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「PERFECT DAYS」の感想

お正月に観に行った。
すごく好きな映画でした。
朝とお昼と運転中のシーンが特に好き。

もう1週間もこころで反芻して、ひとりで楽しんでいたんだけど、記憶が薄れるのがもったいないので、ここに感想を書くことにしました。

・平山という人のこと。
無口。1日の行動がほぼ同じ。
同じだからこそ、その日の小さな変化に気づける。通勤で見かける人々の様子なお昼休憩の木漏れ日にニッコリする。

彼はこつこつと毎日を楽しんでいる。時にはさみしくなったり、悲しくなったり、腹が立ったりもして。感情豊か。
ああ、思えばわたしにもこういう小さな喜びや楽しさ、悲しさ、怒りがあるなあ。日々の生活と共にそれらも流れてしまっているけど。
平山を最初は勤勉で清貧の人だと思ってみていた。でも、観終わって、彼はただ自分のやりたいことを自分のペースでやりたいだけの人なんだと思った。
同僚が辞めて夜まで仕事があった後、感情をむき出しにする様に、一気に親近感が湧いた。
過去に何があって今の暮らしになったのか、とかいうことは、割愛する。今の平山だけを見ていたい。

・トイレ掃除
わたしは、今の仕事を辞めてホテルの清掃の仕事をしたいと思っていたことがある。マニュアルにそいながらも、自分のこだわりポイントは譲らずにキレイにする。自己満足炸裂させたーい!最高じゃないか?!
まさに平山がそんな仕事をしていた。自分で道具を作ってまで。
そうそう、やっぱりこういう仕事いいよねぇ!
ちなみにわたしはトイレ掃除が好き。会社で当番になったらうれしい。換気扇まで掃除したりもする。

・カメラ
わたしも仕事にもカメラを持っていっている。とにかく撮るのだ!と撮りまくっていた。
平山は、木を見上げて、光を撮っていた。ファインダーを見ずに。
ファインダーを見ないのは、あの距離が大事なのかな?とか老眼だから、ファインダーで見ても、見にくいのかな?とか思った。
平山の撮りたいものがはっきりしているところが素敵だなあと思った。
幡野広志さんの「好きなものを撮ればいい」だなあ、と思った。
はて、わたしは好きなものを撮っているだろうか?
カメラについて、考える機会をもらった。
いや、考えるよりも感じないといけないよね。

平山という人は、決して聖人ではない。おじさんだ。
そのおじさんの日々に、わたしの理想が詰まっていた。
まさに、味わいがある。
そういえば、過去2回「あんたは中身がおじさん」と言われたことがある。
理想じゃなくて、もう実現してるのか??
そんな自覚はわたしにはないので、これからわたしも好きなことで日々を埋め尽くしたい。









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