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KH Coderで自分のマガジン分析! 3/4

第2段階


前回の記事の続き

分析の第2段階を行う。
「筆者の意図したコンセプト=このマガジンで主張したかったこと」
は、次の通りであり、解釈のしやすさ等も総合的に考慮して次のコーディングを行った。

・「都会と地方」とその格差について
・学校の多忙さ
・グローバル教育の定義と概念化(何でもグローバル教育になり得る)
・英語じゃなくてもグローバル教育になる
・世界にはいろんな種類の教育がある
・具体的なグローバル教育の手法

使用したコーディングルールを一つだけ共有する。

*都会と田舎は違う(格差)
( 都市 | 大都市 | 都会 | 田舎 | 地域 | 神戸 | 東京 | 横浜 ) & 格差 | 住む | 違う | 学会 | 変わる | 違い | 人口 | 観光 | 玄関 | 交通 | 市区 | 車 | 吹雪 | 雪国 | 階層


なお、無機的に涼しく書いているが、
これに至るまで、大きく4回失敗した。
長い道のりであった…。

単純集計

特記事項
・すべての文書がコード化された(コード無し がない)
・重複しているコードがある
・「都会と田舎」「概念化」が比較的多い

補足
文 単位でやったら
・コード無し 58%
・全体的な割合は変わらない


クロス集計


・「都会と田舎」 5%水準で有意な変化

当初のなぞ
・文単位で集計すると、「都会と田舎」「概念化」が1%水準で有意に変化
・H5単位だと、「概念化」の有意が消える

考えのあしあと
・これはクロス集計。「融合」という外部変数の記事がそもそも4本しかない。母数n不足。
 文単位の集計だと、母数が増える
・そもそも自分が練習のために無理矢理作った「理論実践融合」という外部変数が不適切
・コーディングルールやエクセル原文も多少いじってみたが、「4本しかない記事」が、
コーディングルールに反応してしまう。 →コーディングを練るしかない

メモ2
有意な変化についてKH Coderをいろいろ触っていたところ、ある方法を知り…。


類似度行列

H5集計
・「都会と田舎」「概念化」に、ややコード間のつながりが見られる
 (青文字クリックですぐ分かるので、とても便利)
・「概念化」と「いろんな種類の教育がある」は、0.613というJaccard係数の類似性測度が示されている。しかし後述するが、「いろんな種類の教育」は、的確にコンセプトを取り出せているとは言い難いコードなのでこれは無視できる。というか無視すべきである。

・「概念化」と「英語じゃなくてもいい」が0.393。弱いけれど、似ている内容と言えるかもしれない
 (概念化されたグローバル教育は、英語じゃなくてもいいという主張のサポート)


コーディングの対応分析

・それぞれの外部変数が離れており、かつ、近くに付置されているコードもない
・「具体的なグローバル教育の手法」が、原点から離れた位置にある
・「概念化」「いろんな種類の教育」がやや近くに付置されている



コーディングの多次元尺度構成法(MDS)

・「いろんな種類の教育」「概念化」がほぼ重複している。
それぞれに特徴をとらえたコーディングとは言い難い。
 →どちらかひとつにできそう


コーディングの階層的クラスター分析

・コーディングは、赤と緑の大きく2つに分けることができる
・赤のコーディングは少ない
・ここでも「概念化」「いろんな種類の教育」が「被っている」ことが分かる


コーディングの共起ネット

・情報量が少ないので解釈しやすい
・それほど規模の異なるコードはない。
・「概念化」「都会と田舎」に色づけされている(色は解釈の補助程度)

オプション 語-外部変数・見出し

・いずれの外部変数、コードとも何らかのつながりがある



コーディングの自己組織化マップ


・クラスター数は5。
・「概念化」「英語じゃなくても」のコードが近い位置にある
・「いろんな教育」「具体的な手法」が近い位置にある

次の記事へ続く…
(次回がラスト、考察です)

(この記事見る人いるんだろうか…いいけど…)

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