見出し画像

パパ抱っこのススメ【開催報告】

パパ向けの講座を開催する計画

4月23日(日)、本牧地区センターにて「先輩パパの抱っこ講座(パパ抱っこのススメ」を担当させていただきました。抱っこ講座といっても「父親がたくさん抱っこすると家族に笑顔が広がるよ」という内容をメインテーマに、前半は情報共有、後半は実際に帯を使った抱っこを体験しつつ、防災のお話も織り交ぜる約1時間半の講座になりました。
とても素敵なご家族ばかりでトラブルもなく、癒されながら講座を終えることができました。感謝です。

もともとは、濱帯プロジェクトの広報活動の一環で本牧地区センターの副館長さんをご紹介いただき、さらし×防災の観点で連携ができないか情報交換をさせていただいていましたが、実は副館長さんが2019年の朝日新聞の記事を覚えていてくださって、防災の前にまずパパ向けに何かやってみようと、本講座の開催が決まりました。
父親は体力や腕力があったりするおかげで、少々無理な体制でも抱っこが出来てしまいます。しかし、それが親子にとって負担のかからない抱っことは言い切れません。また、一般的に父親は助産師さんや子育て支援者との接点も少なく、赤ちゃんの自然な態勢や、赤ちゃんにとって負担のかからない姿勢を学ぶ機会もあまりありません。
基本の姿勢を一度知っておくだけで、抱っこがもっともっと良いスキンシップの方法になればと思います。

父、娘の助けを借りる

過去、父子向けの調理体験イベント「ダッドキッチン」を定期開催していた時は自分たちが主催だったので参加人数などはリアルタイムで分かりました。今回は講師役だったため、集客状況について情報が乏しくやや不安だったり。
1週間前の段階で参加希望者は1組と聞いていたので、当日は少し増えて3組くらいの参加になればなぁと考えていましたが、前日に確認したところ、なんと、1か月の赤ちゃんがいるご家族が3組など、計5組のご家族から申込があると!

お申し込みがあったご家族はすべて3名での参加とのことで計15名。当日飛び入り参加もあり得るとのことで、帯の受け渡しや撮影など、こちらも一人では少し心もとない。急遽、娘(9歳)にお手伝いをお願いしたら、「パパの助けになるなら行くよ!」と二つ返事で快諾してくれました。なんて良い子だ(親ばかか)。

小学校4年生の助っ人

せっかくの日曜日、遊びたい気持ちもあったと思いますが、私にとっては家族向けの講座を父娘コンビで講座に臨める幸せまで上乗せされました。
ありがとう!

あかちゃんのいる空間で癒される

当日さらに1組のお申し込みがあり、計6組のご家族にご参加いただきました。
お子さんの月齢は、2か月未満の赤ちゃんが3名、そのほかにも3か月、5か月、7か月のお子さんと3歳のお兄ちゃんまで。
そして、5組はご夫婦+お子さん、1組はママ+お子さん2人と、すべてのご家族が3名以上でのご参加で、計18名。
広めの和室もほどよく埋まり、講座中は終始平和で、ほんわかした雰囲気。
やはり赤ちゃんがいる空間は、みんなが優しい気持ちになれて、しかもとっても可愛くて、たくさん癒されました。

親と子が一緒に過ごせる時間

娘撮影:至近距離

講座は自己紹介から始まり、少し座学的なことを共有しました。
例えば、親と子が一緒に過ごせる時間は意外に少ないという事、特に産後間もない頃は体力のあるパパが抱っこをすることは理にかなっていること、またパパが子育てや家事を主体的に行う家庭では夫婦間の関係性も良く、母親のストレスが減ることで、子どもとの関係性も良いものになる傾向があること、スキンシップは子どもの心や体を育てるだけではなく、親の愛情も深めていくことなどなど。
父親の主体的な子育ては家族のウェルビーイングに繋がることをエビデンスをもとに共有しました。
あまり座学が長いと赤ちゃんだけではなく大人の皆さんも眠くなるので、この辺の話はやや駆け足気味で、残りの時間は濱帯を使った抱っこ体験で眠気を解消していただく作戦。

