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外国の人は、いっぱい日本にいるの?

出入国在留管理庁では、色々な資料が公表されています。
令和4年の統計を参考に、みてみます。
 
全国では、中長期在留している外国人は267万人です。
さらに別に、特別永住の人が29万人です。
日本全国に、観光や短期を除いて「ずっといる外国の人」は、だいたい300万人です。
 
都道府県単位で言うと、
1位の東京都には56万人の外国人がいます。全体の19%です。
47位は秋田県で、4405人です。全体の0.1%です。
 
外国人数は、7.3%増加しました。
 
  データから言えることは、「日本全体として、外国人はたくさんいる」「地域によって状況は異なる」ということが言えそうです。
  例えば大都市なら、お店のスタッフさんが外国人だということは「ふつう」で、職場で外国にルーツがある人がいるのも「ふつう」と感じる人もいるでしょう。
  しかし田舎に住んでいれば、外国の人はたまにしか見かけないということもあるでしょう。
 
  「グローバル教育」という視点で考えても、求められている教育の内容は地域によってだいぶ違います。
 
例えば、横浜や神戸は古くから港があります。住んでいる人たちの数や歴史的な内容からも、グローバル教育はまさに求められています。ありていに言うと、コミュニケーションが難しいこともあるからです。例えば神戸の中学校では、2割くらいの生徒さんが外国にルーツをもつ、という中学校もあります。愛知県では、夜間中学と外国にルーツのある生徒を対象とした中高一貫校の導入について話題になっています。
 
一方、日本の山奥みたいなところだと、外国人はあまり来ません。だから、学校や議会で「グローバル教育を!」と言っても、学校の職員や議員の方々は「いや、グローバルとかいうけれど、うちはあんまり関係ないんじゃない?」「もっと自分たちの地域のためにお金や時間を使おう」となります。このような地域では、外国と関わりがあるという意味でのグローバル教育は、正直あまり求められていないとも言えそうです。
 
 
文献
出入国在留管理庁
https://www.moj.go.jp/isa/publications/press/13_00028.html
第4表 都道府県別 在留外国人数の推移 令和4年6月末
2023年11月22日 最終確認
 
【知事会見】愛知県県立夜間中学の追加設置及び外国にルーツのある生徒を対象とした中高一貫校の導入について
https://www.pref.aichi.jp/soshiki/gimukyoiku/yatyukisya1.html

 

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