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萬の産土


猛けた咆哮の主は萬の産土
数千数億の者が統べしは萬世界なり
畏れ敬い正しく生きる者達を守りし者

なんて古すぎて使えない言葉なんだって
時代遅れらしい なんの価値もないの?


移り変わる時代(とき)を眺めボクら何を望むのだろう、あの日有ったものは消えてしまい
変わらないものは無いみたいだ

掛け巻くも畏きの神の大前なんて御伽の噺
全ては絵空事(フィクション)扱い当然そして
真夜中が昼の様に明るい今日だな

見えるものが全てで見えない存在(もの)は否定だったな、それは科学かなんかの証明
見えないもの全てを否定し馬鹿にされ続けた終日だったな、心も言葉も否定するの?

不都合なものって否定しとけって
それで皆で揃って満場一致
こんな萬世界に意味はあるの?
障って騒いで群れの餌、ボクら皆傷つけ合う
運命なの?


懲りずたむろは続く誰も止めない群れ
ボクらの社(家)は公園に等しいのでしょう
カラクリ使い土足で上がり
隠された卑怯さに胸がおかしくなる

屈辱の靴の泥を塗り輝きに泥がついて
嫌気がさすよ、流行って吐いてボクらは
穢される対象、心は無いの?

それでもボクはボクらは萬の親なんだと
全てを憎めないんだと葛藤が心を縛るよ
愛して哀を生んで虚しさの津波が呑み込む


ボクら産土、御祖忘れられし空虚
それで終わってしまうのなら構いやしないと
投げやりと化す心境


萬よ、全てを守る価値はあるのだろうか?
一つでも、構わないや
ボクの守る者は一つ

醜さに穢されて怒り悲しみの連鎖を繰り返してしまえ

もうたくさんだ失うのは

君を守ろう萬の力で


ーendー




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