帯を使った抱っこは皆さん初めてだったようで、最初は戸惑いながらでしたが、講座が終わるころは抱っこした赤ちゃんはすやすやと気持ちよさそうに眠っていました。

濱帯の先上げサンプルを使った体験

今回使用した帯は、さらしで作ったものと、ドビー織の2種。
濱帯の製品化に向けて先上げサンプルとして作ったものを6本用意して、1家族で1本使っていただきました。

帯を使った抱っこを体験

おんぶは後ろが見えない分、少し難しさもあるのですが、抱っこは比較的覚えやすく、やり方を覚えればご自宅でも練習できるだろうと、今回は抱っこを体験していただきました。
まずは素手の抱っこで赤ちゃんの基本姿勢を確認し、その状態を維持できるように帯を使って抱っこ。
みなさん帯を使った抱っこは初めてということで、手順を覚えながらの作業となりましたが、ご夫婦でいらっしゃっている方がほとんどだったこともあり、パパとママでサポートしながら進めていただきました。

帯で抱っこひもの形を作って、そこからの入れ方は通常の抱っこひもと同じではあるのですが、どの部分が背あてになるのか、どこに赤ちゃんのおしりが乗るのかがわからないと姿勢の維持も難しく、赤ちゃんが不自然な姿勢になってしまいます。
帯の中心に腰から首までまっすぐ保持できる姿勢で、足がだらんとならないように、赤ちゃんの姿勢に気を付けながら抱っこをしました。

娘も体験

時間内では1回の体験しかできず、且つ赤ちゃんが抱っこされて寝てしまったりで上げ下ろしややり直しが難しく、復習ができなかったのですが、ご自宅で何度か体験していただければ皆さんポイントがつかめると思います。

防災グッズとしても有効なさらしや帯

防災トークも

今回は「抱っこ」にスポットを当てた講座でしたが、さらしは小さく畳めて保管ができて、抱っこひもやおんぶひもとしても使えるので、災害時に役立ちます。使い方を知らないといざという時に役立てることができませんが、今回の講座などで一度でも体験しておくと、きっと応用が効くはずです。
どうやって子どもを支えるのか、どこが背あてになるのか、なんとなく仕組みが分かれば他の結び方もできるでしょうし、シーツやカーテンなど、身の回りにあるもので代用もできるはずです。
また、さらしは裂いて使えばさらし包帯にもできますし、5Mの帯も裂いて2本にして結ぶことで約9M程度のロープの代用としても使えます。
地区センターでは防災にもとても力を入れられているので、さらしの防災グッズとしての有用性もお伝えし、いくつかの帯の使い方とちょっとした防災情報をまとめた「濱帯マニュアル」もお持ち帰りいただきました。

サポートしていただいた子育て支援者のNさん

実施後のアンケートでは皆さんから「大変良かった」と回答をいただき、ほっと胸をなでおろしました。
地区センターの皆様、ご参加いただいた皆様、ご協力いただいた皆様、ありがとうございました!

次は防災フェアで

帯を使った抱っこを完全にマスター、というところまでサポートができなかったのですが、マニュアルを見て、赤ちゃんの位置と姿勢に気を付けながら、ご自宅で復習していただけると嬉しいです。
そんなわけで濱帯は皆様にお持ちかえりいただきました。
アンケートでも「練習してマスターしたい」とお答えいただいた方もいらっしゃって、やってよかったなぁと思います。

次は抱っこ講座ではないのですが、本牧地区センター35周年の大きなイベント「防災フェア」でも連携させていただく予定です。(5月21日開催予定)

楽しいスタンプラリー企画に参加させていただく予定で、帯を使った抱っこやおんぶ、もしくはロープワークなど、簡単に体験出来るものを用意しますのでお楽しみに!
ズボンのリュック体験も良いかなー。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?