20180501社説から見る現代日本
おはようございます。
本日のオススメは朝日の「中国の人権 劉暁波氏夫人に自由を」です。
中国という巨大国家との向き合い方を考える上で目を背けてはならない点だと思います。
以下、朝日社説からの引用です。
「劉霞(リウシア)さん(57)という女性のことをご存じだろうか。
中国共産党の独裁を批判して投獄され、昨年7月に亡くなった劉暁波(リウシアオポー)氏の妻。そして、本人も2010年、劉暁波氏のノーベル平和賞の受賞が決まる直前から、北京の自宅で軟禁状態に置かれている。
中国当局は法的な根拠を何も示していないが、海外メディアなどとの接触を絶つための措置とみられている。通信や移動の自由を制限されたまま、すでに7年半の年月が過ぎた。
(中略)
共産党政権を批判する人々が獄中に送られるだけでなく、その家族たちも自由を奪われる。こんな理不尽なことが、いつまでも許されていいはずがない。中国当局はすぐにも劉霞さんを自由にすべきである。
(中略)
習近平(シーチンピン)体制は言論への引き締めをさらに強化している。国際社会の懸念の声に対しても、巨大な経済力を背景に、開き直ったような強硬さを見せる。外国人記者が人権問題について質問をするだけで、逆に怒りだし、記者を批判し始める政府高官さえいるほどだ。
共産党政権は何をそこまで恐れているのか。自国の人々に支持されているとの自信がないのか。中国を発展させ、豊かにしたと誇るのならば、異なる意見にも堂々と向き合うべきではないのか。
劉暁波氏は「自分が中国で綿々と続いてきた『文字の獄』の最後の犠牲者となることを望む」と言っていた。
残念ながら、その望みは現実となっていない。日本を含む国際社会は、この問題を引き続き注視し、声を上げ続けなければならない。」
<社説一覧>
日経:2030年に挑む 破綻回避へ痛み分かち合おう
http://www.nikkei.com/news/editorial/
読売:「いずも」改修 離島防衛の強化につなげよ/強制不妊手術 政治主導で救済を急ぎたい
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/
産経:野党の審議拒否 「言論の府」役割忘れるな/神鋼品質不正 再発防止に資する捜査を
http://www.sankei.com/column/newslist/editorial-n1.html
毎日:残り1年の平成時代 元号の持つ意味を考える
https://mainichi.jp/editorial/
朝日:セクハラ 沈黙しているあなたへ/中国の人権 劉暁波氏夫人に自由を
http://www.asahi.com/news/editorial.html
※『社説から見る現代日本』マガジンhttps://note.mu/1minute_history/m/m70d97edb0376
※『1日1分歴史小話』マガジンhttps://note.mu/1minute_history/m/m7db9a358d26a
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