ドローン課長  (ショートショート)

天才研究者の泥野泥子は、QQ9981なる商品名「ドローン課長」として、あちこちの国家元首による政府職員たちの監視をする目的で量販した。が、本当は秘密裏に各国家の機密情報をステルス機能を使って盗み出すものだ。ドローン課長が盗み出した暗号解読には泥子の頭脳が必要だ。泥子はわざとそういうシステムを構築し、各国家の秘密を掌握した。

してやられた国家側は泥子に逆らえなくなった。泥子はドローン課長が得た機密情報と引き換えに各国家にお金を出させ、その力でもって戦争をやめさせ国民を潤す。だからこのコンビは国民から支持を得た。

やがて泥子は、全国民のために国家の行く末を握る政治家の監視も強化した。これでいいはずだと泥子は断言し愛するドローン課長QQ9981のコアにキスをする。万一泥子の命が尽きるとドローン課長はすべての機密情報を吐き出したうえで核爆発を起こすようにプログラミングしているので無敵だ。かくして世界はこれで平和になった。

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