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映画や小説などの年代設定まとめ(近現代)

なかなか歴史が覚えられない自分のため、自分が見た/見たい作品や印象的な事柄を時系列順に並べてみた。アニメや漫画も含む。
年代別ファッションなどの目安に。たぶんたまに加筆する。

古代や中世も含めるとこの本が面白かった。
さすがに全部読み込めてはいないけど↓

あとVOGUEのこういう動画シリーズおもしろい↓


スリーピー・ホロウ
ヴィクトリア朝以前、1799年のニューヨーク郊外。18世紀末。
首無し騎士の伝説。ゴシックホラーサスペンス。
伝説をコミカルなアニメにしたのが「イカボードとトート氏」。
18世紀はアメリカ独立革命、フランス革命など市民革命の時代。

---ヴィクトリア朝(19世紀末/1837〜1901年)---

スチームパンクの元ネタになる時代。大英帝国ってやつ。
18世紀半ば〜19世紀にかけて産業革命

1838〜42年、第一次アフガン戦争。
ロシア帝国の進出を警戒したイギリスが、アフガニスタンを侵略(ロシアがアフガニスタンを支配して力をつける前にアフガニスタンを支配しちゃおうという)。
1840年、アヘン戦争で中国へ侵略。香港や上海がイギリスの支配下に。

オリヴァー・ツイスト
1838年発表。19世紀の産業革命前後のイギリス、ロンドン。

クリスマス・キャロル
1843年発表。19世紀イギリス、ロンドン。

モルグ街の殺人
1841年発刊、エドガー・アラン・ポーによる史上初の推理小説。
本作の素人探偵オーギュスト・デュパンから半世紀後にシャーロック・ホームズが生まれる。

1848〜1850年ごろ、アメリカのカリフォルニア州でゴールドラッシュ
1849年の1年だけで約10万人も移住してきた。これらの人々を「49年度の人たち(フォーティーナイナーズ)」という。サンホラのハロウィンの頃。

1851年ロンドン万博。
1853〜56年、クリミア戦争。ナイチンゲールが看護婦として従軍する。

秘密の花園
イギリス植民地時代(1858~1947年)のインド。
たぶんヴィクトリア朝後期〜エドワード朝(1900年ごろ)?
「小公女セーラ」も同じくらいの時代設定かな?
イギリス本国の経営者がインドで茶やアヘンを栽培させ、それを輸出して利益を得ていた。
またヴィクトリア朝のイギリスではガーデニングが流行していた。
17〜18世紀のプラントハンターがアメリカやアジアから様々な植物を集めていた(奪ったともいう…スパイみたいなものだったらしい?)。

---南北戦争1861〜65年---

カラミティ
アメリカ西部開拓時代
(1860年〜1890年代)の女性ガンマン「カラミティ・ジェーン」の少女時代を描いたアニメ(脚色あり)。
西部劇は1860年代後半・南北戦争後のアメリカ西部が舞台。
戦争後60年代後半〜70年代のアメリカを金ぴか時代と呼ぶ。

ウィリアム・モリス
産業革命の大量生産品に反発→手工業の美しさを復興しようというアーツアンドクラフツ運動を牽引。「いちご泥棒」大好きです。

不思議の国のアリス

1865年刊行、イギリス。ヴィクトリア朝といえばこの頃というイメージが個人的にある。
1863年に世界最古の地下鉄であるロンドン地下鉄ができた。
日本では江戸時代の幕末。

エマ(英國戀物語エマ)
アリスみたいなヴィクトリア朝メイドの世界を見るならやっぱりエマかな。途中までしか追えてないけどまた読みたい。
インドの王族ハキムとか、イギリスだけじゃなく当時の世界との関係がわかる?
「乙嫁語り」は同じく19世紀後半の中央アジア。
1巻の嫁・アミルの出身である遊牧民ハルガル一族は帝政ロシアの侵攻(南下政策)で緊張状態だった。イギリス人スミス周りからヨーロッパの関係が窺える。
7巻の姉妹妻・アニスとシーリーン(百合展開?てびっくりした)の国はペルシャ。現在のイランにあたる。


若草物語
1860年代のアメリカ、マサチューセッツ州。
裕福ではない暮らし…とはいえ中流階級ではある。

1870年代アメリカ、エジソンが電話、蓄音機、白熱電球を商品化。
日本では明治時代。「るろうに剣心」の頃。
大久保俊光の暗殺が1878年。

ハイジ
19世紀。ハイジは5歳でアルムの山小屋に預けられ、8歳でドイツ・フランクフルトのゼーゼマン家へ。
スイスのマイエンフェルトからドイツのフランクフルトまで鉄道が通じているので、1858年以降の話。
「ハイジ」が書かれた1870年代末〜80年代は、大不況の影響で国外移民が急増。ハイジの叔母がスイスの温泉地(各国の富裕層が集まる)で働いていたところ、フランクフルトから来た裕福な家族から声をかけられ、ドイツで働くチャンスを得たという流れ。スイスだけでなくヨーロッパ各国で、近代化の影響とそれに伴う人の移動があった。


ベル・エポック

オペラ座の怪人
1880年、フランスのパリ。
19世紀末〜第一次世界大戦(1914年)までの華やかなパリをベル・エポックと呼ぶ。同じ頃に花や植物などの流線型が美しいアール・ヌーヴォー。イラストならミュシャ、建築ならガウディかな。
大戦後は装飾が否定され低コストなモダンデザインが普及し、アール・デコへ移行。

ディリリとパリの時間旅行
ベル・エポックのパリを舞台に、有色人種の少女ディリリが活躍する。
当時の著名人がたっくさん出演する。


1881年、ロシア帝国の皇帝が爆殺される。
ゴールデンカムイでキロランケが「15歳でロシア皇帝を暗殺した」という話の元ネタ。

シャーロック・ホームズ

ホームズシリーズの舞台は主に1880〜1890年代。
イギリス、ロンドンのベイカー街221番地でワトソンと共同生活。
ワトソンが軍医として従軍したのは、ロシア(ソ連)の南下を阻止する(植民地インドをロシアから守る)ための第二次アフガン戦争(1878〜80年)。イギリス軍は事実上敗北だったが、外交でアフガニスタンを保護国化することに成功。

