったりんごとか、見てると哀しくなりますよね… もちろん美味しく食べられるのが一番でしょうが、いろんな活用の仕方があっていいなと思います。
初恋りんご風呂
長野県の中棚荘。文豪・島崎藤村ゆかりの宿なのだそう。
こちらには藤村の詩『初恋』がモチーフとなった「初恋りんご風呂」なるものがあるとか。
まだあげ初めし前髪の
林檎のもとに見えしとき
前にさしたる花櫛の
花ある君と思ひけり
やさしく白き手をのべて
林檎をわれにあたへしは
薄紅の秋の実に
人こひ初めしはじめなり
わがこゝろなきためいきの
その髪の毛にかゝるとき
たのしき恋の盃を
君が情に酌みしかな
林檎畑の樹の下に
おのづからなる細道は
誰が踏みそめしかたみぞと
問ひたまふこそこひしけれ
思いがけず文学の香り。
りんご食べたい。
お気に召しましたら、noto内でのみお使いください!
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