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木刀素振り日記81/5月7日

2021年5月7日「続・セルフ精算機問題」
昨日に続いて駅前のスーパーSへ。で、またもセルフ精算機について考えてしまった。考察テーマは「セルフ精算機の人間性」である。
◆昨日あったことをざっくり振り返ると、スーパーSのセルフ精算機から小銭のお釣りが出てきて、その勢いがやたらに強いような気がして、あたかも「叩きつけられている」ような感覚さえおぼえた、というものだった。
◆セルフ精算機は機械だから、いくらお釣りの射出がパワフルだとしてもべつに叩きつけているつもりはない。つまり「叩きつける」という解釈はわたしの中にしかないものだ。おそらくわたしは、それまで店員さんがやっていた「お釣りを渡す」という行為を「機械が代行するようになった」と認識していて、だからこそ「叩きつけられた」と感じた。要するに機械がする行為に以前までの人間の身振りを見てしまったのだ。
◆むろん機械には人間性などなく、こちらの勘違いにすぎない。では、こちらが「うーん、べつに叩きつけてるつもりはないわけだし、まあいっか」と考えを変えるしかないのだろうか。
◆いや違う。機械のほうでなんとかしてくれ。
◆ここで気をつけなければならないのは、この問題は、セルフ精算機がお釣りの射出力を落としたり、受け皿にクッションを仕掛けて勢いを軽減してみせたりすれば解決するわけではないということだ。まったく筋の通らないめちゃくちゃなことに聞こえるだろうが、それでは機械がかわいそうだ。
◆改めて考えるに、おそらくお釣りは機械にとって自然な範囲の力で射出されている。その力をわざわざ落とすように調整するのはエレガントな解決法にはならない。今後べつの機械に似たような問題が起きた際にも、ケースに応じていちいち力の調整をしなければならないとしたら、その調整コストも高すぎるだろう。なにかいい案はないか。
◆ここはひとつ、お釣りを出す直前に精算機のモニターに「人間の手のひらにお釣りでダンクシュートをするロボット」のアニメーションを表示するのはどうだろう。これなら射出力の調整は必要ないし(むしろ強ければ強いほど心地いい)、手順的にも動画をひとつ挟めばいいだけで楽だ。
◆夢はふくらむ。たとえば、その動画を京都アニメーションに発注するのはどうか。コラボ企画としてガンダムなどの有名ロボットがダンクシュートをするのもいい。それならわたしもいま以上の頻度でスーパーSに通う。
◆いや、結局は安いスーパーに通う。
◆終日、木刀素振りせず。

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