怪盗紳士アルセーヌ・ルパン
19世紀末
のフランスを舞台に、主人公の青年ラウールに眠る人格が「アルセーヌ・ルパン」を名乗る。

吸血鬼ドラキュラ
作中の年代は明記されていないが小説の発表は1897年で、たぶんそれと同時期。
1818年(→1831年改訂)「フランケンシュタイン」、1886年「ジキル博士とハイド氏」、などゴシック小説いろいろ。

1888年、切り裂きジャック事件
1887年、ヘレン・ケラーがサリバン先生に指文字を習っていた頃。

赤毛のアン
1890年代(19世紀末)のカナダ、プリンス・エドワード島。
「アンという名の少女」シーズン3では、かつてインディアンと呼ばれた先住民族ミクマク族が登場する。


---(このあたりまでヴィクトリア朝)---(1901〜10年がエドワード朝)---

月世界旅行
1902年公開のフランスのサイレントSF映画。
SF映画というジャンルの最初の例として挙げられる。

「月世界旅行」監督ジョルジュ・メリエスが登場する「ヒューゴの不思議な発明」は、それより先の1930年代(第二次世界大戦ごろ)のパリ。


1903年にマリ・キュリーがノーベル物理学賞。
1911年にノーベル科学賞を受賞。2度受賞したのは現在も彼女だけ。

1904〜5年、日露戦争
ゴールデンカムイの杉本が1巻で砂金をとっていたのは1907年、明治時代。
1904年、「天皇の料理番」主人公・篤蔵が料理を始める。https://www.tbs.co.jp/tenno_no_ryoriban/
モデルとなった人物・秋山徳蔵は明治にフランスへ渡航。のちに大正2年〜昭和47年まで約60年間も天皇の料理番を勤めた。


ピーター・パン
20世紀初頭のロンドン。
「ケンジントン公園のピーターパン」が発表されたのは1906年。
劇作家ジェームズ・バリが「ピーター・パン」を作るまでの、実話をもとにした映画「ネバーランド」も好き。

メリー・ポピンズ
1910年、ロンドンのさくら通り17番地。
シリーズが書かれたのは1934〜1988年。
現代で着られているビジネスマンの「スーツ」の原型が10〜20年代くらいと捉えておけばいいのかな。ジャケットに胸ダーツも無く、ゆったり素朴なかんじ。

原作のメリー・ポピンズに近いのは「ナニー・マクフィー」シリーズかな。
2作目の「ナニー・マクフィーと空飛ぶ子ブタ」はもっと時代が進んで第2次世界大戦下のイギリスだけど。


タイタニック号沈没事故 = 大正元年

1912年、イギリスからアメリカへの航海中の事故。
(VOGUEの動画では「金ぴか時代」と紹介してるけど1900年台に入ってるからそれより数十年後だよな…?下着の解説もあって動画そのものはおもしろい)
同時期に設定された映画「ダウントン・アビー」も。

1912年は大正元年。鬼滅の炭治郎一家が無惨に襲撃された頃。
大正時代は1912〜26年の14年間ほど。
大正15年 = 昭和元年 = 1926年。私の祖父が生まれたあたり。
「アンパンマン」やなせたかし先生、「ゲゲゲの鬼太郎」水木しげる先生も大正生まれ。手塚治虫先生は昭和3年=1928年生まれ。
1918〜22年、シベリア出兵。

---第一次世界大戦(1914〜18年)---

1916年、怪僧ラスプーチン暗殺。
1917年、第二次ロシア革命。労働者が立ち上がった。
1918年、ロシア=ソヴィエト連邦社会主義共和国が発足。世界最初の社会主義政権。皇帝は処刑され、ロシア帝国の終わり。
ロシアが弱ったことで、アフガニスタンをめぐるイギリスとロシアの対立も終わった。
1919年、第三次アフガン戦争。アフガン王国はイギリスが大戦後で弱っている機にインドへ侵攻し、独立を認めさせた。

1918年にドイツが降伏し(帝国主義諸国ドイツ・オーストリアとかと、協商国イギリス・フランス・ロシアで戦ってた)
1919年にパリでベルサイユ条約。
国際連盟が発足して第一次世界大戦は終結。

1919年、ドイツで美術・建築の学校バウハウスが開校。
幾何学的で機能的なモダニズムの代名詞ともいえる。
(アール・ヌーヴォーとは対照的)

キングスマン:ファースト・エージェント
第一次世界大戦前夜のヨーロッパ。虚実織り交ぜスパイアクション。

1920年代にはチャップリン、バスター・キートン、ハロルド・ロイドが台頭し、「世界の三大喜劇王」と称される。
1927年にアメリカで世界初のトーキー映画が公開される。

エルキュール・ポアロ

ポアロシリーズは第一次世界大戦直後の1920年代から時代が進んでいく。
デヴィッド・スーシェ主演のテレビドラマは1930年代に概ね固定されているそう。オリエント急行の黄金時代も1920〜30年代。
「そして誰もいなくなった」発表は1939年。


1920年代〜19933年までアメリカは禁酒法時代世界恐慌
ハードボイルド小説が始まった頃?
アル・カポネはこの頃のシカゴ。
1930年代アメリカ中西部ではボニー&クライド「俺たちに明日はない」。
「バッカーノ!」フライング・プッシーフット号あたり。

チェンジリング
1920年代のアメリカ・ロサンゼルスで実際に起こったゴードン・ノースコット事件について。当時の問題ありまくりな警察、精神病院、裁判所などが見れる。

ファンタスティックビースト
1作目は1926年、イギリスの魔法使いニュートがニューヨークへ向かう。

雨に唄えば
1920〜30年代アメリカ、ハリウッド。

キングコング
1933年アメリカの特撮映画。

シャーリー・テンプル
1930年代アメリカを象徴する天才子役として名を馳せた。
日本の子供服ブランドShirley Templeの元ネタ。
少し大人向けだとEmily Temple cute(エミリーテンプルキュート)。

