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給料0円だった僕が期間工を始めたわけ。(期間工とは?)

まず初めに

初めまして、せーりんです。

軽く自己紹介させていただくと東海地方に住む22歳です。

僕はかつて新聞営業をしておりましたが、いかんせん時代の流れもあってか、僕に才能がなかったのか、全く売れませんでした。

そこに完全歩合制というとこともあり、やめる2ヶ月前から給料0円でした。督促状も何枚も届き、社宅に住んでいたこともあって引っ越さないと行けないのですが、そういったお金もなく、真剣に悩んでいたところ期間工を知り、転職をしました。

もし現在困っている方がいればそういった方の参考にして欲しいなということでこちらを書いていきたいと思います。

期間工とは?

今日お話しするのは期間工です。

期間工ってなに?というと

自動車メーカーなどに多くみられる契約社員の一種で、契約期間が決められており、その期間のみ契約社員としてそこで働ける。というものです。

大手メーカーでいうと、TOYOTAや日産、HONDAなどの自動車メーカー、そのほかには重機などで有名なKOMATSUや、富士ゼロックスなんかでも募集をしております。

期間は会社によってバラバラなのですが、3年〜5年ほどのところが多い印象でした。

給料面と契約について

そんな働き方になんのメリットがあるの?というと、給料がなかなか良いんです。

期間工を募集する背景としてはその会社が順調に売り上げが伸びているとき『増産したい。しかし人手が足りない。でも全員を正社員で雇ってしまったら、売れ行きが陰ると人手が余ってしまうので困る。』という思惑があるのです。

そういう猫の手も借りたいときに募集されるのが期間従業員(通称:期間工)なのです。短期で雇われる代わりに給料は良いというメリットがあります。

では具体的にどういう風な契約をしているのか説明すると、まず入社時に大体どこのメーカーも入社祝金があります。これがなかなかに多くTOYOTAなんかだと30万円以上もらえます。(※時期によって異なります) 会社によって違うのですが、基本3ヶ月〜6ヶ月毎の契約になります。満期まで定期的に契約を更新するのかを自分の判断で決めることができます。そして契約更新の度に一時満了金というものが給料とは別に入ってきますが、これも大きく平均20万近く、ボーナス的なものとして入ってきます。

毎月の給料は日給でカウントされることが多く、出勤した日が多ければ多いほど稼ぎがいいというシステムになっています。

私はM県S市にあるH社で期間工として勤めていましたが、給料は毎月総支給で30数万円いただいておりました。

休みや仕事内容

これは私が何社も渡り歩いたわけではないので一概には言えないのですが、基本的に仕事内容は工場のライン作業がメインでした。

ただ、皆さんが想像されているようなものだけではなく、工業用ロボットの監視などをするいわゆるオペレーター業も中にはありました。

自動車メーカーだと、加工と組立が分かれているのですが加工部の方であればライン作業だけでなくオペレーター業もあったように記憶しています。

ライン作業でずっと同じ作業をやることが苦手という方は(僕もそのタイプでした)オペレーター業の方に配属されるとラッキーかなという印象です。

ただ、配属等はガチャみたいなものなので、期待すると痛い目に遭います。(笑)

勤務は交代制がメインで、部署によっては3交替のところもありました。その方が給料も良くなるので働かれる方によりけりだと思います。

休みの日についてはこれまた会社によって違うのですが、基本的には土日休みのところが多いと思います。ただ、増産しているため隔週で土曜も出勤というところも少なからずあると思います。

良い点

他の良いところとしましては、寮費が無料の寮があります。光熱費はもちろん、会社によっては食事が一食分無料のところなんかもありました。

上記の通り契約更新は自分の意思で出来るので今後の人生計画を考えた際にとても明確で分かりやすく、道筋を立てやすいと感じました。

そのほかには年齢に上限はあるものの正社員募集もしており、大企業の正社員になることも可能です。

不安な点

まず一番なものとして、やはり期間が決まっていることでしょうか。

ここまで読んでくださった方で、期間満了したらもう一度入ったら良いじゃないか。という考えを持った方もいるかも知れませんが、残念ながらそうすることが出来ません。

なぜなら、期間満了後半年間は再入社出来ないことになっています。だから、お金を貯めるためだけに決められた期間入ってくるというような方が多くいらっしゃいました。

もう一つの大きい不安点として、契約更新についてなんですけれども、会社側として何事もなく満了までずっと更新し続けてくれるわけではありません。

たとえば、リコールのような会社の売り上げに打撃があった場合、生産計画が減る場合など、人手が余る際には契約更新は会社側の都合で行われません。

実際リーマンショックが起こった際にも期間工は契約更新されないところが多くあったと聞いております。

寮について

次は寮費が無料の寮についてお話ししていきたいと思います。

会社にも勿論よりますが一言でいうとなかなか地獄です。とある会社の寮は壁がベニヤ板一枚だけだったり、また違う会社では傷害事件があったりなどかなりぶっ飛んでます。

それでも大人しく他人に迷惑をかけず、決められた期間をお金のために我慢できるのであれば、ご飯は美味しいですし、意外とストレスなく暮らせるかもしれません。

会社の人間関係や仕事の安全面

入社した際には徹底的に2日〜3日ほど研修が行われております。工場で初めて働かれる方が一定数いますので(僕もそうでした)そういった方が怪我、労災にならないようにしっかりと教えてくださりました。

人間関係については一概には言えません。が、少しひねくれた人が多いな〜。という印象でした。もはや会社にやってというより、部署によっても違うので、ここも運だと思います。

若い方にオススメ

僕はお金に余裕がない若者へ期間工を断然オススメしたいです。

ブラック企業で給料が低い方

働く時間が長くて大変な思いされてる方

いわゆるレールから外れてしまった方

など、お金を貯めながら再度自分の人生を見つめ直すのに良いのかなという風に思います。

現在の日本では新卒で上記の給料を貰えるところはほぼありませんので、20代前半であれば、お金貯めたあと好きなことにチャレンジ出来るし、正社員に頑張ればなれるかも知れませんしね。

最後に

工場で働かれることに抵抗がある方も多くいるかとは思いますが、もしこれを読んでいる方で困っている方がいたら、ぜひ一度人生経験だと思って挑戦してみて欲しいです。

そこから何か変わるかもしれません。

挑戦することが大事なのですから。



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