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伊豆の『無人店舗の雑貨屋さん』構想

起業支援に取り組む中小企業診断士の集まり『スタラボ』

今月の座談会は、伊豆半島を中心にプロコンとして活躍する中小企業診断士 仲原真澄さまにご登壇いただきました。

テーマは「副業でできる無人店舗の雑貨屋さん」です。

仲原 真澄様  中小企業診断士
・静岡県事業承継コーディネーター
・特定非営利活動法人コトコト企画室 理事
・IZU LIFE JOURNAL 編集長 ほか

伊豆半島の観光振興を中心に支援活動を実施。金融機関、商工団体、海外企業で働いた経験を活かし、財務面からマーケティング、海外展開まで幅広い相談に対応。

今回は、仲原さんが地域支援の一環として取り組む新しいプロジェクトについて、参加した診断士が、アイデアや気づきを出していく「ブレスト」スタイルで実施。

普段の座談会と違って、後半は参加者がzoomのミュートを外して、自由に話し合う場となりました。


以下、仲原さんの座談会の概要です。

伊豆半島プロジェクトとは

きっかけは、南伊豆商工会で活躍する木下 和孝さんと、首都圏で働く診断士がチームを組んで、南伊豆を支援しているプロジェクトに参加したこと。

自分も「地元を盛り上げたい」という想いから、首都圏で働く診断士と一緒にプロジェクトをスタートしました。

当初は、修善寺地域を中心に活動していましたが、2020年から伊豆半島全体を対象に、伊豆半島で暮らす「ヒト」、彼らが作る「モノ」、彼らと共有する「コト」を紹介するサイト「IZU LIFE JOURNAL」に発展しました。

最近はコロナ禍で思うような活動はできませんが、伊豆の事業者をインタビューして、地元の魅力的な事業や商品を紹介。伊豆の事業者と首都圏の診断士が関わることで何か新しいことが生まれたら、と期待しています。

【主な経緯】
2019年2月 修善寺プロジェクト始動
2019年5月 NPO法人コトコト企画室 http://kotokoto.site/
2020年7月 伊豆半島プロジェクト始動

一方で、取材先の確保やネット販売サイト(ILF|ストア)の管理に課題もあり、今後は、さらに地元の事業者と一緒に進めるプロジェクトに進化する予定です。

無人店舗の雑貨屋さん

現在は伊豆の修善寺に「無人店舗の雑貨屋」を構想中。

商品

取扱商品は、これまでの「IZU LIFE JOURNAL」で販売している商品に加えて、次のような商品を検討中です。

①インタビューした事業者の商品
②伊豆半島の事業者とのコラボ商品
③インタビューした記事等をまとめた雑誌(ZINE)

店舗は、修善寺の温泉場の入口にある一軒家を改装予定。温泉場の中心から少し距離はありますが、観光客が立ち寄ってくれることを期待しています。

無人店舗は、大がかりなシステムをつくるのではなく「人の善意」のもと、成り立つような仕組み。店員がいなくても、店にAirPAYなどを置いて、お客さんが自分で支払いができるような方法を考えています。

これから新しく立ち上がるWebサイトや地元の事業者との連携も一層、深めて前に進めていきます。


最後に

仲原さんの発表後に、参加者から多くのコメントやアイデアがありました。

例えば、
商品の販売だけでなく、アテンドして生産者や事業者に話を聞けるような体験をくっつけてはどうか
アテンドするのが難しければ、動画で紹介しても良い
首都圏に住んでいる伊豆出身の人たちを巻き込んでもおもしろい
などのアイデア。

無人店舗で商品をそろえるの大変。サンプルだけ置いて、商品は注文が入ってから配送するのが良いかも
といった実務的なアドバイス。

このプロジェクトのゴールは何?
ターゲットは誰か」「30代~40代のスローライフの女性にターゲットを絞る必要はあるか?
など、そもそも論的な問いかけもありました。

誰かの発言に乗っかってアイデアを出したり、気になる点をコメントしたり、あっという間の1時間でした。
さまざまなバックグランドをもつ診断士が集まると、各方面からの意見が出てきておもしろいですね。

自らの診断士活動も大切にしつつ、伊豆の地域を支援するために走り続けている仲原さん。仲原さんのまわりには自然と仲間が集まっている気がします。

地元の伊豆と首都圏の診断士をつなぐ、新しい地域支援のカタチ。
支援者も伊豆のファンとして、短期的なプロジェクトではなく、ライフワークのような息の長い取組みになるのでは、と感じました。

仲原さん、新しいプロジェクトの構想を聞かせていただきまして、ありがとうございました。


おわり

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