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20180510社説から見る現代日本

おはようございます。本日は全紙で「日中韓首脳会談」と「イラン核合意からの米国離脱」を取り扱っています。

その中で、本日のオススメは「日中韓首脳会談」では毎日の「東京で日中韓首脳会談 非核化の大枠合意を次へ」。「イラン核合意からの米国離脱」では読売の「イラン核合意 米国離脱の影響を最小限に」です。

まず、毎日社説「東京で日中韓首脳会談 非核化の大枠合意を次へ」からの引用です。
「日中韓の利害はそれぞれ異なるが、「日本対中韓」の構図を放置すれば北朝鮮を利するだけだろう。中韓との綿密な調整を継続すべきだ。日中韓首脳会談は2年半ぶりだ。政治的な摩擦で開催が先送りされてきた。今回は会談終了後も共同文書の文言調整が夜まで続いた。

それでも意見の相違に拘泥していては未来志向の関係は築けない。共通の利益を拡大して地域の安定につなげる努力こそ重要だ。

中国首相の来日は7年ぶりだ。日中首脳会談では懸案だった偶発的衝突を回避する「海空連絡メカニズム」の運用開始で合意した。李氏は北海道にも足を運んで交流を深める。

今回の会談を弾みに日中韓の首脳交流を軌道に乗せたい。」

次に、読売社説「イラン核合意 米国離脱の影響を最小限に」からの引用です。
「トランプ米大統領が核合意からの離脱を表明し、合意に基づいて解除していた対イラン独自制裁の再発動を指示した。

現合意には「欠陥」があり、イランの核兵器保有を阻めない。弾道ミサイル開発や、地域を不安定化させる活動にも対処できない。トランプ氏は離脱の理由として、これらの点を挙げた。

確かに、合意がイランの核活動を制限するのは、最大15年間にとどまる。その後の歯止めはない。シリアやイエメンの内戦への介入を通じて、イランが影響力を高めているのも問題だ。

だが、トランプ氏が具体的な代替策を欠いたまま、合意に一方的に背を向けるのは短慮だと言わざるを得ない。米議会の中間選挙を11月に控え、オバマ前政権の外交成果の否定を支持者にアピールする側面が強いのではないか。」

<社説一覧>
日経:北の「完全な非核化」へ中韓を取り込め/無責任な米国の核合意離脱
http://www.nikkei.com/news/editorial/

読売:日中韓首脳会談 北朝鮮の非核化へ道筋を探れ/イラン核合意 米国離脱の影響を最小限に
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/

産経:北朝鮮危機 「非核化」の溝はなお深い/イランと米朝会談 脅威排除する真の合意を
http://www.sankei.com/column/newslist/editorial-n1.html

毎日:東京で日中韓首脳会談 非核化の大枠合意を次へ/米国がイラン核合意離脱表明 中東の対立をあおるのか
https://mainichi.jp/editorial/

朝日:イラン核合意 崩壊させてはならない/日中韓サミット 外交の「空白」埋める時
http://www.asahi.com/news/editorial.html

※『社説から見る現代日本』マガジンhttps://note.mu/1minute_history/m/m70d97edb0376

※『1日1分歴史小話』マガジンhttps://note.mu/1minute_history/m/m7db9a358d26a

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