ライフスタイル・セグメント・マーケティング

9月に入りましたね。
ここ数日、少し暑さが和らいだような気も??

いつもと違う夏…
来年は普通に楽しめる夏にと願うばかりです。

バケーションを楽しみたい人たちにも、
受け入れる仕事をしている人たちにとっても、
です!!

源流

大学を出て社会人となり、
17年間もリゾート事業に従事していので、
観光業界の人たちの想いは手に取るように…

お客様の楽しむ姿が嬉しいんですからね。

そのお客様がどんな楽しみ方をしているか!?

その追求が今の事業の出発点といえます。


リゾート事業の最大の課題は平日稼働UP。

年間のおよそ三分の二が平日ですからね、
この稼働率が低いことが一番の問題。


かれこれ25年ぐらい前になるか…??
マーケティングの責任者になった時に、
まずこの問題解決に力を注ぎました。

年間の平日稼働率を平均5%上げると、
年間収益は1億円ほど上がることが判明。


最初に手を打ったのは金曜日。
「出発は金曜日の夜」とのキャッコピー、
大がかりなキャンペーンを展開しました。

もともと土曜日は高い稼働率。

どうせ来るなら金曜日から来てください!!
金曜日から来ると良いことがたくさんありますよ~。

そんな趣旨で、連泊のメリットを訴求!


加えて…
各リゾート地の飲食・物販・サービス事業者等を巻き込み、酒類メーカー等からの協賛もいただりして大々的に。

稼働率も伸び、成果も上がりましたが、
驚いたのは運輸省がインタビューに来社したこと。

さらに…
その後、運輸省が連泊促進キャンペーンを打ち出したりして。

自動車のCMに同じようなコピーが使われたり…


同時併行で取り組んだのが平日利用者の調査。
利用目的をアンケートやインタビューで実施。

そこでわかったことは…
平日の利用者は「利用目的が明確な人が多い!」
ということ。


そこで…さまざまな利用目的に応じた企画商品を作り、オウンドメディアを中心に告知。

リクルートにお願いして「じゃらん」に、
利用目的に合わせたページを作ってもらったりもして。


わかりやすく言うと…
1つのプランで100室を埋めるのもいいけど、
1つのプランで5室でもいいから埋めて、
それを20プラン作れば100室埋められる!
ということ。

週末は売り手市場、
なので普通のプランでも埋められる。

でも平日は完全な買い手市場、
動機付けや付加価値が無ければダメですからね。


さらに…
その利用目的に合わせたサークル活動で囲い込み、そのことに造詣の深い専門家を巻き込んだ企画とかも。


近畿日本ツーリストの人たちが何度か来社、
これらの取組みを詳しく聞きたいとのことで。
その後に生まれた「クラブツーリズム」の参考にもなったよう。


別荘オーナーにも共通することですが、
リゾート地に求めている一つは自己実現であり、趣味やライフスタイルの高度化もその要素。

ライフスタイル・セグメント・マーケティング、その頃はそんな言葉を使ってませんでしたが…

そういう視点が国内初の愛犬家専用リゾートに繋がったといえるでしょう。

ちょっと長くなったので、続きは次回に

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