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鷗外の食卓 (翻訳篇) 3 『クサンチス』 アルべエル・サマン

そして終日扇の絵の美しい山水の間を、馬車で乗り廻る。薄緑の芝生や、しなやかに昇る噴水で飾られた園(その)がある。処々(しよ/\)に高尚な大理石の像が立てゝある。木立の間には、愛の神を祀(まつ)つた祠(ほこら)がある。さういう時には草の上や、又は数寄(すき)を凝らした休憩所で辨当を食べて帰る。

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『クサンチス』 アルべエル・サマン  森林太郎訳

出典 えあ草子・青空図書館 青空文庫

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