教える #8

自分には弟がおり、最近よく勉強を教えている。これ以外にも、インターンで自分よりも後に入ってきた人に作業を教える機会も増えてきた。インターンでは、自分よりも地頭が良い人たちが多いため、1回言ったことは基本1回で覚えてくれる。しかし、弟は違う。教えたことを1回で理解することはあまりない。そのため、どのように教えれば理解するまでの時間を短縮できるか考えながら教えている。

何かを人に教える際に心がけていることは、相手に「伝える」のではなく「伝わる」ように教えることである。例えば、自分の中で教えることをまとめて相手にひたすら話していく。これは、相手に伝わればよいが、伝わらなかったらただの自己満足になってしまう。たしかに、相手に教えることを目的とはしているが、相手の理解について考えているのかといえばそうではないだろう。そうではなく、相手のレベルに合わせてどのようにすれば相手に伝わるのか。それが自分の教えたいものでなかったとしても、相手に伝わることを重視してまとめて話していく。たとえそれで伝わらなかったとしても、相手の反応などからなんらかのフィードバックが得られるため、そのときは意味なくても次に生かしていくことができると考える。
この「伝える」と「伝わる」の違いは、相手のことを思いやっているかそうでないかの違いだと考えている。

自分も、ただ教えて「自分は教えたから後は自分で考えてね」という人、自分のレベルに合わせて「ここは〇〇なんだけど理解できる？出来ないなら△△は？」という人、これらのようなさまざまな人たちに教えてもらったが、やはり親切な人に教えてもらったほうが物事を理解できるし、その人が自分のことをみてくれているという信頼も覚えたものであった。

人に何かを教えることは難しいが、できる限り相手が理解してくれるような教え方をしていくことの方が、自分の知識の定着にもなるし、人に教えるスキルもさらに身につくと考えている。そのため、これからも相手に「伝わる」ような教え方をこれからも心がけていきたいと考える。