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三浦春馬デモを半分真面目に見に行った話

おわび:見に行ってから多忙で筆を執る暇すらなかったので執筆開始が見に行ってから半月以上経っています。記憶の劣化等があるので正確さに対しての保障が出来ません。

そもそも「三浦春馬デモ」って何?

 陰謀論系のアレコレに疎い方はこう思われるので軽く説明する。
端的に言ってしまえば「三浦春馬の死は自殺では無い」と言う思想をベースとした陰謀論を主張する為のデモだ。
今回見に行ったデモでは「三浦春馬の自殺に関して警察に再調査を求める」主張が主題だったが、SNSでは「生きている。海外で発見された」と言う説を出している人も居る。
 今回のデモは彼らにとって第2回目との事だ。一応大阪や山梨等他の所でもやっているらしい。参考までに今回の予告ツイートを貼る。


事前学習会、危険性の確認

 ウォッチャーのコミュニティで一緒に日比谷の第2回三浦春馬デモを見に行く計画が出たので参加する事にした。計画の発起人が言うには前回行った結果神真都Qよりも攻撃性が高いことが判明したとの事で事前に安全講習会が開かれることとなった。
内容の詳細は割愛させて頂くが、おおよその内容は注意事項と安全確保の為の知識や手法の共有、そして参考資料としての前回デモの映像を視聴する事となった。連中の動きを要約すれば
・あちら側から妨害の為に寄ってくる事がある。
・基本的に話は通じない。
・相手がヒートアップすると暴力的行為も行使する可能性がある。
の3つにまとめられるだろう。

当日、開始前

 集合場所に行く際、降りる駅を間違えてあわや遅刻しかけたがギリギリ会場に間に合った。会場に着いたところ既に他のウォッチャーの方々が準備している横でデモ隊の頭目と推測できる人間がウォッチャーに声を掛けている。耳を傾けたところ、何やら誓約書と身分証を提示するよう呼びかけているが、他のウォッチャーや記者の方々も適当にやり過ごしている。これは神真都Qでも見られなかった。そんなやり取りを観めつつ辟易していたら私にも「許可なく撮るな、ヲチるな、SNSに上げるな。許可が欲しければSNSのアカウントと本名と所属と身分証明書と電話番号を寄越せ(超意訳&要約)」と書かれた誓約書を突き付けて来た。当然NOだ。「今日身分証忘れちゃったんですよ~(もちろん嘘だ)」とはぐらかした所、「じゃあNGね」と返されたが無視して撮影することにした。
 後日、この事に対して主催側はTwitterでこの事に対して警告のツイートを送信した。このツリーの所に誓約書の本文が書かれているので興味のある方は是非目を通して欲しい。


デモ開始、及び終わりまでの一部始終

 彼らの活発さについて知り合いのウォッチャーと話しつつ、デモの開始までデモ隊の事を観察してみた。
改めてデモ隊を観察してみると、顔をスカーフやマスクとサングラス、そして帽子で完全に覆っている人が多く見られる。
 前々回(初めて神真都Qのデモを半分真面目に見に行った話)の教訓で、信号が青の時に可能な限り先回りすることでデモ隊に追い抜かれない事を意識しつつ行動してみることにしてみた。
 何より印象に残ったのはシュプレヒコールだ。神真都Qのそれとは違い統率が取れている。主催者が主張を述べ、2回目は主張の内1文のみを言い、3回目で全員で1文のみを読み上げる構成はかなり耳に残りやすい。
試しに例文を幾つか挙げてみよう。
※録画から書き起こしています。文章の句読点が多いですがあくまで発声のリズムを捉える為の記号として書いています。

・「所属事務所アミューズは、いつまでも逃げ回らず、所属事務所としての説明責任を果たせー!説明責任を果たせー!」「説明責任を果たせー!(全員)」「記者会見を開けー!記者会見を開けー!」「記者会見を開けー!(全員)」

・「所属事務所アミューズは、株主総会で、今年こそ!株主の質問に!正面から向き合い、今年こそ!誤魔化すことなく!正々堂々と!解答せよー!正々堂々と!解答せよー!」「正々堂々と!解答せよー!(全員)」

