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【子育て×退職】「辞めたい理由」を"ほどいて"考える。

「子育て×働く生活」においてやってくる「退職したい!」の波。どうにかしてその波をやりすごすのか、それとも波に身を任せて流されてしまっていいものか。

その自己診断としてお勧めしたいのが、「辞めたい理由」をほどいて考える方法です。

国家資格キャリアコンサルタントのわたしが、自身の経験を元に「辞めたい理由」の"ほどき方"を説明します。

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●退職する/しないの2択ではない

「辞めたい!」と思った時、つい"退職するか否か"の2択で考えがちなのですが、実は選択肢はもっとたくさんあり、細分化して考える必要があります。

分かりやすくすると、全ては「組み合わせ」。

退職する×転職 (働き方は?仕事内容は?)
退職する×働かない (いつまで?)
退職しない×雇用形態変更
退職しない×異動希望
退職しない×生活を変える     など

では、何と何を組み合わせると、今の自分が望むにカタチになるのか。それを知るために「辞めたい理由」を"ほどいて"いきましょう。

●「辞めたい」は不安と不満の集まり

多くの場合、「辞めたい!」という気持ちは、ある日突然、空から降ってくるものではありません。日々の様々な不安や不満が積み重なり、ある日「辞めたい!」という想いになって現れます。

つまり「辞めたい!」気持ちは、たくさんの不安や不満の集合体なのです。それをひとつひとつ、自分の中から取り出していくことで「自分の選ぶべき道」が明確になっていきます。

●「…だったらいいのにな」で深める

自分の中に積み重なっている不安や不満。これをひとつひとつ「…だったらいいな」で言語化していきましょう。

「理想の生活」と「理想の仕事」で内容を分けてみてください。出来るだけ具体的にイメージすることが大事です。

理想の生活
「あと30分早く帰れたらいいのにな。」
「帰宅してすぐに晩ごはんができたらいいな。」
「休日に自分の時間があればいいのにな。」
理想の仕事
「〇〇の仕事内容ができたらいいのにな。」
「上司が同僚が〇〇ならがんばれるのにな。」
「キャリアアップできる環境が欲しいな。」

この方法は、「現状把握+未来の視点(中長期のキャリアプラン)を引き出す」ことができ、且つ、ネガティブに陥ることなく、自分の本音と向き合うことができます。

●「…だったらいいのにな」の答えを探す

次に、書き出したたくさんの「…だったらいいのにな。」の答えをひとつひとつ探してみましょう。

「…だったらいいのにな。」に対して「どうしたらそれが叶う?」の問いかけを重ね、解決・解消する方法が"ある"のか"ない"のかを導き出します。

解決・解消方法は、ひとつではなく、思いつく限りたくさん書き出してみましょう。

例「あと30分早く帰れたらいいのにな。」
「どうしたらそれが叶う?」
→退職しない×フルタイムからパートに変更する
→退職しない×勤務場所を変えてもらう
→退職する×転職+パート
→退職する×転職+フルタイム+近所で働く

すべての「…だったらいいのにな。」に対し、それぞれの解決・解消方法が出揃ったら、それを並べて、重なるもの(同じもの似たもの)を探してみましょう。

あなたの選択肢、進むべき道のヒントが見えてくるかもしれません。

●退職せずとも解決するかも?の視点

「…だったらいいのにな。」を深めていくと、退職しなくても「辞めたい!」を解消・解決できることがあります。

>「雇用条件」を変更する

フルタイムからパートタイムなど雇用体系や勤務時間の変更、部署の変更、勤務地の変更、休職など、今退職せずとも「退職したい理由」が解消しないかを考える。

この時、上司や人事部など、会社の規定や前例をよく知る人からしっかり情報収集することが大切です。

>「生活環境やサポート体制」を整える

住環境を変える。時短になる家電を購入、買い換える。子どもの預け先、預け方を変える。家族、実家、友だちの協力を求める。子育て支援サービスや宅配食のサービスを利用することで解消しないかを考える。

仕事内容や雇用条件に不満がない場合に考えたいのが、生活環境やサポート体制を整えること。利用できるリソース(人・サービス・資源)を見直し、「生活の方法」を変えることで、「辞めたい!」の気持ちを解消できることもあります。

●選択肢がたくさんあることを知る

「辞めたい!」それは、自分の人生や家族との生活を見直すチャンスなのかもしれません。

辞めたい理由をひとつひとつ"ほどいて"、自分の本音と向き合い、自分が進みたい道を自分で選び取れたら良いですよね。

「退職するのか…退職しないのか…」それ以外にもたくさんの選択肢があると気づけたら、「辞めたい!」がワクワクに変わるかもしれませんね。

もし、パワハラやセクハラ、過重労働やいじめなどを理由に「辞めたい!」と思われている場合は、すぐに専門家に相談するなど、身を守る行動をとってください。


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