1900〜50年代くらいのアメリカを感じたいなら
ロックウェルライエンデッカーかな?
半世紀は描き続けているので特にこのあたり!と限定はできないけど。

1920年代アメリカをジャズ・エイジと呼ぶ。狂乱の時代。
フランスはレ・ザネ・フォル。

「プリンセスと魔法のキス」も1920年代アメリカ、ニューオリンズ。


モボ/モガ

モダンボーイ、モダンガールの略。1920年代(大正9〜昭和4年)に、西洋文化の影響を受けた日本の若者。
マツオヒロミさんの世界観はこのあたり?大正ロマン、昭和モダン。
大正ロマンを代表する美人画家は竹久夢二

日本で初めて地下鉄ができたのは1927年(昭和2年)、当時は東洋唯一の地下鉄で、上野〜浅草間を繋いだ。
モノノ怪の化け猫もこのあたり。カフェーで働いているチヨちゃんに怪しいシーンがあったり、華やかなばかりではない。
日本で「職業婦人」が出始めたのは1920年代だが、参政権が行使できたのはさらに20年ほど後の昭和21年。


1923年、関東大震災
混乱の中で発生したデマにより朝鮮人虐殺事件、中国人虐殺事件が起きた。

1929年、ハンセン病(らい病)患者を見つけだし強制的に入所させる「無らい県運動」が全国的に進められた。1931年には「らい予防法」を成立させ、在宅の患者も療養所へ強制的に入所させた。
1948年に「旧優生保護法」が成立。遺伝性疾患・ハンセン病、・精神障害がある人等に対して、手術を受ける本人の同意がなくとも、強制的に優生手術(不妊手術)・人工妊娠中絶がされた。
戦後の1996年に旧優生保護法→「母体保護法」へ改められ、「不良な子孫の出生を防止する」という目的を削除・優生手術に関する規定等が削除された。
法律の制定から改正まで48年、多数の被害が生み出され、今なお差別と偏見が残っている。
優生思想(ざっくりまとめると優秀な遺伝子を持つ人だけで子供を産めば人類はもっと良くなる!的な考えだが「優秀」の定義は権力側の都合でどうとでもなる)の政治家や著名人は現代でも普通に活動しているので、明日は我が身であると思う。

監督の河瀨直美氏は東京2020オリンピック反対デモに対する捏造問題で不信感があってこの作品以外は未見ですが、「あん」自体はとても思い入れ深い映画です。

風立ちぬ
1920年代の日本。日清戦争、日露戦争に勝利を収めた新興国として世界の脅威になりつつあった。
1923年に関東大震災。1931年に満州事変。1941年からの太平洋戦争で、戦闘機が最終兵器になっていく。
紅の豚」は1920〜30年代イタリアのアドリア海。

昭和元禄落語心中
若き日の八雲(菊比古)と助六のエピソードは太平洋戦争前〜昭和30年代ごろ。7代目八雲がみよ吉と出会ったのが満州。

金田一耕助
金田一耕助が初登場した「本陣殺人事件」の時代設定は昭和12年(1937年)だそう。当時はまだ洋装が一般化しておらず、横溝正史自身も昭和初期は和服に袴で出勤していたらしい。
和服に袴の金田一耕助が初めて映像に登場したのは、「犬神家の一族」(昭和51年)。「犬神家の一族」自体は昭和20年代初期(1945年〜)の話
メディアによっては洋装でキメている金田一もいる。

少年探偵団
明智小五郎
シリーズに登場。1936年「怪人二十面相」が初出。
戦後の1950年代からは映画化、テレビドラマ化もした。
少年探偵団っぽい服を調べたいときはトラッドスタイルやアイビールックを検索すればいいのかな。

1938年、津山事件(津山三十人殺し)。
のちに金田一耕助シリーズ「八つ墓村」のモチーフになる。
この事件を元ネタにした小説・漫画・ゲームはいろいろある。

サーミの血
1930年代、スウェーデン北部のラップランドで暮らす先住民族サーミ人への迫害。
日本政府がアイヌ民族に行った同化政策もこんなかんじだったのかな、と思いながら見ました。「アンという名の少女」ミクマク族の少女カクウェットがされた仕打ちも思い出しつつ。

---第二次世界大戦(1939〜1941年)---

枢軸国(ドイツ・イタリア・日本) VS 連合国(アメリカ・イギリス・中国・ソ連)

30〜40年代スーツは現代に比べるとトラウザーズ(ズボン)が太くて、レトロな紳士服ってかんじ。ジャケットに胸ダーツが入る。
40年代は肩周りが逆三角形で衿幅も太く、いかつい。

アンネの日記
第二次世界大戦中ナチス・ドイツの占領下にあったオランダ、アムステルダム。日記は1942年6月〜1944年8月まで。

サウンド・オブ・ミュージック
1938年、ナチス・ドイツの占領下にあったオーストリアのザルツブルク。

ヒトラーに盗られたうさぎ
1933〜1950年代、ナチスの迫害を逃れてベルリン→スイス→フランス→イギリスへ亡命生活する一家。子供視点なので意外とほのぼの感もある。
スイスにいるシーンはすごくハイジ。

家へ帰ろう
ホロコーストから逃れ生き延びたポーランド系ユダヤ人アブラハム、88歳。
かつて自分を匿ってくれたポーランドの親友へ会いにいく。

黄金のアデーレ 名画の帰還
1998年、ロサンゼルスからウィーンへ。
オーストリアから亡命したユダヤ人マリアは、ナチスに奪われた叔母アデーレの肖像画を取り戻すため、裁判を起こす。

杉原千畝 スギハラチウネ
第二次世界大戦下、赴任していたリトアニアで、ナチス・ドイツによって迫害されていたユダヤ人に、日本政府に背いて「命のビザ」を発行し続け亡命の手助けをした。


