2021.12.03配信【ラジレキ新聞解説ながら聞き】①WTA、中国国内のツアーを全てキャンセル ②エチオピアで戦闘激化 ③OPECプラス、増産ペース維持 ④バルチック指数、上昇 ⑤主要五紙の社説
①女子テニス協会、中国国内のツアーを全てキャンセル
中国共産党幹部から性的被害を受けたと告白した中国の女子テニス選手、彭師さんが消息不明となっていた件で、女子テニス協会(WTA)は香港も含む中国国内でのWTAツアーを全てキャンセルすると発表しました。
中国を巡っては、ウイグルやチベット、香港などの地域における人権問題もあり、また2022年2月には北京冬季五輪が控えています。
冬季五輪の外交的ボイコットも取り沙汰されている中、「スポーツ」の意義について問われる12月となりそうです。
②エチオピアで戦闘激化
エチオピア北部で反政府勢力の勢いが強まっているエチオピアですが、11月2日にエチオピア政府が非常事態宣言を発出して1か月が経ちました。
政府側の反転攻勢も進んでおり、戦闘激化が懸念されています。
国連によると940万人が食糧危機に陥っており、国連や米国などが停戦を求めていますが事態緩和は見込めない状況です。
こういった状況下、欧米諸国は在エチオピアの自国民に対して国外退避を求めており、日本政府も在留邦人に国外退避を要請しています。
また、岸田文雄首相は11月27日に外務・防衛両省の調査チームを隣国ジブチに派遣し、自衛隊機で在留邦人の退避が必要となる場合にも備えています。
今年のアフガニスタンにおける退避オペレーションでは批判を受けた日本政府ですが、エチオピアで万一の事態となった場合にはその反省を活かして欲しいと切に思います。
なお、音源内では、首相補佐官や内閣官房参与についての解説も簡単に触れております。
③OPECプラス、増産ペース維持
12月2日に石油輸出国機構(OPEC)にロシアなどの中東域外の産油国を含めた「OPECプラス」は、オンラインで閣僚級会談を開催し、現行の原油増産ペースを維持することにしました。
この結果、原油需給が緩むとの観測からニューヨーク市場などにおける原油先物価格は下落しました。
今後は、オミクロン型の脅威分析や年末年始の景気動向などを踏まえた金融政策の成り行きが注目ポイントになってくると思います。
OPECプラスの次回協議は2022年1月4日に予定されています。
④バルチック海運指数、上昇
現在、このバルチック指数が再び上昇基調にあります。オミクロン型の影響によって物流に混乱が生じられるとの予測に基づくものですが、人流がメインである空運と物流がメインである海運で対照的な動きであるのが、興味深いですね。
バルチック海運指数のチャート、指数の動きについてはこちらのリンクにて確認ができます。
https://www.bloomberg.co.jp/quote/BDIY:IND
⑤主要五紙の社説
<日経>
[社説]オミクロン型の市中感染前提に備えを
[社説]中国はテニス問題に向き合え
<読売>
オミクロン株 国内での拡散防ぐ備えを急げ
ドコモ行政指導 障害を教訓に信頼性高めたい
<産経>
独新政権発足へ 中国偏重から転換を急げ
防衛予算 抑止力構築に増額必要だ
<毎日>
3回目のワクチン接種 新変異株への対応が必要
女子テニス選手の消息 中国は納得できる説明を
<朝日>
(社説)日大不祥事 信頼を取り戻すために
(社説)米軍タンク投棄 住民軽視を繰り返すな
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