台詞覚書A

「私と結婚して」
「え?」
「結婚するまで体の関係はいらないわ。結婚しても待つわ。むしろしなくてもいい。プラトニックでもいいの。だって私はあなたの元カノたちよりもずっとあなたのことを知っているわ。それなら夫婦になってもいいでしょう?」
「だって俺たちは義姉弟だ」
「そうよ。だから事実婚でいいの。あなたは特に結婚願望も家庭を持ちたいとも思ってないでしょ?」
「そういうことじゃなくて...俺たちは姉弟で家族じゃ」
「あなたと出逢った時からあなたを姉弟だと思ったことなんてなかったわ」

「僕にとって、xは家族で姉さんだよ...」
「ごめんなさい。私は違かったわ。ずっと好きだったの。一個下の男の子で、弟には思えなかった」

「あなたが彼女を作るようになった時、私に対する牽制だと思った。そうだったらいいなって」
「でも違かったのね。Aに気持ちを気づかれないためだったのね。それでも少しは私の気持ちを察しての行動ではなかったのかしら。あなたそういうところすぐ気づくじゃない」
「…...そうだよ。姉さんの気持ちには半信半疑で知ってたよ。でも、1番はAには俺の気持ちを少しでも勘づかれるわけにはいかなかったんだ」

「今でも好きなの?」
「...」

「そうなのね。ならわかったわ。最後にチャンスをあげる。Aにあなたの想いを告げるのね。あなたたちがくっついたら私は諦めるわ。でもできなかったら私と結婚して」
「!?」
「待ってるから」

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