装丁の想定『雨ふる本屋』
梅雨なので、2016年の作品ですが雨にまつわる児童書を。
『雨ふる本屋』 著:日向理恵子
原作の吉田尚令さんのイラストと作品全体の雰囲気、自分が小学生だったらまちがいなく手にとるなぁ〜と思う佇まいでした。
文章も詩的でかわいかった。
「自分だったらこんなふうに描きたいな」という思いと、「物語本編と吉田さんのイラストが好き・原作もぜひ読んでみてほしい〜」という布教的な思いが混在して、主人公ルウ子ちゃんのキャラデザは原作寄りです。
赤いボーダーの服と赤い長靴が印象的。
制作過程
完成
オリジナル作品のまんまる顔は癖が強くて使いづらいよなと自分で思ったので、その雰囲気を残しつつ児童文学の世界に落とし込めないかなと挑戦してみました。
眉があるだけで印象がかなり違いますね(表情もつけやすいし)。
目にハイライトを入れようか迷いましたが、私はハイライト無しの方が好きなので、無くても怖くならないようにできないか…!どうにか…!と模索してみたり。
グラデーションを入れると適度に情感や優しさが出る気がするのですがどうでしょう??
登場人物カット
おまけ
これとはキャラクターのデフォルメ感がかなり違いますが、
実際のお仕事で不思議な雨を描いた装画や
湾曲した世界を描いた装画も。
ど真ん中ファンタジー!というお仕事はなかなかご縁がないのですが、いつかそういうものも手がけてみたいと思っております。
お力になれそうな案件がございましたら、お気軽にお声がけください!
サポートしていただいた売り上げはイラストレーターとしての活動資金や、ちょっとおいしいごはんを食べたり映画を見たり、何かしら創作活動の糧とさせていただきます。いつも本当にありがとうございます!!