ゆめのきろく
きれいな海沿いに電車が走っていた
どこからかオルゴールの音色が聞こえてくる
すごくなつかしい音色
音をたどっていくと、
小学3年生くらいの男の子と女の子に出逢った
夢の中の自分も同じ年ごろの姿
3人で砂浜を走りまわったり、
電車を眺めたり、ぶどう畑で
ぶどう摘みをしたりした
楽しい時間はあっという間に過ぎていき
お別れの時がきた
2人は電車に乗るため、駅のホームへ
なつかしいオルゴールの音色は、
この駅で流れている音色だった
小さい頃にも夢でこの2人と
遊んだことを思い出した
2人は「やっと思い出してくれた」と言った
「次はいつ逢えるのかな」と言うと
「分からないけど、 覚えていてくれれば
きっとまた逢えるよ」と言ってハグしてくれた
電車が来てしまい、2人は乗った
窓から顔を出している
わたしはがまんできなくて、泣いてしまった
電車が発車すると
「また逢おうねー!」と言いながら
姿が見えなくなるまで手を振り続けてくれた
起きてからも、しばらく涙が止まらなかった
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