【キャリアコンサルタント】育休中に国家資格取得を目指すことになった話(1)きっかけと費用と価値
妊娠・出産・はじめての子育て、人生の転機に国家資格取得を目指すことになったわたしの話。
先にネタバレしますと、資格取得を決めたのは妊娠前、妊娠中に養成講座受講、出産を経て、育休中に受験して一発合格しました。
✳︎妊娠中の講座受講や育休中の勉強には賛否あると思います。こちらの記事は育休期間に資格取得することをお勧めするものではなく、個人の記録としてお読みください。
1.30代と資格取得
社会人になりガムシャラに働いた20代。その頃の自己啓発はもっぱら本を読むことでした。社畜とまでは言いませんが、仕事命!で常に頭は仕事のことでいっぱい、身も心も時間も仕事に捧げた20代でした。
30代になり、人事系の仕事を担当するようになり、自発的に、メンタルヘルスマネジメントⅢ種(セルフケア)、Ⅱ種(ラインケア)、ビジネス・キャリア検定の人事・人材開発2級を取得しました。(この話はまた今度)
学ぶ楽しさに気づいたのはこの頃です。勝敗がつくものに燃える性格のわたしは、3つの資格を独学(書店の本のみ)で勉強し、すべて一発合格という結果を残しました。
そして、30代半ばに差し掛かり、自分の肩書きになるような資格に挑戦したいな、と思うようになりました。
2.キャリアコンサルタントを選んだ理由
正直に言います。本当は産業カウンセラーの資格を取りたいと思っていました。
昔から心理学に興味があったこと、そしてメンタルヘルスの資格を取っていたこともあり、将来的にはカウンセラーの道にすすめたら…と考えていたからです。
しかし、残念なことに、その時すぐに通えそうな日程の産業カウンセラー養成講座がなかった…そして、同協会が行っていた「国家資格キャリアコンサルタント」に興味が移っていきました。
「キャリアコンサルタントかぁ。面白そうだし、国家資格だし、挑戦するにはいいかも!しかも養成講座が12月からスタートか。ちょうどいいな。」即決型のわたしはあっさり、キャリアコンサルタントに進路変更しました。
3.取得前に資格の価値を確認する
資格取得を目指す際に気をつけてほしいことがあります。近年、資格ビジネスが蔓延しています。資格取得の講習受講代や登録費用、取得後の更新費用などはお金を集めやすいため、様々な団体が様々な資格を自由に作っています。
その資格、本当に使えるの?お金をかける価値があるの?
資格取得の際は必ず下記を確認し、資格の価値をしっかり考えてから受験を決めてほしいです。
①受験資格の有無、②難易度と勉強時間、③受験日程と受験地及び費用、④合格後にかかる費用や更新の有無、⑤合格後の資格活用方法
意外と注意すべきなのは、③受験日程と受験地及び費用。一生懸命勉強して受験について確認したら、受験日程が少ない、受験地が近くになく前泊を余儀なくされ出費が嵩んだ…なんてことも。
そして④合格後にかかる費用や更新の有無については、合格後の資格申請や登録に費用がかかることが多いため、事前に調べておくことが大事です。また、資格に有効期限がある場合は、更新のために講習受講や提出書類が必要なことも多く、こちらも費用が嵩むので注意です。
①から④を調べたら、それらを「⑤合格後の資格活用方法」と比較します。資格取得できたとして、①から④をかける価値があるかどうかをしっかり確認しましょう。
4.キャリアコンサルタント取得にかかった費用
わたしの場合、国家資格キャリアコンサルタントの受験資格を得るために、福澤諭吉先生33人分を納め、養成講座に通いました。33人分…振り込み時に手が震えたのは言うまでもない…
(以下の情報は2020年1月現在のものです)
✳︎養成講座は専門実践教育訓練給付金対象コースなので、条件が合えば受講料の約7割が返ってきます。
わたしは、養成講座以外の試験対策講座は一切受けなかったのですが、受講されたい場合は追加でお金が必要です。
試験の費用は、学科8.900円+実技(論述と面接)29.900円です。受験料がとても高いです。もう一度言います。とても高いです。一発合格しなかった場合、これを何度も支払うと考えると、なかなかの勇気がいります。
そして合格後は、登録免許税9.000円分の収入印紙、登録手数料8.000円が必要です。9.000円分の収入印紙…「免許税って何や!」はじめて見たときは毒吐きましたね。
更新については、5年毎に6講座の更新講習を受け続ける必要があります。ちなみに、1講習おおよそ福澤諭吉先生2人分なので、資格取得後、5年毎に福澤諭吉先生12人分支払い続けることになります…
はい、更新もかなりの出費です。もう一度言います。更新する度、福澤諭吉先生が大量に散ります。ただ、キャリアコンサルタントは、知識もスキルも磨き続けないと実践で使えないので、更新講習は意義のあるものだと思っています。
このように国家資格キャリアコンサルタントは、決して安い費用ではありません。だからこそ、学びに真剣な人が集まる傾向があると思います。
実際、わたしが養成講座で出会った人たちは、年齢もバックグラウンドも様々でしたが、素敵な人たちばかりで、この講座でいただいた縁のことを考えると、資格取得のために福澤諭吉先生が何枚散ったとて価値があったと思えます!
5.キャリアコンサルタント資格の価値
4.で述べた通り、キャリアコンサルタントは、べらぼうにお金がかかるのです。当時、キャリアコンサルタントの資格を取る価値について、わたしはこのように考えました。
「取得後に得られるモノ」>「取得費用」
だから、取得を目指したのです。
取得後に得られるモノとして、大きく3つを考えていました。その3つと実際はどうだったか、気になる方も多いと思うので、まとめてみました。
①仕事に役立つ。そして言動に説得力が増し、社内で動きやすくなるかも!(当時は人事担当でした)
→実際は育休復帰で人事とは無縁の事務職に転属となりました。しかし、キャリアコンサルタントで学んだ知識やご縁のおかげで、育休明けのトラブルや転機を乗り越えることができました。
②いつかの転職に役立つ。またはフリーランスのきっかけになるかも!
→実際、これは心の支えと言いますか、今のわたしの大きな原動力になっています。国家資格キャリアコンサルタントはわたしのお守りのようなものです。人生の選択肢が増えたことで、いつも心強くいられます。
③国家資格を取得したという自分への自信になるず!
→実際は、養成講座申し込み後に妊娠が発覚し、妊娠・出産・はじめての子育てをしながら勉強をするというイバラの道を歩むことになりました。何度振り返っても、本当によくがんばったと思いますし、サポート&ケアしてくれた講習仲間そして夫への感謝は忘れません。
6.続く…
冬、我が子をお腹で育てながら楽しく通った養成講習。春、体調トラブルでメンタルもボロボロになった出産前。夏、トラウマ級の出産。秋、産後3ヶ月頃に勉強を再開。そして冬、育休中に一発合格…本当に文字通り、走り抜けた1年間でした。
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