歩き地蔵のお江戸面白地蔵物語VOL.89 不動前から青物横丁までの歩き旅 愛なのねの巻
おはようございます。昨日、歩き地蔵を5月末まで100話完成したいと宣言し、全国のお地蔵さんにテレパシーを送りましたら、続々とお地蔵さんがワープしてやってきてくれています。(笑)
いやいや、本当の話は私が所属している、お地蔵さん調査隊の皆さんにお声かけさせていただく中で、本当に興味深いお話があって、お地蔵さんてすごいな~と、心底、奥行きの深さ、あと、地域住民とお地蔵さんの愛っていうのでしょうか?関わりの暖かさをしみじみ感じている今朝でございます。
そのワープお地蔵さん特集は明日、描かせていただこうと思っております。
そのためにも昨日お会いした3体の貴重なお地蔵さんを今日はご紹介させていただきます。一日に3件のお地蔵さんの物語を書いたことはないので、今、スタートして緊張しています。途中で疲れて明日に順延ってなりたくないんです。ちょいと、これ、自分への挑戦状を自分の心にたたきつけている感じもあります。苦笑
あはは。この勝負師的発想が根っこにあって、どうしても、バブル期女子の負けず嫌いな部分が出てしまって、すみません。
さて、3連ちゃん、執筆完成なるか?
よーい丼。あ、どん~。スタートしました。
昨日は南は吉方角で、自分としてのテーマは5色お不動さんと江戸6地蔵は早めにご紹介できたらいいな~ってことでした。いつも前日にほぼ検討つけて行動するのですが、お不動さん付近のお地蔵さんを調べていたら、子放し地蔵と言う情報が目に止まって、お不動さんではなく、子放し地蔵さんに伺おうと決断。それで三田線から目黒線直通列車に乗って不動前でおりました。
人生初なんじゃないなか?目黒線。東横線にはよく学生時代も営業マン時代も乗ったことがあるけど、目黒線はきっとお初なんじゃない?って思いながら降りる。
降りた時は午前11時。なんだかお腹が空いてしまってて、近くのお蕎麦屋に入る。中国人の雰囲気の女性に今日のランチは蕎麦と天丼のセットと言われ、本当は蕎麦だけ軽く食べるつもりで入ったのに、850円と安かったこともあって、注文し、食べてしまった。写真撮り忘れ。それだけ実はなぜかお腹が空いていた。
けど、少々量も多く、てんぷらの油分も年齢の関係か重い感じがして、美味しいんだけど、食べきれなく・・・・申し訳ないけど、ご飯ちょっと残して、歩く。
グーグル君は今日もいい感じの仕事ぶり。彼の言う通りに歩いていたら、なんだか、お寺さんが右側に見えてきた。
安楽寺とな?
さて、さて、と、覗いてみると何やらお地蔵さんのお堂のような建物が目についた。
そして歩いて近づいてみると
白井権八・遊女小紫の蓮里塚と書かれてあった。
正直、この塚を見て、調べてみて、初めて白井権八と遊女小紫の歌舞伎や落語の存在を知る。出逢ったときには、その話の筋はわからないけど、きっと愛し合った二人なんだろうな、と、思った。
そして作品を見てみたいと思わせてくれた。
それから、権八地蔵というお地蔵さんも中原街道沿いにあることもネットでわかったし、あと、目黒不動のある源泉寺の敷地内に、二人を祀る比翼塚もあるとわかった。
なんと、面白いことなの~と、横に目をずらすと・・・
塩掛け地蔵尊さんと
夢達観音菩薩さんの地蔵様が。このお寺さんも、私にとっては歴史旅と心旅のテーマパークのようで興奮しちゃう。
すると
「私を描いてくださ~い」
と塩掛け地蔵さんが手を上げてくださったので、描かせていただきました。
「おはよう。shibu~」
「おはようございます」
「今朝は準備に時間かかってたわね~」
「そりゃそうですよ~。3本連載挑戦しようと思って、、、頑張ってました」
「気合入ってていいわね~」
「はい。それで、お塩さん」
「え、お塩さんなんて呼んでくれるの?」
「はい。描いてて、お塩さんって人魚さんだったんじゃないか?って、足のあたり、たくさんお願いする人がお塩をペタペタくっつけたからか、石が侵食された感じなんでしょうかね?」
