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20180518社説から見る現代日本

おはようございます。
本日のオススメは毎日の「2年ぶりのマイナス成長 海外頼みのもろさ示した」です。

現在の日本の経済政策の狙いは、①企業業績の改善→②賃金上昇→③消費喚起→①企業業績の改善という「経済の好循環」です。

企業業績は円安効果もあり好調な数字を見せている一方、賃上げの動きは限定で消費者の節約志向は根強く。内需の弱さをどう克服していくかが重要だと考えています。

以下、毎日社説からの引用です。

「今年1~3月期の実質国内総生産(GDP)は、2年3カ月ぶりのマイナス成長に陥った。

要因は、これまで高い伸びで景気を支えてきた輸出の停滞だ。中国でのスマートフォン販売が低迷し、関連部品などの輸出が不振だった。

問題は、海外の景気が伸び悩んで外需が鈍ると、消費などの内需でカバーできず、マイナス成長に転落してしまう日本経済の体質である。

1~3月期は消費も落ち込んだ。政府は、大雪による野菜高騰など一時的要因が響いたと強調する。だが一時的要因に振り回されるのは、消費が本格回復していないからだ。

もともとアベノミクスが目標に掲げたのは、企業の業績が改善して、賃金が上昇し、消費が増えるという「経済の好循環」である。

企業の業績は円安効果で好調だ。だが賃上げは限られ、消費者の節約志向は根強い。アベノミクス開始から5年以上も経過したのに、消費が弱いという課題は残ったままだ。

しかも気がかりなのは海外経済の先行きに不安材料が多いことだ。

(中略)

それだけに日本経済の足腰を強める重要性は増しているはずだ。安定成長に望ましいのは、内需と外需のバランスのとれた経済である。

金融緩和や財政出動で内需を刺激するのは禁物だ。効果が続かないばかりか、国の巨額の借金がさらに膨らむなど副作用も多い。

必要なのは、日本経済を持続的な成長に導く構造改革である。」

<社説一覧>
日経:心臓病のiPS細胞治療は安全第一で/メガ銀は店舗戦略の改革急げ
http://www.nikkei.com/news/editorial/

読売:スルガ銀行 利益至上が招いた重いツケ/iPS心臓治療 安全性と有用性の実証が鍵だ
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/

産経:「米朝中止」 無益な揺さぶりはやめよ/iPS心臓病治療 「前のめり」戒め支えたい
http://www.sankei.com/column/newslist/editorial-n1.html

毎日:アメフットの悪質タックル 日大監督はなぜ説明せぬ/2年ぶりのマイナス成長 海外頼みのもろさ示した
https://mainichi.jp/editorial/

朝日:エネルギー基本計画 めざす姿がずれている
http://www.asahi.com/news/editorial.html

※『社説から見る現代日本』マガジンhttps://note.mu/1minute_history/m/m70d97edb0376

※『1日1分歴史小話』マガジンhttps://note.mu/1minute_history/m/m7db9a358d26a

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