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20180116社説から見る現代日本

おはようございます。
本日のオススメは朝日の「夫婦別姓 改めて議論を起こそう」です。

今回の夫婦別姓に関する裁判は、サイボウズの社長が原告となって提訴されたもの。

外国人と結婚した日本人(別姓選択可能)と日本人同士で結婚した日本人(別姓選択不可能)とで、姓の選択肢に違いがあり、実際に経済的不利益を被っている点を指摘して、戸籍法の不備が法の下の平等に反していると訴えています。

以下、朝日社説からの引用です。

「別姓に反対する人々はよく、姓が違うと家族の崩壊を招くと言う。この論法でいけば、年2万組以上生まれる国際結婚の家庭は、相当数が「崩壊」することになる。いかに荒唐無稽な言い分か明らかではないか。

提訴と前後して、弁護士から最高裁判事に就任した宮崎裕子さんが、今後も旧姓を使い続ける考えを明らかにしたことも関心を集めた。昨年から判決文や起訴状などへの記載が認められるようになったのを受けたものだ。旧姓使用の拡大は「女性活躍」をうたう政府の方針で、各省庁でも取り組みが進む。

それ自体に異論はないが、考えれば奇妙な話である。

被告に死刑を言い渡すこともある判決。国民のくらしや企業活動に重大な影響を与える政策決定に関する文書。これらが通称という「仮の姓」で書かれ、一方「正式な姓」は戸籍の上にのみ存在し、場合によっては社会でほとんど使われない。

こんなに分かりにくく、権力行使の正当性が疑われかねないことまでして、なぜ現行制度の維持にこだわるのか。同姓か別姓かの選択によって生じるメリット・デメリットは、当の夫婦が責任をもって引き受ける。それで何の不都合があるのか。」

<社説一覧>
日経:転機迎えた住宅市場の構造改革を促せ/大西洋のマグロ管理に学べ
http://www.nikkei.com/news/editorial/

読売:首相東欧歴訪 戦略的に外交の幅を広げたい/民進・希望会派 分裂前に「先祖返り」するのか
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/

産経:「謝罪碑」判決 虚偽がまかり通っている/商工中金の改革 民営化先送りは許されぬ
http://www.sankei.com/column/newslist/editorial-n1.html

毎日:民進・希望が統一会派合意 連携の大義名分を明確に/難民申請者の就労制限 均衡のとれた政策なのか
https://mainichi.jp/editorial/

朝日:夫婦別姓 改めて議論を起こそう/地方税改革 自治体こそ知恵を絞れ
http://www.asahi.com/news/editorial.html

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