エセルとアーネスト ふたりの物語

1928年〜1971年、ロンドン。戦前、戦中、戦後の日常生活。
ロンドン大空襲は1940年9月7日〜1941年5月11日。
「スノーマン」「風が吹くとき」などのレイモンド・ブリッグズの両親の話。

ナルニア国物語
第1章「ライオンと魔女」は第二次世界大戦中のイギリス。ドイツから連日空爆が落とされていたので田舎へ疎開したペベンシー家の4人きょうだい。古い洋服箪笥から別世界の国・ナルニアに引き込まれる。

イギリスといえば、ずばりこの年代だけ…というわけではないけれど
1926〜2022年エリザベス女王のファッションをまとめた絵本も。
在位期間は1952年からですが、戦時で質素な服を着ていた少女時代なども含めてイラストで解説。没後に国葬などのエピソードを加えた改訂版が出ました。
時代によって様々ですが、お年を召してからのカラフルなスーツがめちゃめちゃおしゃれでかわいいんですよね。即位60年記念で作ったパントーンの色見本もおもしろかったな。


ダンボ
1941年公開。2ヶ月後、太平洋戦争に突入。
ダンボが戦闘機みたいに飛んでたり、機関銃を撃ってるみたいなシーンがあったり、大人になってから見ると楽しいけど「おっ…?」となるところもある。ディズニーはこの頃にプロパガンダ映画を作っている。
日本側もいろいろ作っている。

ギレルモ・デル・トロのピノッキオ

ベニート・ムッソリーニが支配するファシズム時代(1922〜1943年)のイタリア。原作者のコッローディもイタリア統一戦争(1815〜71年)に従軍した。なので原作は19世紀の物語かと思われるが、かなりアレンジを加えたデル・トロ版も原作の社会風刺的なところと児童文学の楽しさがしっかり表現されていると感じました。

ミツバチのささやき
スペイン内戦(1936〜39年)後の、1940年。

パンズ・ラビリンス
スペイン内戦後の、1944年。

---太平洋戦争1941年---

真珠湾攻撃が1941年12月8日(ハワイ時間で7日)。

1940年、やなせたかし先生に赤紙が届き、5年間従軍。日中戦争(1937〜1945年)に出征。これがのちに太平洋戦争へ拡大。

太平洋戦争時、水木しげる先生は戦地ラバウル(現パプアニューギニア、ニューブリテン島)にて左腕をなくす。

手塚プロダクションの「手塚治虫と戦争」というページに
手塚治虫の戦争体験が写真・漫画とともに年表として記録されている。

三谷幸喜監督の「笑の大学」は昭和15年(1940年)設定の舞台。
戦争の影響で娯楽演劇は規制され、台本に検閲がされる時代。
映画版では当時のファッションや建物が見られるし、エンドロールでレトロポスター風の演出が入る。

星の王子さま

1943年にアメリカで出版。サン= テグジュペリはフランス出身。


1945年8月6日、広島市への原子爆弾投下。8月9日、長崎市へも
1945年8月15日、終戦の日。


この世界の片隅に

昭和19年(1944年)に広島市江波から呉に18歳で嫁いだ主人公すずが、戦時下の困難の中にあっても工夫を凝らして豊かに生きる姿を描く。

「火垂るの墓」の清太が省線三ノ宮駅構内で衰弱死したのは1945年(昭和20年)。
「はだしのゲン」は太平洋戦争末期から戦後の苦難の時代。

花子とアン
明治、大正、昭和の混乱期にかけて翻訳家・村岡花子の半生を描いた連続テレビ小説。「はいからさんが通る」みたいな女学生時代も見られるし、モガの女流作家も登場する。
1945年に東京大空襲を経験している。
花子が「赤毛のアン」の翻訳出版をしたのは1954年。

ゴッド・ファーザー
第二次世界大戦終戦直後の1945年、ニューヨークが舞台。


ロボトミー手術

1940〜50年ごろに流行った精神障害の治療法。
精神疾患者の脳を物理的に破壊して、患者の人格変化や無気力化を「おとなしくなったので治った」ことにした非人道的な外科手術。当時は本当に治療のつもりだったらしいが治療ではない。実施例の多くは女性。
ロボトミー手術を考案したエガス・モニスは、1949年にノーベル生理学・医学賞を受賞
1975年のアメリカ映画「カッコーの巣の上で」はロボトミー手術の廃止を後押ししたらしい。
本作に登場する悪役の看護師を主人公にしたネトフリドラマ「ラチェッド」が2020年に公開。グロ描写もあるらしいので注意。

ロボトミー手術が出てくる映画として、他に「エンジェル・ウォーズ」「シャッターアイランド」など。
今となっては過去の酷い出来事…かと思えば現代でも精神疾患者への風当たりは強いし偏見も根強い。

1947年、インドとパキスタンが分離独立
ヒンドゥー教徒の国であるインド連邦(1950年からインド共和国)と、イスラーム教徒(ムスリム)の国であるパキスタンへ。
第二次世界大戦の影響でイギリスが弱り、200年もの植民地支配が終わった。
しかし両国は宗派で対立し、インド・パキスタン戦争へ。
インド独立の父と呼ばれるマハトマ・ガンディーの願った統一国家にはならなかった。

1948年、イスラエルの独立宣言 → パレスチナ戦争(第一次中東戦争)

もともとパレスチナと呼ばれる地域の中に「エルサレム = ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の聖地がある地」があった。
ここに「イスラエル = ユダヤ人の国」ができた。長い歴史の中で迫害されていたユダヤ人がようやく作った国。この建国によって、パレスチナ地域に住んでいた非ユダヤの人々が故郷を追われ、イスラエルの占領下に。
イスラエルの背後にはアメリカパレスチナにはアラブ・イスラム世界があり、世界の大きな対立の最前線のようになっている。

---戦後1950〜60年代---

50年代スーツは前後の時代に比べると平均的。第二次大戦を抜けて落ち着いたのだろうか。ウェストコート(ジャケットの下に着るベスト)なしの着方が定着し、近代的に。
60年代でグッとスリムになり、Vゾーンも狭く。細身の若者がスーツを着るようになった影響もある?

