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20180530社説から見る現代日本

おはようございます。
本日のオススメは読売の「演習招待を撤回 米国が対中圧力を強化した」です。

南シナ海における中国の領有権主張はオランダ・ハーグの常設仲裁裁判所で否定されました。

しかし、中国の海洋進出は止まらず、スプラトリー(南沙)諸島に対艦ミサイルや地対空ミサイル、電波妨害装置を配備。

パラセル(西沙)諸島のウッディ島では、主力戦略爆撃機による初の離着陸訓練が行われたことも明らかに。

以下、読売社説からの引用です。

「中国に対し、南シナ海の軍事拠点化の停止を求めるメッセージを発したと言えよう。

トランプ米政権が、今夏行われる環太平洋合同演習(リムパック)への中国の招待を取り消した。

(中略)

リムパックは2年に1度、米海軍がハワイ沖で主催する世界最大規模の多国間海上演習だ。2016年には、日本、英国、豪州を含む26か国が参加した。

中国海軍は14年に初めて招待され、前回も加わった。当時のオバマ米政権には、演習を通じて中国に国際ルールの順守や透明性の向上を促す狙いがあった。

こうした目的が達成されたとは言い難い。中国は演習中、情報収集艦を周辺海域に派遣して参加国の軍事情報を集める一方、自国の軍艦については限定的にしか公開に応じなかった。

(中略)

中国はスプラトリー(南沙)諸島に対艦ミサイルや地対空ミサイル、電波妨害装置を配備した。パラセル(西沙)諸島のウッディ島では、主力戦略爆撃機による初の離着陸訓練が行われたことも明らかになった。

(中略)

トランプ政権が前政権の対中融和姿勢を見直したのは当然だ。新たな国家安全保障戦略では、中国をロシアと共に、米国に挑む「現状変更勢力」と位置付け、競争に打ち勝つと宣言している。

アジア太平洋地域で、米中両国は軍事的な影響力を競い合う。緊張が過度に高まれば、日本をはじめ世界の安定に悪影響が及ぶのは避けられまい。

米中は不測の衝突を回避しながら、軍高官や艦船の相互訪問などを通じて、信頼醸成を地道に図っていくべきだ。」

<社説一覧>
日経:エネルギー政策見直しへ議論尽くしたか/停滞感拭えぬ北方領土交渉
http://www.nikkei.com/news/editorial/

読売:演習招待を撤回 米国が対中圧力を強化した/微細プラごみ 海洋汚染の深刻化が心配だ
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/

産経:消費税と景気対策 「耐えうる経済」を万全に/高齢者の事故 免許年齢に上限の導入を
http://www.sankei.com/column/newslist/editorial-n1.html

毎日:消費増税時に景気対策 将来世代に痛みを強いる/日大アメフット部処分 異常な支配構造への断罪
https://mainichi.jp/editorial/

朝日:防衛大綱提言 「予算倍増」の危うい道/財政再建計画 とても歯止めにならぬ
http://www.asahi.com/news/editorial.html

※『社説から見る現代日本』マガジンhttps://note.mu/1minute_history/m/m70d97edb0376

※『1日1分歴史小話』マガジンhttps://note.mu/1minute_history/m/m7db9a358d26a

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