・「警察は、アミューズと、TBS関係者を事情聴取せよー!事情聴取せよー!」「事情聴取せよー!(全員)」

確かに統率が取りやすい音頭だろう。神真都Qの各々が言いたいことを無秩序に発言するものとは違い聞きやすい。
他にも服装のカラーリングが統率されているのも目が引かれる。デモに慣れていると表現すれば良いのだろうか。
 知り合いのウォッチャーとその事について話をしつつもカメラを回していたところ、救国連合(天命党)の演説カーとデモ隊が遭遇したり幸福の科学の施設を横切る等の事に興奮してしまい信号を1回だけ逃してしまいダッシュで追い掛けることになってしまったが、ツーショットを収める事が出来たことは収穫と言えよう。これからも陰謀論系のデモでコラボを見てみたい。
大きな交差点を右折するシーンでデモの場合信号を長時間止める事態が発生したが、その時に信号待ちをしていた車がクラクションをひたすらにならしていた。長時間待たされるのはストレスが掛かるのだろう。(※車道を使用するデモではデモ隊の行進の為信号を長時間赤色に灯す場合がある。それでデモ隊に取り残されるウォッチャーは少なくない。)
それからは大通りから外れ、やや細めの道を行進し、最終的に小さめの公園(とは言っても遊具とかは無いただ石の椅子がある場所みたいなものだが)に辿り着いたところでデモは終了を迎えた。追いかける事は1度のみ、それもケアレスミスに近いものだったので信号で先回りする立ち回りは功を喫したと判断する。
 終了後、デモ隊が二次会でどこかに行った後ウォッチャーの人達と話をしたが「人数が多いからあちら側もあまり攻撃的に出て来なかった」と言う意見を聞いた。その後時間があったので天命党の渋谷での演説を聞きに行ったが案の定爆音で耳と頭がやられて帰ることにした。

反省、まとめ等

反省点
 次は降りる駅とかもきちんと事前に再確認しよう。遅刻しかけて走るのはもう懲り懲りだ。
 デモそのものへのウォッチングはこれが2回目と経験が浅い故に余り取りたい記録を十分に記録を取ることが出来なかった。次のデモに参加する際は全編録画をしてみようかと考えた。
 デモ隊に対する対応もあまり不十分だと考える。適当にはぐらかすのではなく理論的な思考を以て反論をする事もできただろうと考えている。次に機会があったら勇気を出して意見を述べることを目標とする。

まとめと考察
 神真都Qのデモの言いたいことを思い思いに叫ぶスタイルに対し、主催による音頭で統率を取る方法のデモを初めて聞いた。主張を聞きやすい他、集団の統率感も表現できる方法だと考える。
 書き起こしでは表現できなかったが、シュプレヒコールで語尾を上げて述べるシーンが多かった。イントネーションを通常のものからズラすことで印象を強くする戦略ではないかと考える。
 私単独で見に行った場合どうなっていたか予想が付かない。複数人で行く事はデモの内容に関する会話が出来る事以外にも安全性の確保という意味でも有効だと考える。
 この記事を書く際、内容をやや忘れていたが動画を撮っていたのでそこから色々と内容を思い出す事ができた。個人的な共有以外にも記事を書く際にも記録を取ることはとても有用だと考える。
次回の日比谷三浦春馬デモは7月23日、今回と同じ12:30~開始と予告されている。次回も誓約書を持ってくると書いている。


感想
 事前学習の資料を見た際、武者震いに似た反応なのか分からないが謎の高揚感を覚えた。危険な場所程燃え上ってしまう性なのだろうか、或いはウォッチングと言う行為に魅入られてしまったのだろうか。
このデモの参加者をはじめとする三浦春馬陰謀論者に対してだが、ファンが陰謀論堕ちしたのではなく面食いな陰謀論者の人達が顔の良い若い男の死をネタにしているだけではないか(仮に陰謀論堕ちしたファンも居るとしても少数ではないか)と思っている。
デモ隊の人達は顔を絶対に見せないスタイルで行進していたが、私もウォッチングの際はサングラスとマスクで顔を隠しているので安全に対する意識は高いと思った。そこまで意識が高いのであれば何故陰謀論に染まってしまったかが疑問だ。
記録に関する感想として、全編の動画を撮影することに成功したらデモウォッチングRTA動画でも作成しようかと考えている。願わくば私以外に先駆者が出てくることを願うばかりだ。
あと天命党は演説の音量が大きすぎる。もう少し音量を下げて欲しい。かえって聞きずらく感じる。
ハチ公前でやっているのでチラシを配ってるアイドルのお姉さんやお兄さん達と遭遇、観察する機会が多いのだが滅茶苦茶可愛かったし格好良かった。チラシをもらう際に軽く会話を交わす事が多々あるのだが承認欲求が満たされてしまう。アイドル系の音楽はあまり興味を持っていなかったが今度聞いてみようかと思う。

参考資料

雨宮純「三浦春馬さんの死と陰謀論」

やや日刊カルト新聞「『三浦春馬さんは不審死だ』という集団の暴力的な取材妨害」

取材許可の為の署名(撮影:ジャポニスタン氏)

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