となりのトトロ

昭和30年代(1955年〜)。
「コクリコ坂から」は1963年頃、東京オリンピックの前年。
三輪自動車が出ると「昭和だ〜」って思います。実物は見たことない。

ゴジラ
1954年に「ゴジラ」第1作が公開。
「核の落とし子」「人間が生み出した恐怖の象徴」として描かれた。
レイ・ハリーハウゼン特撮の「原子怪獣現わる」に影響を受けている。

ゲゲゲの鬼太郎 アニメ1期
1968〜9年放送。Youtubeで1話が見れる。モノクロアニメ。
https://www.youtube.com/watch?v=tOeZG79lcUI

中原淳一、花森安治

昭和の美人画・少女画といえば。戦後すぐ創刊の女性誌「それいゆ」「ひまわり」など。
昭和の雑誌といえば「暮しの手帖」も。イラストもいいけど、真上から物を並べて撮った写真の表紙が好きです。


イリュージョニスト
1950年代のヨーロッパ。
ジャック・タチ監督が生前に執筆した脚本を、ショメ監督が脚色。「ぼくの叔父さん」は1958年。

101匹わんちゃん
1961年公開。リアルタイムのロンドンよりは昔に見えるけど実際どうなのか…??メイドさんの格好とか古めかしいかんじがする。「エセルとアーネスト」のエセルがメイドやってた頃か…??
背景画がめっちゃ好み。
クルエラが乗っているクラシックカーはブガッティ・アトランテやパンサー・デ・ビル?
実写「101」「102」は1996年-2000年前後らしい。

ココ・シャネル

20世紀初頭から活躍し続けたファッションデザイナー。
1914年に第一次世界大戦が始まると、戦争に行く男性に代わって多くの女性が社会に出て仕事をするようになり、女性のパンツスタイルが登場。
第二次世界大戦後の1956年、ツイードのシャネルスーツが大流行。

オードリー・ヘップバーン

ハリウッド黄金時代に活躍。
オードリー出演作はサブリナ(ショート)カットサブリナパンツフレンチスリーブブラウス&フレアスカート、スカーフの真知子巻き(日本では1957年の映画「君の名は」からこう呼ばれる)など様々な流行ファッションが見れて楽しい。

「麗しのサブリナ」(1954年)ではジバンシィデザインのニュー・ルックドレスを披露。ウェストを絞ったトップス+裾が豊かに広がっていく女性的なファッション。パリでディオールが発表し流行、アメリカ経由で日本にも。

第二次世界大戦で戦火に燃えたパリからニューヨークにモードが移り、そこからパリのオートクチュールの伝統を蘇らせようとしたニュー・ルック。しかしこの男性クチュリエたちが流行させた華やかで高価で「女性的」なドレスに怒ったココ・シャネルが、正反対のシンプルで動きやすいシャネルスーツを発表。激動…

ミセス・ハリス、パリへ行く
1957年、家政婦のおばさんがディオールのめちゃ高いドレスを買うため、貯金してロンドンからパリへ。とにかくかわいらしい映画。
ディオールのオートクチュールの仕事形態と美しいドレス、労働運動(ストライキ)でゴミだらけのパリの街が見れる。上流階級向けのオートクチュールではなく庶民向けの香水やストッキングを作ろう、と、現実のイヴ・サン=ローランの革命と同じ流れも。おとぎ話のようで、社会派なお話でもある。

マリリン・モンロー
1950〜60年代初頭にかけてのセックスシンボルとされた。意外とカジュアルスタイルも似合う。
50年代、リーバイスが初めて女性用のデニムを発売。それまでは男性の作業着だったがモンローが履いて女性に流行し、今でも「モンローデニム」と呼ばれる。

クイーンズ・ギャンビット
1950〜60年代、冷戦下のアメリカ。

スタンド・バイ・ミー
1959年アメリカ、オレゴン州の当時12歳の少年たちが、鉄道の線路に沿って死体探しの旅に出る。ひと夏の青春。

エルヴィス・プレスリー
1950年代アメリカのキング・オブ・ロックンロール。
ロカビリー
衣装は女子もすごくかわいい。ローラースケートのウェイトレスさんがいるダイナーはこの頃のイメージ。
同じ頃にカントリー・ミュージックも流行った。

ミッドセンチュリーモダン(家具、建築)

直訳で「1世紀の中間」。20世紀半ばの1940〜60年ごろに流行した家具や建築物。第二次世界大戦後のアメリカ発祥。シンプルで曲線的、アメリカンポップ。
北欧デザインと似た印象だけど、こちらのほうが人工的な素材を多用してるのかな。
第一次世界大戦後のドイツで開校したバウハウスがナチスにより閉校→建築家やデザイナーがアメリカへ亡命→アメリカにて、モダンで暮らしやすく手頃な価格の製品を生み出す流れができる。

有名なのはイームズチェア、ボールクロック、チューリップチェアとか。
マシュマロチェア
が特にかわいくて好き。
スパイファミリーは冷戦時代の東西ドイツがモデルらしい。スパイものといえばこの時代が王道っぽい。


プチ・ニコラ パリがくれた幸せ
1950〜60年代のフランスで2人の才能が出会い生まれた児童書「プチ・ニコラ」。実写映画も複数作ある。
ニコラは当時の庶民的で普通の家庭の子。アニメーションでは彼の家に初めてテレビがやってくるエピソードから始まる。原作の文章担当ゴシニはタイプライターを使っている。
二人組の作者のゴシニはナチスのホロコーストで親族を失い、サンペは親による虐待の被害者だった。彼らは自分たちが暗い幼少期を過ごしたからこそ、明るい子どもの物語を作りたかったという。

スヌーピーでお馴染みの「ピーナッツ」連載がアメリカで始まったのも1950年。日本では「サザエさん」が1946年連載開始、1969年にアニメ開始。

地下鉄のザジ
1950年前後のパリ。地下鉄は出てこない。

タイピスト!
1950年代フランス。タイプライター世界大会に挑む女の子の奮闘を、当時のカルチャー&ファッション満載で描いた映画。

フランス映画「シェルブールの雨傘」はアルジェリア戦争が激化していった1957年11月の話。「ロシュフォールの恋人たち」もカラフルで華やかな一方、常に戦争の影がある。

