サムダウン振子のススメ

皆さんこんにちは。
先日の記事で引いて引くのあるある勘違いというコンテンツをアップさせていただきました。

某引いて引くを提唱する動画では生き別れといっていて切り返しの瞬間でタメができると説明しております。
ただそのやり方だと振子の周期が大きくずれてしまい、切り返し直後にフェースが開いてしまいます。
(※前記事内の動画の10:05秒あたりを参照ください)

これは結果的にP5-6の段階でフェースが開いてしまうので、インパクト直前でフェースを返す必要が出てきてしまいます。
これが新井さんのいうサムアップ振子になるので、メカニズムとしては切り返しの瞬間にタメを作るのはNGというわけです。

ではどうしたらいいのかという点ですが、テイクバックの後半(つまり切り返しの前の段階)で右腕の回外により右手首のサムダウン状態を作る必要があります。
右腕の回外とは後方から見たときに右ひじが下を向くような動きです。(中島啓太選手の切り返し時点の写真のイメージです)

さらにじゃあそれをするにはどうすれば?という話ですが、これは前回記事の動画や以前私があげた以下記事に記載した内容です。

ハンドパスは左回りですね。クラブが右回りする慣性と手元が左回りする慣性で「自然と」右腕に回外の動きが入ります。
この自然とというのが重要です。

シャローという動きは見た目だけをまねしてもなかなか上手くいきません。
クラブのエネルギーをしっかり理解して手元と体の動きの「流れ」を意識することがとても大事です。

ではどうやってハンドパスの左回りを起こすの?というのは次のテーマで笑
新井淳さんの動画には結構よく出てくるのでよければ色々見てみてください。

もう一つ、重要なことを簡単に述べて終わりにしたいと思います。
本記事で私が書いてきた文章に実はゴルフが上手くなるコツが隠されています。
厳密には上手くなるコツというか、「動きを変えられない原因をどう見つけ出すのか?」という点です。
病気を治療するためにお医者さんは診断をしますがこれは病気の原因を見つけているわけですね。原因がわかるからそれに対処できる、つまり治療できるわけです。
ゴルフも一緒で、「ミスの原因、悪い動きの原因を見つける能力」これが中長期的なゴルフの成長曲線を決めるといっても過言ではありません。
※ただし、実際にはゴルフのスコアを伸ばすことを目的とした場合には動きを直すことそれ自体だけが重要ではない点はあらかじめ言っておきます。ただこれも話すと長いのでいったん置いておきます笑

キーワードは「自然に」と「流れ」です。
今日の文章はこういう動きをするためにはこうすればいい、というYouTubeなどでよくあるこうすればすべてが解決するという類の解決方法を提示していません。
※もちろんそれで直る人もいますがそれには「前提」があります。

この動きをするためにはその前の動きでこうする、さらにその前の動きでこうするといった構成になっているはずです。
ゴルフスイングというのは一連の動作の「流れ」であって、必ずクラブや体に働いている慣性、エネルギーに影響を受けながらそれら一連の動作が視覚化された形となって表れています。
つまりP1-10の流れは必ずその一つ前の動作から影響を受けているのです。
例えば、P6の形はP5やP4からの流れの影響を多大に受けていて、P6を直したければP5,4,3,2,1と逆算的にアドレスの方向に原因究明をたどっていくことがとても大事です。
とある時点の写真を切り取ってそこを直すというスポット的な対処はほぼ不可能と思っていいでしょう。

↓ポジションシステムについて初めての方がいればわかりやすい記事があったので引用します

上記で「前提」と書いたのはそのアドバイスを受けて動作を直すための一つ前の動作がすでに正しいという意味の「前提」です。

この辺は超重要なのでまたどこかで記事にしたいですね。
それでは。

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