「そうなの~。けど立っている、すごいでしょ」
「はい。それで、その足のあたりの削られた感じが人魚さんみたい~」
「わ~マーメードって感じ?恰好いいわ~」
「ですよね。私、お地蔵さんたちにお会いして常に思うのは、本当に人様のために夢中に一所懸命に励んでくださっているってことで、、、無償の愛ってことで、、、人魚姫の話も王子のために愛ってことで~~うるうる」
「愛。深いわよね~。ね、となりの塚も参拝した?」
「しました。愛ですね。きっと思うに、権八さんってイケメンだったんでしょうね~」
「小紫があと追うほど、いい男だったわよ。虚無僧で」
「あ~江戸時代のロマンって恰好いいですね~。あと、お隣の夢達さんにも、実はお礼を言いたいのです、私」
「あ、そうなのね。夢さん、なんだかshibuがお礼を言いたいらしいんだけど~」
「なあに?」
「えっと、絵に描いてないのに、すみません。出てきていただいて・・・・」
「いいのよ。そのうちでいいわ。けど、思い出にいつかは描いてね~。うふ」
「はい。それで、昨日の夜、いい夢みたんです」
「あら~」
「いや、夢もいい夢で、それは、青物横丁の品川寺の六地蔵さんの所でお話したいので、ここでは書かないけれども、現実にもいいことがあったんです」
「なになに?」
「何って家族のことですがね。。」
「ほいほい」
「私の長年の悩みでもあった実の兄。いい人なんだけど、私、あることで行き違いがあって、長年、兄を怒らせていて、怒られてばっかり・・・・で、ヘトヘトになっていました」
「うんうん」
「それで、ずっと、実はお地蔵さんにガンのこと、コロナのこともお願いしてきたんですが、それ以上に兄の怒りに答えられる自分になりたいと思っていて、、、、けど、現状ではできない悔やみというかあって」
「うんうん」
「本当に兄にはお世話になってきたんです。けど、、、、怖い。バカ、アホと言われて・・・」
「ふんふん」
「そして、できることをするのみ、と、お地蔵さんの絵を描いてお願いしてきました」
「はい」
「そしたら、娘がおじさんといろいろ話したからって、また、LINEくれて・・・」
「そうなんだ~」
「それで、お母さんはおじさんと関わらないで大丈夫だよ。馬が合わないのは仕方ないって」
「おや」
「私は大丈夫だから、心配しないでね~って」
「いい子だね~」
「そうなんです」
「それで兄のことはいつも心にあったけど、まず、娘にお願いしました」
「うんうん」
「子どもって大きくなるんですね?」
「そりゃそうよ~」
「私、ちょっと肩の荷がおりた。それから、子どもたち、育てる機会を持てて良かった~って。いろいろ、思うことあって・・・少しづつ、心配の種が種でなくって心配でもなくって、解決してきているんです。夢って、一番の夢って家族が安心していられることじゃないですか?なので、嬉しい。ずっとずっとそのことお願いしてきて、昨日、夢達さんにもさん参拝させていただき、一つ解決してきて・・・」
「良かったね~。そうなったのは、私だけの力じゃないのよ。たまたま、夢達を参拝した翌日にいい話になっただけで、でも、そのたまたまもね、多くのお地蔵さんを描いてきたからだと思いますよ」
「そうなんでしょうか?」
「そうなのよ~」塩地蔵さんも笑顔で言ってくれた。
「はい。うっく」
「いろいろあったんだね~」
「はい。倒産してから、本当に人を見た感じしています。もっともっと恩返しできる自分になりたいのですが、なかなか・・・」
「いやいや、焦らない。焦らない。焦るとストレスになるから。せっかくいい調子に体調も回復してきているのにね。お嬢さん、お坊ちゃんのためにもまだまだよ」
「はい」
あ、ここまで書いていても泣けちゃって、すみません。
さて、そんなことで、3連シリーズの一回目。
めでたしめでたしです。
次も、書きます。
ここまで読んでいただき、誠にありがとうございます。
ふ~次行きます~~~~。
いい言葉だったので
追加です~。ありがとうございます~~~。