ショコラ
1959年フランス、伝統を重んじる村の、四旬節の断食期間〜イースターの時期。敬虔なカトリックと差別されるロマ(ジプシーと呼ばれる)。


マリー・クヮント

スウィンギング・ロンドンと呼ばれた1960年代にブレイクしたファッションデザイナー。カラフルでポップ!
60年代のファッションアイコン、“ミニスカートの女王”ツィッギー、イブ・サン=ローランのモンドリアン・ルックも有名。
北欧のマリメッコもこのあたりかな。

ラストナイト・イン・ソーホー
60年代カルチャーが好きなファッションデザイナー志望の女子が、夢を通して当時のロンドン・ソーホーへタイムトリップ。
ソーホーは性風俗店や映画産業施設が並ぶ歓楽街として栄えていた。
後半だいぶ力技だったけどオシャレな青春ホラーミュージカルとして楽しめました。

60年代はアメリカ初のアイビー・ルック(アメリカン・トラディショナル)、イギリス初のモッズ・スタイルなどいろんなトレンドあり。ペイズリー柄、オプティカル(幾何学模様)柄も60年代感が強い。


ヘアスプレー
1962年、黒人差別の風潮がいまだ色濃く残るアメリカが舞台のミュージカル映画。

ドリーム
1960年代初頭のアメリカで、初の有人宇宙飛行計画を陰で支えたNASAの黒人女性スタッフの知られざる功績を描く伝記ドラマ。


ライフ・オブ・パイ / トラと漂流した227日

1960年代初めのインドのポンディシェリで生まれた少年パイ。インドは長くイギリス領だったが、ポンディシェリは17〜8世紀にかけてフランス領。この複雑な街でパイはヒンドゥー教・キリスト教・イスラム教を同時に信奉する。
16歳でカナダへ移住するために乗った船で遭難。

1967年、第3次中東戦争。
イスラエル(アメリカが武器の援助をしていた)はアラブ諸国の連合軍を圧倒。事実上「パレスチナ」と呼ばれていた地域をすべて占領。
パレスチナの外では各地でイスラエルに対する武装闘争を展開。

---1970〜80年代---

70年代スーツはえらく特徴的でハデ。肩周りはタイトなのに衿幅は太かったり、ウェストのくびれは激しいのに裾は末広がり。トラザーズ(ズボン)も膝上はタイトで裾は広がっている。メンズスーツにレディスの特徴が取り入れられる。パンタロンとか。
80年代は全体的に丸っこくて重心が低めのソフトスーツ。ダボッと大きめサイズを着て大人の包容力を表現しているとか…?日本のバブル期はカラフルなスーツも多かったみたい。

ベトナム戦争(1954〜1975年ごろ)やその後の平和運動など、1960〜70年代にかけてのヒッピーカルチャー、反体制のロックやパンクが印象的。ヒップホップ黎明期。

ボヘミアン・ラプソディ

イギリスのロックバンド「クイーン」結成1970年〜1985年までの伝記映画。
カーペンターズも70年代。ビートルズはこの少し前で60年代〜1970年。

あの頃ペニー・レインと
監督キャメロン・クロウによる自伝的青春映画。
1970年代にわずか15歳で音楽誌『ローリング・ストーン』誌のライターとなった主人公は、ロックバンドのツアーに同行取材する。
60年代後半から流行ったヒッピースタイルが見られる。

サタデー・ナイト・フィーバー
ディスコ・ファッションの火付け役。

クルエラ
1970年代、ロンドン。パンクやロックなど奇抜なファッションが流行る。
脚色は強そう。

シド・アンド・ナンシー
1978年、ニューヨークのチェルシーホテル。
伝説のパンク・ロッカーでセックス・ピストルズのベーシストとして活躍したシド・ヴィシャスの恋人ナンシーの刺殺体が発見された。
NANAの元ネタともいえる?パンクファッションといえばヴィヴィアン・ウェストウッド。

ジョーカー
舞台は1981年の架空都市ゴッサム・シティ。70〜80年代初頭ニューヨークがモデル。治安が悪い。
映画公開は2019年。コロナ禍初頭、トランプ政権の頃。

1969年、アポロ11号月面着陸。

1976年、スティーブ・ジョブズが世界初のパソコン「アップル1」を開発し、翌年アップルコンピュータを設立。
宇宙開発競争時代でもあり、過去の人々が思い描いた未来レトロフューチャーな概念、スペースエイジインテリアが出始めた頃?
ボールチェア、バブルチェア、エッグチェアとか。
キューブリック監督の「2001年宇宙の旅」「時計じかけのオレンジ」とか。アトムや昔のドラえもんの未来都市の元ネタがこのへんかな。
メビウスのバンドデシネが欲しいけど絶版で買えない。

ターミネーター
1984年公開のSFアクション映画。
80年代は「バック・トゥ・ザ・フューチャー」「ブレードランナー」「スター・ウォーズ」「エイリアン」「ゴーストバスターズ」などSF映画がたくさん。

燃えよドラゴン
1973年公開のブルース・リー主演カンフー映画。
私の世代ではカンフー映画といえばジャッキー・チェンかな。

ランボー
1981年アメリカ、ワシントン州。ベトナム帰還兵ランボーが警察の嫌がらせに怒りを爆発させ、数百人の警官と死闘をくり広げる。

高度経済成長期(1955〜1972)

昭和30〜47年ごろの日本。
1958年、東京タワー完成。
1964年、日本初の新幹線が開通。東京オリンピックと同じ昭和39年。
1970年、日本初の大阪万博。
クレしんのオトナ帝国で描かれた「昭和」がこのへん?
実写なら「ALWAYS 三丁目の夕日」とかか。


