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【アルバム紹介】Young Love / サザンオールスターズ

どうも。二枚目は私の音楽の原体験であるサザンオールスターズから一番はじめに聞いたアルバムを紹介します。

Young Love / サザンオールスターズ

サザンは私の人生哲学を形作っているバンドであり間違いなく生まれてから今まで一番聴いているアーティストでもあるのですが、中でも印象的なのが12枚目のオリジナルアルバムである「Young Love」です。

親がサザン好きということで小学生くらいまでは親の自作のサザンMIX CDをぼんやりと聴いていた私ですが、中学生になって自我が芽生えてから自分の意思で聴いたのがこのアルバムでした。ジャケットが一番おしゃれだったから、というのが理由です。

一曲目の「胸いっぱいの愛と情熱をあなたに」を聴いてその異様なカッコよさに痺れ、サザンってもしかしてすごいバンドなのかもしれない、と思ったのを覚えています(それまではTSUNAMIや真夏の果実などのメジャーどころしか聴いていなかったので)。一時のブリティッシュロックみたいなエッジの効いたメロディと、英語と日本語が入り乱れた歌詞のおしゃれさにめろめろになってしまいました。特にCメロの「雨に打たれ 風に吹かれ 闇の中で見たのは君だけの夢さ NO NO NO だめな僕でもイカせてくれ WANT YOU」という言葉とメロディーの組み合わせは最高で、聴くたびにぼうっとしてしまいますね。

このアルバムは「原点回帰」をテーマにしていて、サザンがもろに影響を受けた1960〜70年代のロックを基調とした曲が多いです。こうして考えてみるとロックの初期衝動を前面に押し出した、みたいな作風に弱いのかもしれない。あんまり技巧的になると若干萎えてしまう節があるかもですね。表題曲であるYoung Loveなんかはこのアルバムの色を象徴するような純真なロックナンバーでおすすめです。

もちろん他の曲も全ていいのですが、一曲一曲述べていくと大変なことになるのでこのくらいにしておきます。「愛の言霊」や「あなただけを」のようなメジャーどころも抑えつつ、「マリワナ伯爵」「汚れた台所」など攻めたサザンの色も味わうことができるお得なアルバムだと思います。桑田佳祐の創作意欲に満ち溢れた異様なエネルギーのある作品なので、聴いた後自分も何かを作りたくなること請け合いです。ぜひ聴いてみてください。


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