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研究ノート02

2019/06/02

 今回の授業では抽象絵画を画家について調べた。
どのような人がどういう経緯でその抽象表現に至ったのかを知りたいと思ったから。

絵画というジャンルを選んだのは、自分が一番親しみを感じるからでドイツ表現主義や、抽象彫刻で名高いブランクーシ、美術以外のジャンルである文学や音楽にもある気がするから調べてみようと思う。
 抽象絵画と一言に言えど色々種類はある。今回は自分のパッと思いつく有名な画家を二人選んだ。

ジャクソン・ポロック
ジョアン・ミロ

 二人の作品は数回観に行ったことがある。
ポロックは新しい技法で絵を描き、ミロは絵に描かれているものそのものが抽象的である。これらは調べる前の自分の知識であり、作品に対しての主観的なイメージだ。

実際この二人の画家はどういう人物だったか、授業中ではネットで調べた。

ジャクソン・ポロック(1912〜1956)
・アメリカ
アルコール依存症
・精神疾患
・無指向性
・無意識的なイメージ
・オートマティスム
ジョアン・ミロ(1893〜1993)
・スペイン
・記号言語
スペイン市民戦争
伝統的絵画技法を批判
ヘミングウェイとボクシング友達
・混沌
・政治的な意味あいを避ける

 ミロのエピソードは面白いものが多かった。

 アフリカ人の新表現主義のアーティストと言われるバスキアのことも調べてみようとしたが、あまり良いページを見つけられなかったため特に収穫はなかった。が、
あらゆるメディウムを利用してそれらを混ぜて制作する手法は、メディアアートの前身のように感じる。インターネットはカオスというイメージが私の中にあるからかもしれない。

 ミロが伝統的な絵画の技法を否定したように、これらのアーティストの作品からは絵画らしい絵画の美しさを持たない。そして単純にキャンバスに描かれているモチーフが分かりづらい。

 美術的な知識の無い一般人がブグロー()の絵画を観て何が描かれているのか説明するとしよう、楽器を持った若い女性、楽しそうな女性が描かれている等、深く踏み込まなくともある程度表層的な読み取りで情景を読み取ったりできそう。隠れた意味や正しいメッセージを知るには至らないとしても。
 しかし抽象絵画に何が描かれているか説明しようとした時、先ほどと変わると思う。ポロックの絵では、いろんな色の垂れた絵の具がキャンバス上に埋め尽くされている。ミロの絵では、幾何学の様な図形や線、文字が描かれている、のように何が描いてあるのか言及できても、抽象化されているため”何”が描かれている絵かということはさっぱりな気がする。
これ以上は考えを進めていないから掘り下げない。

 とりあえず、この”何”の部分と表現手段(技法)が抽象絵画における抽象表現の核になっているように感じる。

シュルレアリスムとかダダイズムとか彼らの作品の種類を称する名称はあるものの、アーティストによってアプローチの仕方やスタンスに共通点があまり無いところ、面白いと思った。