1974年、森下洋子さんがヴァルナ国際バレエコンクールで日本人初の金メダル。1982年に日本人として初めてパリ・オペラ座に出演。
1976年からバレエ漫画「SWAN(白鳥)」連載開始。母がダンス漫画好きなのでいろいろ読みました。おもしろいです。
古いバレエ漫画ではロシア(ソ連)のバレエダンサーが外国に亡命するエピソードがいろいろ。有名な実在人物ではルドルフ・ヌレエフ、亡命後はマーゴ・フォンテインとペアを組む。ニューヨークに渡りバレエ団を設立したジョージ・バランシン。亡命はしてないけどマイヤ・プリセツカヤも命懸けで活動していた。

1976年、ルーマニアの体操選手ナディア・コマネチがモントリオールオリンピックで金メダル3個を獲得。「白い妖精」と呼ばれた。
当時14歳だった彼女は政治的プロパガンダに利用された。
ドキュメンタリー↓
https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B0B8NZP523/ref=atv_dp_share_cu_r


カラス族
1982年のパリコレで川久保玲と山本耀司の発表作からファッション界で黒が流行。コムデギャルソン、ヨージヤマモト、コムサデモードなど。今でもモード系といえば黒一色のこのかんじが基本なのかな。ジョッパーズパンツとか。

バブルへGO!!タイムマシンはドラム式
2007年公開の映画。子供だった私にはボディコンといえばGS美神という認識です。連載は90年代ですが。ボディコン&肩パットスーツをリアルタイムで見た記憶はないな。
バブル期には学生っぽいブレザーやカレッジニット、ラガーシャツなどを取り入れたジャパニーズ・プレッピーも流行。横浜発トラディショナルのハマトラとか。こっちはボディコンやディスコのギラギラ感とはかなり違う。

昭和アイドル
令和世代からは中森明菜がカッコイイといわれているらしいですね。
わかりやすく時代を感じるのは聖子ちゃんカットとか。
山口百恵、ピンクレディ、キャンディーズ、美空ひばり、西城秀樹…「ちびまる子ちゃん」に出てくる芸能人という印象。

ノストラダムスの大予言
1999年、7月に恐怖の大王により人類滅亡するという予言。ハルマゲドン。
70年代にブームになったらしい。私はドラえもんかちびまる子ちゃんで知った。集団ヒステリーのようなものだったのだろうか。
70年代・90年代日本にオカルトブームがきたらしい。UFOやネッシー、コックリさん、人面犬や口裂け女の都市伝説などなど。
テレビ番組や映画でもそれっぽいものがたしかに多かった。オウム真理教が活動開始したのも80年代。
現代ではオカルトがスピリチュアルに移行したかんじか?

ダイアナ妃
1981年にウェールズのチャールズ皇太子と結婚。
1996年に離婚、慈善活動に取り組んだ。1997年にパリで交通事故死。
ちょっとレトロで上品な大人の女性を描きたいときはダイアナ妃やグレース・ケリーを参考にするといいのかもしれない。


1976〜79年、カンボジアでポル・ポトの共産主義政権。
知識人を弾圧し、極端な原始共産制の実現を強行。実際は共産主義の理想からは遠い。
虐殺の犠牲者数は正確には不明、100~300万人とも言われている。
カンボジアは第二次世界大戦後にフランスから独立したが、ベトナム戦争に巻き込まれる形で内戦になった。

1979年、ソ連がアフガニスタンに侵攻、徹底抗戦となり戦争が泥沼化。
1986年、チェルノブイリ原発事故。
1988〜1991年、ソビエト連邦の崩壊。ロシア連邦になる。

1989年11月9日、ベルリンの壁崩壊。冷戦の終わり。
それまでエルベ川の東側はソ連軍、西側はアメリカ・イギリス・フランスに占領されていた。第二次世界大戦の終結直前の1945年〜1989年まで冷戦時代。

2003年映画版の「飛ぶ教室」は原作小説をかなりアレンジしており、少年たちの尊敬する「正義先生」と「禁煙さん」の離別が、冷戦下のベルリンの壁を越えたから(死別してもおかしくなかった)という設定になっている。
原作の児童文学はもっと昔、ナチスの支配下にあった頃に書かれた。ファシズムを批判していた著者ケストナーは児童文学以外を書くことを禁じられ、焚書もされた。「飛ぶ教室」には、直接的ではないがケストナーのナチス批判が反映されていると思われる描写があるので、映画版のアレンジは個人的に印象的だった。


1989年、ビルマがミャンマーに国号変更。
19世紀にイギリス植民地インドに編入されていたが、1948年にビルマ連邦として独立。この独立に軍が大きく貢献したため軍の力が強かった。しかし国を発展させることはできなかった。
1988年に民主化運動が盛んになり、当時の独裁政権が倒れミャンマーになったわけだが、その後クーデターが起きてまた軍事政権に。
88年の民主化運動の象徴的存在だったアウン・サン・スー・チー
1991年、自宅軟禁状態のままノーベル平和賞を受賞。

1979年、「女性差別撤廃条約
1989年、「子どもの権利条約」を国連が定める。
それぞれの国には個別の事情があり、基本的には国内の問題には不干渉が原則。だけど深刻な人権侵害が行われている国には他国や国際機関が「人道的介入」を行う。支援だったり、経済制裁だったり。その反発がまた戦争につながっていったり。
児童婚はほぼ全世界的に禁止されているが、未だになくならない。

---1990〜2000年代---

80〜90年代のゆったりスーツはダサいというかんじになり、2000年代から細身のタイトスーツが人気に。2010年代からまた少しゆったりめになったらしい?
でも前時代と比べてわかりやすくこれがトレンド!てのもなさそう。そもそもスーツ以外の服装が増えたのか。

