刺草ノ断想

刺草ノ断想 file:2

Twitterアカウント タケ-刺草-(@Take_irakusa )にて #全読 及び #甘い言の葉 #一行だっていいんだ詩 などの参加作品に引用RTを付け書かせて頂いた感想文をこちらで随時まとめていきます。

1.

対象的な二つの明かりが見える。疲弊と共に目を閉じる人工の夜光とブラインド越しに細切れにされた、月の銀光。ほつれかけ、弛んだ糸。漏れ出す淡い光。
この続きが気になるね、心に灯る仄かな明かりも感じたから。

2.

視覚的に入ってくる言葉の情報(ヒント)が上質で色んな情景が浮かびました。燃えるように火の粉を上げる緑の炎。匂い立つ草いきれ。

草むした電柱の寝床
ダラりと項垂れる電線
生い茂る夏草
揉まれながらも首を伸ばす若草…

言葉のセンスに呑まれた一行でした。
ご馳走様です。

3.

とても印象的で、
目を引く言葉が集められている。
素晴らしい「描写」のセンスを感じる。
と、同時に脳内で思い描いた映像を、
言葉に流しただけとも散見される。
映したい対象。さよならの意味。
飾るだけでは終わらない、
見せるだけでは終わらない、
読ませる詩を期待してしまいます。

4.

友としての距離
恋人しての距離

何かを託すように、
信じていられる距離には限りがある事を考えさせられます。

心の繋がりと、物理的な距離が上手く表現された一行に感じました。

5.

心で触れる言葉がとても柔らかく、
春の香り、花との触れ合い。
一行の優しさが染み入るように伝わって来ました。

6.

汗をかき、腹を空かせて頬張るおにぎりの塩気、米の甘さ、海苔の香り。長閑な春風がゆるりと流れる、微笑ましい一行をありがとうございます。

7.

八十八夜、霜とのしばしの別れ。
太陽に照らされ、風に薫る緑風。

爽やかな香り、心のどかな茶摘み歌。
季節を感じさせてくれる一行だと感じました

8.

透き通る美声、菜の花、春の色。
青葉が顔を伺う空に重ねる思い。

一行でありながら、細やかに五感で感じた美を表現されていますね。

9.

詩音さんの、言葉と映像のチョイスにはいつも目を見張るものがあります。

薄衣を纏った群青と、
リズミカルに軋めくブランコ。
同じ空の下であの娘の背中を押す影が
思い出と共にリフレインされる…。

一行でありながら濃厚に描かれた作品だと感じました。

10.

ほっと、安心できる場所。
夢へと誘った温もりある存在が去り、
委ねた重さに耐えきれず、
支えきれない想いを預けるように
見つめる視線の先に映る記憶(メロディ)

視線の動き、感情の変化が質のいい悲しみと愛を伝えてくれていますね



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