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小松和彦『妖怪学新考』(1994年、小学館)

突然ですが。
今読んでいる本にいきなりとても興味深いことが書いてありましたので、共有したくなってnoteを開きました。

 近代の科学・物質文明の発達・浸透は現実世界から妖怪を撲滅してきた。しかし、現代においても妖怪たちは滅びていない。活動の場を、都市の、それも主としてうわさ話やフィクションの世界に移して生き続けているのである。その意味で、現代人も妖怪を必要としているのである。このことは、妖怪が「迷信」としてかたづけてしまうわけにはいかない、つまり人間にとってとても重要な存在なのだということを物語っている。
――7頁より

ほ、ほんまやー!!!
私自身、妖怪ものっていうか狐とか陰陽師とかが出てくるやつを書いておきながら、現代において妖怪とかもはや消えゆくものだよね、なんかちょっと寂しいよね、なんて思ってたんですが、逆にいうと、それでも未だに消えていないということは、やっぱり必要なんだー!!! っていうことにこの文のお陰で気づきました。

妖怪存在は、動物や植物、鉱物のように、人間との関係を考えずにその形や属性を観察することができるものではなく、つねに人間との関係のなかで、人間の想像世界のなかで、生きているものである。したがって、妖怪を研究するということは、妖怪を生み出した人間を研究するということにほかならない。要するに、妖怪学は「妖怪文化学」であり、妖怪を通じて人間の理解を深める「人間学」なのである。
――8頁より

ほ、ほ、ほんまやーーー!!!!!!
私人間嫌いやと思ってたんやけど妖怪がちょっとでも好きな時点である意味人間大好きやーーーん!!!!!!!!目から鱗やわ!!!!!!!

いやはや、面白い。
また新たな発見があったら叫びにくるかもしれません。よろしくお願いします。

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