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庵野さん、あんたまだまだ全然ゲンドウじゃん 四つ目の「シン」発表についての所感
つい先頃、庵野秀明が監督・脚本を務める『シン・仮面ライダー』が製作されると発表された。『シン・ゴジラ』『シン・エヴァンゲリオン 劇場版』『シン・ウルトラマン』に続き、四つ目の「シン」を冠する庵野映画ということになる
こうなって見ると、庵野監督が「シン」の名の下にゴジラ、ウルトラマン、仮面ライダー(そしてエヴァ?)を集結させてユニバース化しようとしてるんじゃないかと勘繰らずにはいられない
確かに『シン・ゴジラ』公開前は「シン・ゴジラが実はシン・エヴァンゲリオンのことなんじゃねーの(半笑い)」とか冗談で言ってたりもしたし、シン・ウルトラマンとシン・ゴジラの世界観が繋がってるくらいはあるかもなと思っていた。あとは新劇場版に出てくる「光の巨人」がかなりそのままウルトラマンだ、とかいう考察も読んだことある
でも、それは冗談で言ってたんだよ
ここに仮面ライダーまでとなると、いよいよ本気じゃん
マジでやる気かよ、庵野さん
庵野秀明ユニバースでゴジラ、ウルトラマン、仮面ライダーを終結させる庵野アベンジャーズでも作ろうってのか
そんなことやるのM・ナイト・シャマランくらいかと思ってたけど日本にもいたか。言われてみれば庵野秀明とシャマランってちょっと似てる気もしてきたな。だけど、シャマランは自分の作った映画でだけやって分、まだ少しは大人ですよ
個人の願望を、日本を象徴する、どころか日本そのものと言ってもいいようなカルチャー・アイコン×3で実現しようとしているのか
それこそまさに、碇ゲンドウ級の図太さがなきゃ無理でしょうよ
しかし碇ゲンドウは庵野秀明の化身でもあるんだった
つまり、それって本気でやりかねないってことじゃん
庵野秀明=碇ゲンドウであるって図式はわかりやすいと思うのだけれど、TVアニメシリーズの時から「じゃあ、この碇ユイって誰なんだろう」って考えることがあった
そして、それに関してはあくまで「自分の中で」ではあるけれど、ぼんやりとした答えは出ていて、今回の件でさらにその認識を強めた
ユイは碇ゲンドウ(=庵野秀明)という非常に問題のある人物をも無条件に包み込み愛してくれる存在であり、それでいて手の届かない存在
これって即ち、庵野監督にとってのアニメ・特撮なのではないか
庵野監督が恋をした画面の中だけの存在で、それだけが彼を包み込み愛してくれる
そう考えると、碇ユイと初号機が同化してしまっているのも腑に落ちる。
その存在は、時に監督の恋した画面の中にいる女性であり、時に巨大ロボットである。監督にとってのアニメ・特撮の象徴が碇ユイなんじゃないか。
ゲンドウは碇ユイに会うために人類の補完を目指す。
そして、その姿形によく似た綾波を作る。この綾波は、庵野監督が自分の愛した「アニメ・特撮」を求めて作った作品たちとも言えるかもしれない
その上で、「アニメ・特撮」に恋をした碇ゲンドウが自分の化身であるように、それを見て育った子供であるシンジもまた庵野秀明自身である
そう考えると綾波とシンジが結ばれるというのは「アニメ・特撮好きの自分を自分の作ったもので満足させようとする」ということにもなる
これが自分の仮説である
それを踏まえて、この「シン」計画を見てみよう
すると、まさにユイを求めて人類補完計画を為そうとする碇ゲンドウそのものじゃないか!「全ての心の壁を取り払う」って東宝と東映とか、石ノ森と円谷とかの垣根を超えるってこと?補完って子供の頃好きだった色々を「庵野秀明」という世界で一緒くたにするってこと?
それが人類補完計画か?
少なくとも庵野さん、あんたまだ全然ゲンドウ側の人じゃんか
シン・エヴァでシンジくんみたいに大人になったんじゃなかったのかよ
とはいえ、まだ詳しい情報は出てすらいないので全てが当てずっぽうです
一先ずは『シン・ウルトラマン』がどういうことになってるのか確認してみなければなんとも、です
ただ、もしゲンドウ君が人類補完計画を実行しようとしているのなら怖いもの見たさも含めて冬月先生よろしく見届けたいなとは思ってます
同時に北上ミドリよろしく言いたくなる。「それってエゴじゃん」
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