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参院選の開票立会人をやってみて、「表現の自由戦士」に伝えたいこと

こんにちは。今月行われた参院選で、表現の自由を大切にする候補をまとめる記事を上げておりました、いっちゃんと申します。

参院選の結果について

参院選の結果はすでに皆様もご存知の通り、最も注目を集めていた、有名マンガ家の赤松健さんが約53万票を集め、自民党だけでなく全政党の比例候補でトップの得票で当選するという快挙を成し遂げました。
一方、自民党では小野田紀美さん、立憲民主党では辻元清美さん、日本維新の会では石井苗子さんなどが当選したものの、元々の地盤が強かった候補を除き、落選となりました。
個人的に応援していた、加来たけよしさん、松浦大悟さんも残念な結果になりました。
(今後もお二人の応援は続けていきたいと思います)

表現の自由を守るという点では、各候補の得票数自体は悪くなかったことや、自民党で大きな力を持つという最低限の目標は達成できていると思いつつ、もっと自分にも出来ることはなかったか、個人的に反省しているところです。

投票立会人をやってみた

ちなみに今回の参院選で、私はタイトルにもある「開票立会人」という、住んでいる地域で開票を行う作業を行いました。

といっても、基本的な仕分けは機械と役所の方が行うので、行うのは票に誤りがないかの確認や、判断が分かれる票について意見を出すのが主な仕事内容になります。
当日の写真撮影はNGなことと、権利的にOKな写真がないので、下記の記事などで雰囲気を感じて頂けたらと思います。

実際に今回、判読が難しい票について、私の意見が通ったので、1票を争うような選挙では重要な役割なのだと思います。
たかが1票、と思われる方もいるかもしれませんが、全国には1,700以上の市町村があります。もしそれぞれの地域で1票ずつ内容が変更になるようなことがあれば、それこそ1000票差で競っているような候補の将来を変えることもあるかもしれません。

今回立会人をやって思ったことはいくつかあるのですが、特に気になったことがあります。
それは、「1枚目の投票用紙に、表現の自由系の候補者(特に全国比例の候補)を書いている人が多すぎる」という点です。

参院選は、1枚目の投票用紙は各都道府県の選挙区の候補、2枚目の投票用紙に全国比例の候補 or 政党名を書きます。

具体的な票数や内容などはお伝えできないのですが、無効票としてチェックが回ってきた票を見ていて「うっ…!」と声が出てしまうほどの枚数ではありました。
深夜の作業ということもあり「おい、お前らー!」と叫びたくなってしまう衝動にかられました…!

ちなみに、私の地域の無効票は、白票を含め1,000票以上ありました。

今回の参院選では、仮にこういった無効票が正しく投票されていたとしても、表現の自由関連では結果は変わらなかったかもしれません。

しかし、来年4月に行われる統一地方選挙は違います。
例えば、表現の自由界隈では広く知られている、おぎの稔大田区議会議員の前回の結果を見てみましょう。

おぎのさんの得票数は、3,304票。50人中、43位です。
決して余裕で当選したわけではありません。当然のことですが、SNS上の知名度と票数は比例しません。

そして、次点で落選された方の得票は、2,520票。参院選と統一地方選を同じように見ることはできませんが、わずか800票の差しかありません。

無効な投票は避けよう

来年4月の統一地方選も、昨今の香川県のゲーム規制条例や東京都の不健全図書の問題、千葉県松戸市のVTuber戸定梨香さんの問題などを考えると、表現の自由にとって、非常に重要な選挙になります。

統一地方選の場合は、おぎの稔大田区議会議員を始め、表現の自由を守る全国の地方議員や候補をまとめた、AFEE(エンターテイメント表現の自由の会)の「#表現の自由を守るための約束」を参考に投票するのがおすすめです。

しかし、せっかく投票した票も、今回の参院選のように誤った投票を行えば、無効と判定されてしまいます。
統一地方選は、候補の名前を書けば良いので比較的わかりやすいですが、下記のように関係のない文字やメッセージを書いてしまうと無効になってしまうおそれがあります。

無効票 名前以外の縦線が当落に影響した例も(2022年7月4日産経新聞記事より引用)

まだまだ統一地方選のある来年4月までは時間がありますが、埼玉県の草加市や県議会議員の補欠選挙など、統一地方選より前に予定されている選挙もあります。

そもそもネット投票や、投票所にタブレットをおいて電子投票すれば解決する問題ではあります。
それらが実現するまでは、無効票にならないように注意して、あなたの一票を大切にしていただけたら嬉しいです!

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