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20180531社説から見る現代日本

おはようございます。本日は全紙で1年半ぶりに国会で開催された党首討論について社説を展開。

以下のとおり全紙の主張のポイントを引用します。

日経:「近年は野党が党首討論を敬遠し、予算委員会の集中審議などを求める傾向が強まっている。質問時間を確保して党の立場をアピールしたい思いはわかる。しかし党首討論は与野党のトップが国家的な課題にどう対処するかを、反問権も行使しながら深く議論する役割があったはずだ。

討論時間を2~3倍に延ばしたり、開く頻度を増やしたりして各党が交代で質問する方法もあり得る。政権担当能力を競う趣旨を重視するなら、参加を野党第1党などに限る選択もあるだろう。開催をいまの水曜午後3時から平日夜や週末にずらし、有権者が生中継を見やすくするのも一案だ。」

読売:「与野党は14年5月、党首討論を毎月開催することで合意した。野党は、長時間の予算委員会の方が首相を追及しやすいため、党首討論に消極的だ。首相を委員会審議で長時間拘束し、国政の運営に支障が出る事態は避けねばなるまい。党首討論のモデルとなった英国議会は、2大政党制を前提として定期的に開催している。日本の与野党の現状も踏まえ、そのあり方を検討したらどうか。」

産経:「国会の党首討論が1年半ぶりに開かれた。予想はついたが「国家基本政策委員会合同審査会」という正式名にふさわしい内容とは程遠い。その必要性やあり方を問い直す時期である。(中略)党首討論とうたいながら骨太の議論がなければ、政党への信頼や国会の権威を損なうばかりだ。」

毎日:「これでは党首討論は不要だという声が強まるばかりではないか。それが心配になる。(中略)首相の姿勢を端的に表していたのが、枝野氏に対して語った「同じことを聞かれれば、同じことを答える(しかない)」との答弁だ。(中略)党首討論の時間はわずか計45分間。時間の大幅延長が必要だが、まず改めるべきは首相の姿勢である。」

朝日:「英国議会の例を参考に、00年に正式に導入された党首討論は、二大政党を想定した仕組みといえる。限られた時間を、多くの野党党首が分け合うのはそもそも無理がある。今回、枝野氏の持ち時間は19分、志位氏はわずか6分だった。突っ込んだ議論にはおのずと限界がある。」

<社説一覧>
日経:党首討論をもっと実のある中身に改革を/介護サポーターの力いかそう
http://www.nikkei.com/news/editorial/

読売:党首討論 政策を競う場として活用せよ/日大前監督除名 理不尽な指導の代償は大きい
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/

産経:党首討論 「国の基本」を問わぬとは/日大フェニックス 学生に部の再生を委ねよ
http://www.sankei.com/column/newslist/editorial-n1.html

毎日:1年半ぶりの党首討論 本質そらしは首相の方だ/幼児教育・保育の無償化 質量とも受け皿の拡充を
https://mainichi.jp/editorial/

朝日:麻生財務相 もはや辞めるしかない/党首討論 安倍論法もうんざりだ
http://www.asahi.com/news/editorial.html

※『社説から見る現代日本』マガジンhttps://note.mu/1minute_history/m/m70d97edb0376

※『1日1分歴史小話』マガジンhttps://note.mu/1minute_history/m/m7db9a358d26a

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