1989年、坂本堤弁護士一家殺害事件。
1994年、松本サリン事件。1995年、地下鉄サリン事件。
この3件で日本犯罪史上最悪とされるオウム3大事件と呼ばれる。
(この頃、私は幼稚園〜小学校低学年くらい。シルバニアファミリーの小道具として「オウムしんりきょうつかまる!」とオウム(鳥)のイラスト付きのミニ新聞を作って親にビビられました。何をしたのかは把握していなかったけど、世間がザワザワしているのはわかっていた。こどもは意外とニュースを認識している…。けれどオウム信者がタレント的にテレビに出まくっていたという時代はさすがに覚えていない。振り返ると怖すぎる)
2018年(平成30年)に麻原彰晃をはじめとするオウム真理教・元教団幹部ら13名への死刑が執行された。
死刑執行がリアルタイム報道されて、「犯罪者とはいえまさに今、人が殺されたのだ」と実感させられてキツかった記憶があります。

ハリー・ポッター

1作目は1991〜1992年のイギリス、ハリー11歳でホグワーツ入学。
最終巻「死の秘宝」は97〜98年、ホグワーツの最終学年7年生で17〜8歳。

ホーム・アローン
1990年公開のアメリカ映画。シカゴの裕福な家庭。
2ではトランプ元大統領が本人役で出演してたりする。

シザー・ハンズ
1990年公開のアメリカ映画。「ビートルジュース」は1988年。
バートン監督に影響を与えた「アダムス・ファミリー」は1991年。2022年にはネトフリで「ウェンズデー」スピンオフ。

天使にラブ・ソングを…
1992年、アメリカ映画。30年越しに第3作の企画が動いているらしい。

アメリ

1997年、パリのモンマルトル。ガーリーなフレンチ・カジュアルが見たければとりあえずこれ。インターネットと携帯電話が登場しなくても違和感のないギリギリの年代がこのあたりらしい?
アメリ的世界が見たければ雑誌「Olive」とか。
もっと大人っぽい「レトロでお洒落なフランス映画」だと「ベティ・ブルー」かな。あっちは80年代ですが。



平成の日本ではコギャル、ロリータ、裏原系、シノラー、アムラー、バンギャ、まーいろいろありますね…
「ご近所物語」や「金田一少年の殺人」あたりでポケベル、
「GALS!」あたりでガラケーかな?

下妻物語

手っ取り早くロリータ摂取したいならとりあえずこれを見て嶽本野ばら作品を読めという。正統派甘ロリブランドBABY THE STARS SHINE BRIGHT。
続編の「下妻物語・完 ヤンキーちゃんとロリータちゃんと殺人事件」も好きです。
ゴスロリやらゴスパンやら諸々まとめて見るなら雑誌「Zipper」「KERA!」の古いやつとか。
今は中華系ロリとか海外ブランドもいろいろで何でもアリですね。


1991年、湾岸戦争
独裁政権イラクのフセイン大統領がクウェートに侵攻。アメリカが多国籍軍でイラクへ攻撃を開始。イラクは敗北し、クウェートから撤退。
フセインは旗色が悪くなる中で「アラブの正義のためにパレスチナを解放する」と言い出して、遠くのイスラエルにミサイルを数十発も発射
「パレスチナ問題」が引きずり込まれる。

中東でのアメリカ軍に対するイスラーム原理主義の反発のきっかけとなり、9.11、アフガニスタン戦争、イラク戦争などに繋がる。

運動靴と赤い金魚

1997年公開、イラン映画。素朴な兄妹がかわいくて良い映画です。
イランは元ペルシャでイスラム共和国、シーア派。
(ペルシャは「乙嫁語り」の姉妹妻・アニスとシーリーンの国)
イラクはアラブ人による国で、同じイスラム教でもスンニ派が中心。
1980〜88年イラン・イラク戦争で対立していた。
現在はイランは安定しているが、イラクはアメリカの介入を受けて不安定な情勢が続いている。

2001年、アメリカ同時多発テロ事件(9.11事件)。
事件の主犯とされるオサマ・ビン・ラディンと、彼の組織・国際武装テロ集団アルカイダを匿っていたのが当時のアフガニスタンのタリバン政権。

ブレッドウィナー(生き延びるために)

タリバン政権下のアフガニスタン。アメリカ軍が侵攻する直前。
1989年にソ連が去った後、共産勢力とイスラーム勢力で激しい内戦に。治安が最悪の中、パキスタンなどの介入もありイスラーム原理主義(イスラーム圏の世俗化・西欧化・アメリカ資本主義・ソ連共産主義に抗う)のタリバンが政権を握っていった。
主人公の少女パヴァーナの父がタリバンに捕まる。女性一人での外出は禁じられているため、パヴァーナは生き延びるために男装をする。

9.11のあとアメリカ・イギリス軍は10月にアフガニスタンへ侵攻。
アフガニスタン戦争を開始。タリバン政権を倒し新政権を樹立したが、タリバン勢力は残存。
トランプ大統領がアメリカ軍の撤退を公約するまで20年、外国軍が駐留していた。次の大統領バイデンにより2021年にアメリカ軍撤退。
アフガニスタン戦争は終結したが、タリバン政権が復活した。治安は未だ回復していない。

2002年、イラク戦争
ブッシュ大統領が「フセイン政権が大量破壊兵器を保持している」としてイラクへ侵攻、フセイン政権を倒した。市民を含む10万人以上が犠牲になった。
しかし2011年の報道で大量破壊兵器の開発情報が捏造だったとされた。情報をもたらした亡命イラク人男性が、フセイン政権を倒すためにでっち上げたという。

イスラム教徒(ムスリム)はキリスト教徒に次いで世界で2番目に人口が多い宗教。3番目が仏教、4番目がヒンドゥー教。
地域によって戒律の厳しさに差があり、イスラム教=危険な宗教というわけではない。

2018年、サウジアラビアで女性の自動車運転が許可された。
それまで世界で唯一、女性の運転を禁じる国だった。

2008年、バラク・オバマがアメリカ初の非白人大統領に。
2009〜2017年まで在任。


2011年、ミャンマーが軍事政権から民政に。
アウン・サン・スー・チー率いる政党NLD=国民民主連盟は、反発して選挙をボイコット→軍人が作った政党が勝つ。
2015年、NLDが総選挙に参加して圧勝。2016年、NLD政権に。
2021年、ミャンマー国軍がクーデターを起こす。


まとめきれないのいろいろあるけど一旦このへんで。

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